この汚れた世界に堕ちた天使たちは一縷の光をまとい続ける
そのときの僕の記憶は、まるで霞がかかったようで。
>「ルカ......ルカ......? ずいぶんとセクシーな名前ね......
> ......何か、こう......
そうして小さなゼーレンが勢いをもって踊りを始めた――――そのとき僕の肩に力が入っていたのは、舞踏が織りなす引力に負けないようにだったのかもしれない――――のを見て、心のざわつきを感じていた。
あの子の言葉を反芻する。
少し前の時間が僕の脳裏で繰り返される。
それは、何度も。
>貴女は今日からカスターね!
・・・あ
ダメ・・・いけない・・・・・・
その名は・・・
――――ズボンの尻が破れてしまう・・・――――!!
(・・・はっ!?)
我に返る。
少しトリップしてしまっていたようだ。
あの感覚――――とても恐ろしい・・・。
自分の両手を見る。
大丈夫だ。
僕はまだ、一線を超えてはいない。まだ大丈夫・・・まだ・・・まだ
そう思ってほぅっと息をついた。
シモーヌ・ド・ゼーレン。
危ないところだった・・・この子には注意しないといけない。
***
パスカが身の上を少しお話してくれて。
>冒険者さんに発見された時は、服も何も身に着けてなくて、ただ熱に浮かされたように遺跡の中を歩き回って
そこがなぜかまだ耳に残ってる。
>『想いを繋ぐ指輪ね。大切にしないと駄目よ?』
だめだ、小ゼーレンの語りかけは僕の、僕が僕じゃなくなる扉を開けてこようとしている。
意識して注意していかないと・・・。
***
それぞれの口がけっこう滑るようになってきて。
さっきははぐらかしてた(?)ルーフェが重大な発言をしてくれた。
>ついこの間まで、女の子として育てられてきたんだ。親の趣味というか、あれでね。両親は今でもボクを女の子として扱っているよ。
「う ん・・・」
そうなんだ・・・。
「話しにくいところを喋ってくれて、ありがとう。
そ、っか・・・」
大人になってからそれに気がつくと、色々複雑だとおもうよ。
いっそ知らないままでいられればよかったとか、両親を恨んでしまったり。
うーん、心中計り知ることは難しいけれど、
「ルーフェがこの街に出てきてよかったよ」
それは本当にそう思ってる。
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PLより:
中二炸裂から人生相談まで笑
こゆい。あんまりツッコめなかった。
そもそもネタには乗る派なのでうまくツッコめません!!
とりあえずフレーバー日記でーす。