【5】初戦闘。

「かくして......探究の旅は始まった............!」
シモーヌは高らかに冒険の始まりを宣言した。
「テセル......約束の地......!
かの地に至るまでの道は............。
途中、『夜の女神の抱擁』を受けることを考えると、
運命の針が時の回廊を30回巡ることになるだろう............!
夜のゆりかごに抱かれたまま、われらは三度世界を巡る......。
ただし、祝福を受けられるのは二人ずつだ......!
だから計六度巡らなければならない!おお......おお......!
辿り着いた時には......20巡後の『世界』が見えるだろう......。道を行く者たちよ......!
わたしは『後より出でる者』となろう......!」
意味不明な託宣のようなことを言っているようにしか聞こえないが、
「・・・。ん、そだね。そんな感じで行こう!」
「・・・つまり、お腹空いたらご飯食べて、疲れたら休めばいいんですよね!」
「うん」
出会って1刻も経ってない筈の3人は、この奇妙なグラスランナーの発言の趣旨を、
半ば以上に正確に把握していたのだった。
...ルーフェは聞き流し、パスカはごく大雑把な理解と大幅な脳内変換、
ルクアイラは取り敢えず頷いただけかも知れないが。
* * *
始まった旅路はのどかなものであった。
天気は快晴、小春日和で外気はポカポカと暖かい。
街道を歩く人の姿は多く、荷馬や馬車ともすれ違う。
『やあ、そよ風の君』
ルクアイラは風の妖精に囁きかけ、加護を願う。
『こんにちは』
呼びかけに応え、風の妖精は半透明な姿を現した。
『僕の穢れがこわくはない?・・・いい子だ』
風の妖精は微笑み、ルクアイラに纏わりつく。
ふわりと、ルクアイラの髪が舞い上がった。
『穢れは好きじゃないけど、貴方は怖くないわ』
* * *
街道を進んでいく途中で、4人は気になる痕跡を発見する。
街道から離れた草原の片隅に、幅が広い轍のようなものを発見したのだ。
シモーヌはそれを見てフールーの移動跡ではないかと類推する。
ルーフェはフールーそのものには詳しいものの、シモーヌに指摘されるまで
そうだとは気づかなかった...
また、街道そのものにも動物の足跡らしきものが残されていた。
数匹の群れが、ここ数日以内に移動したようだ。
季節は春、獣の類が冬の間耐えてきた栄養を補おうと動き出す。
人の被害は聞こえてきてはいないが、色々と気をつけたほうがよさそうだ。
* * *
空は澄み渡り、夜になっても星々は瞬き闇を照らす。
だから、日が暮れてからも進むのは比較的楽であった。
しかし、夜目が利くのはルーフェのみであるため過信は禁物だ。
街道の傍らに野営を敷く。
火を起こし、糧食を齧って暖を取る。
冬の寒さが微かに蘇り、手足の先が震えてくる。
* * *
火を囲みながら、お互いのことや、これからのことについて語り合ったか。
あるいは外套や毛布に身を包みながら、夢の世界に身を委ねていたか。
異変に気付いたのはパスカであった。
彼女は恐るべき直感で、望まざる来訪者の接近に気付く。
その報を受け、他の3人も急いで警戒の態勢を取る。
お陰で、来訪者の姿を視認出来るようになるまでには、
十分な準備を完了することが出来た。
ぐるるる...
複数の唸り声が近づいてくる。
焚火に照らされて浮かび上がったのは、灰色の毛皮と光る眼だった。
4人は直ぐにその正体に気付く。野生の狼、それが4匹。
があああっ!!
草を蹴り、狼たちが、襲いかかってくる!
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【GMより】
お待たせしました、一気に場面を進めました!
パスカのダイスが大活躍、夜襲は完全に阻止されました。おのれ...
そしてルーフェは記念すべき1ゾロ1回目おめです(笑)
[行程について]
○移動手段:徒歩
○出発時間:すぐ(=14時)
○休息 :22時より3時間ずつローテで取る
○到着予定:翌日20時頃
[隊列について]
○前衛:パスカ、ルーフェ
○後衛:シモーヌ。ルクアイラ
[その他宣言について]
○ルクアイラ:【フェアリーウィッシュ】で風の妖精を召喚。
→発動!
[各種判定について]
○指定ダイス1=「足跡追跡判定」
シモーヌ12、ルーフェ1ゾロ、パスカ10、ルクアイラ9
・フールーの移動痕を街道外れの草原に発見しました。
・数匹の動物の群れの移動痕を街道に発見しました。狼だと推測出来ます。
○指定ダイス2=「危険感知判定」
シモーヌ7、ルーフェ8、パスカ6ゾロ、ルクアイラ4
本文の通り、モンスターの夜襲を完全に防ぐことが出来ました!
○指定ダイス3=「魔物知識判定」
シモーヌ5、ルーフェ14、パスカ9、ルクアイラ13
ウルフ(改訂版1:381P、BT:67P)であることが判明します。
弱点を抜きました(物理D+2)!
トレジャードロップルールに従い、各々HPが2ずつ強化されています。
[第1戦闘:ウルフ戦解説]
この戦闘は簡易戦闘ルール(改訂版1:141P)に準じて処理を行いますが、
BBSで進行をスムーズに行うために以下の手順で行います。
無印でいうところの「セミオート戦闘」に近い形になりますね!
○状況
・時間は深夜0時ですが、焚火のお陰で視界ペナルティーは無しです。
・ルクアイラがかけた【フェアリーウィッシュ】の効果は切れています。
○「魔物知識判定」→済み
○「先制判定」→これから
○前衛及び後衛の配置
ウルフ4体は全て前衛です、と先に宣言します。後列にするメリット何もないし。
PCはGMの宣言を受けて自由に前衛・後衛を配置してくださいね。
○行動宣言→これから
十中八苦PC先制だと思いますので(笑)、ウルフの動きを先に書いておきます。
この動きは先攻・後攻に関わらず固定のものです。
・ウルフは固定値を使用します。
・ウルフの攻撃対象は前衛の誰かです(ダイスで決定)。皆さんで決めてください。
・ダメージ決定は被弾したPCのPLの方が振ってください。自己責任で...
ひとまず3R分の行動を処理してみましょう!※こちらに図を作りました。ご参考にどうぞ!
[HP&MP等管理]
○パスカ HP25/25 MP14/14
○シモーヌ HP17/なし MPなし 1ゾロ1回
○ルーフェ HP18/18 MP17/17
○ルクアイラ HP13/13 MP23/24
●ウルフA HP14/14 MP 8/ 8
●ウルフB HP14/14 MP 8/ 8
●ウルフC HP14/14 MP 8/ 8
●ウルフD HP14/14 MP 8/ 8
[次回進行に際してお願いしたい事]
○松明を誰でも結構ですが、合計3本消費しておいてください。
○「先制判定」をどうぞ!
○隊列(前衛・後衛)を配置してください!
○1Rから3Rの行動を処理してください。ダイスも添付してください。
○その他、やっておきたいことがあればどうぞ!
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