お金がありません
>「わたくしは雷神の系譜に連なるもの、ボアネルゲスのシモーヌ!
> シモーヌ・ド・バルゲルション・ゼーレン! 以後、よしなに」
「わはー、かっこいいです!」
ぱちぱちと拍手で応えます。
何だかよくわからないけどかっこいい名前です。
パスカもいつかかっこいい二つ名が欲しいです。
「ホネアゲルデスのシモーヌちゃんですね!
こんなに小さいのに冒険者やってて偉いです!」
実はシモーヌちゃんはグラスランナーっていう
大人になってもずっと小さいままな種族だから、パスカより年上かもなのですが、
やっぱり偉いです。
あ、パスカも自己紹介しなきゃですね。
「わたしはパスカっていいますっ!
あ、パスカっていうのは本当の名前じゃなくて、
でもパスカも自分の本当の名前分からなくて、
それしか知らないから取りあえずそう名乗ってるだけで...」
「とにかく、パスカって呼んでください!
よしなにですっ!」
自己紹介するといつもこんがらがっちゃいます。
マネして言ってみたのですが、よしなにってどういう意味なんでしょうか?
>「眼鏡がキュートなお嬢さんに元気の良さそうなお嬢さん......そして儚げで美しいお嬢さん......嗚呼、これは運命ね......わたくし達......こんな素敵な場所で出会った......。
> ところでここは何処なのかしら?」
「えっと、ここは酒場みたいです。たぶん。
お酒を飲んだりご飯を食べたりお仕事を受けたりする場所です」
そうそう、パスカもお仕事を受けるためにここに来たのです。
そしたらいつの間にかこの4人で集まっていたって感じです。
>「決めた......しばらく貴女方を観察するわ......それはもう穴があくほどまで見るのだから!」
「うう、そんなに見ないでください...!
このままではパスカ穴だらけになってしまいます...!」
シモーヌちゃんの目力がすごいまぶしいです。
体がとけちゃいそうです...!
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>「新人向けの依頼が来たぜ。稼ぎははっきり言ってよくないが、
> 取り敢えず金に困ってる奴が居たら手を挙げてくれ」
「はーい!
困ってます!すごくすごく困ってます!」
実はお財布の中が空っぽのすっからかんです。
酒場にいるのに何も飲めないし食べられないなんてあんまりですよね!
すぐにでもお仕事を受けないと大変なことになります。
>「うふふふ。あちらの素敵な紳士が金に困ってる奴とかおっしゃっているけれど金に困るとは何なのかしら。何か困ることでもあるのかしら。それはどんな事なのかしら」
「ふっふっふー、それはこのパスカが説明します!」
実はパスカは冒険者だったのです!
まだお仕事を一回もやっていませんが、だいたい知ってます!
「つまり、お金がない。ご飯食べられない。わたしかなしい、みんなかなしい。
お金がある。ご飯食べられる。わたしうれしい、みんなうれしい!
ってことです!」
ばばーん!
決まりました...!
「とにかく、パスカはあのお仕事を受けるつもりですっ!
よかったら一緒にやりませんか?
シモーヌちゃんも、おふたりも」
「お仕事をするのは今回が初めてなんですけど、
パスカ剣には自信があるんです!
一緒になったら絶対に皆さんをお守りしますっ!」
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〇PL
そうだ、アホの子路線で行こう!
さっきまでどういう子にしようか迷ってたのに、書いてるうちに定まるって本当だなぁ。
パスカと顔見知りかどうかはお二人にお任せです!
取りあえず、受ける感じで行きます!
前金は現金を希望です。