エターナルワンダリングサンダー・オブ・ブルー

>「・・・皆はどこかへ目指す場所とか、あるの?」
カスターと呼ばれるルクアイラが、食事中にふと、そう聞いてきたわ。
「『わたくしが華々しく散れる場所』
............かしらね。」
これがわたくしの答え。
要するに明確にはないという事。
目指す場所があるとしたら、きっとそこは私が死んだ場所でしょうね。
なぜならわたくし死ぬまで落ち着く気がいたしません。
「わたくしはきっと、永遠に彷徨える蒼い稲妻でいてよ」
それから、こんなことも聞かれたわ。
>「ゼーレンは何歳なの?」
「十億飛んで四千八百五歳を迎えた辺りから数えてないわ。」
ちょっとだけ嘘をついたわ。
でも数えていない、あたりは本当よ。
「だって何年経とうがわたくしはわたくしでしょう......?
今年も去年も一昨年も同じなのだわ」
体も大きくならないし。
「何年経とうがわたくしは、わたくしという檻の中からは出られない......出る必要もないけれど」
>「あ、この指輪はね、妖精を呼ぶためのものなんだ」
それからこちらが視線を向けたと思ったのか(実際はカスターの五体にまんべんなく向けていてよ)指輪について語り始めたわ。
『想いを繋ぐ指輪ね。大切にしないと駄目よ?』
わたくしは妖精語でカスターに言ったわ。
異種族語って使ってみたくなるものだわ。
>「ルーフェは、どっちなの?」
>「え?どっちって。何が?」
カスターと呼ばれるルクアイラとルーフェと名づけられた眼鏡っ娘が、なんだかシゲキ的なやり取りを始めたわ。
「どっちかと言えば、もちろん『光か闇か』......よ!」
わたくしも参加したわ。
「わたくしの予想は『光の属性を持つモノとして生まれながらその魂に闇の洗礼を受けた世界の命運を左右する少女』ね......だって二つの世界が見えるのでしょう」
2つの色の世界......だったかしら......
光の世界と闇の世界なのかしら......
そして紅き剣士パスカは自分の身の上話を語りました。
迷宮で記憶をなくして彷徨っていた紅き剣士......。
「いいわ......熱いわ......」
なんだかパスカがカッコよく見えてきたわ。
記憶喪失だなんて......嗚呼......。
きっとその生い立ちには壮大な秘密が......。
「貴女の事......暴いてみたくなりそうよ。」
わたくしはテーブルにひじをついて両手であごを支え、パスカをじっと眺めました。
>「...はい、パスカの話はこれでおしまいです!
> 今度はみんなが話してください!
> ルーフェさんのどっちって何のことなんですか!
> ルカ君こそいくつなんですか!
> シモーヌちゃんは雷で堕天使で右腕からスーパーパワーなんですか!」
「堕天使は踊りの題だけれど......わかってしまうものなのね......。
実はわたくしの右腕には、雷神の体の一部である『雷神の右腕』が封印されているの......!」
わたくしは手袋をした右手を左手で撫でたわ。
「雷神の右腕が眠りから覚め、解き放たれし時......
世界は想像しうる最も残酷な夢を見ると言われているわ......。
だから雷神の系譜に連なるわたくしは永遠にこれを守らなければならない......。
決して悪しき者にその力を利用されてはならない......そう、『教団』のような......」
シモーヌ・ノート
『雷神の右腕』:五体に引き裂かれ封印された雷神の体の一部。目覚め解き放たれし時、世界は想像しうる最も残酷な夢を見ると言われている。
『教団』:シモーヌに敵対する組織。
(*すべて妄想です)
PL:
さまよえる蒼い弾丸=B'z
蒼いイナズマ=SMAP
雷神の右腕とか=サンホラ
PLの音楽の趣味の遍歴が露出されすぎです。
なおシモーヌの雑談は九分九厘以上妄想で占められています。
購入するものは特にありません。