【10】提案、商談。

「わかりました......」
ハーバートの話をひとしきり聞き終えたシモーヌは深く頷く。
その直後、こう切り出した。
「一つ提案があるのですが、よろしいかしら。
この村にコボルドを受け入れる余裕はございませんこと?
コボルドは誰にでも従順と聞きおよびます。
もし彼方にその気があるのであれば、
可能性の一つとして考えておきたいのですけれども」
「コボルドを、受け入れる...?」
ハーバートは逡巡する。
「都市部にはコボルドが定住していることがある、
とは聞いたことがあります。
しかし、現時点では何とも回答が難しいですね...
村の者の意見も聞かなければならないですし」
従順とは言っても蛮族は蛮族である。
大都市には冒険者や衛兵が多数詰めており、
万が一コボルドが暴れても対応が取り易い。
だが、ここは戦闘訓練を積んだ者はほぼ居ない農村である。
もし増援を手引きなどされてしまったら村は壊滅である。
どうしても思考が保守的にならざるを得ない。
過去に近辺をうろついていた蛮族は、全て冒険者に依頼して討伐してしまったのもある。
「正直、実物と会って話をしてみないことには何とも」
これが、彼の今言える精一杯であった。
* * *
さて、コボルドの話がひと段落すると、ルーフェは現実的な話を次々と切り出す。
「じゃあ、村長さん。その横穴の場所、簡単にでも位置図におとしといてよ」
「手許にあるものを差し上げましょう」
席を外し、奥の部屋に入る。
戻ってきた時には、羊皮紙を1枚握っていた。
机の上に置く。
「細かい地形は書き込まれておりませんが、大体これで事足りるでしょう」
続けて。
「ときに村長さん。これは商談だけど、行き帰りの食費、経費で落ちない?」
「ああ、これはジョーンズさんに伝えた通りですからご安心ください」
食費と滞在費は村長が持つ。
森のささやき亭の張り出しにはそう書いてあった筈だ。
* * *
村長の家を辞し、4人は一先ず酒場に向かう。
その道中にて。
「でも、また1日の距離かぁ。結構遠いなぁ。
みんな、どうする?今日のうちに準備・整えて、
明日の朝6時に出れば、また1泊して昼の12時くらいには現地に着くと思うけど。乗り込むなら、昼間のほうがいいよね?」
「それで良くってよ。わざわざ夜襲をかける理由はないわ」
「うん。僕も昼間がいい」
「はい、それでいいと思います!」
蛮族には夜目が利く者が多い。
一方、此方で夜目が利くのは戦闘能力を持たないルーフェ1人。
夜襲は大変な利敵行為となるだろう。
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【GMより】
皆さん投稿有難うございます!それでは話を進めていきましょう!
レスが長くなるので投稿を分割しますね。
[各種判定について]
○「行使判定【フラッシュライト】」
ルクアイラ11
発動!ルクアイラのMPは22/24となりました。
[要請や交渉あれこれ]
○コボルドを受け入れられる?
「会ってみないと分からない」と回答します。
小規模な農村ではリスクマネジメントに難がある、とお考えください。
実際に会ってから、になるでしょうね!
○場所を位置図に書いてもらう
既にあるものをあげましょう!
○村長に保存食出せと交渉
初回の記事の依頼概要にある通り、食費滞在費は一切依頼人が持ちます(計算面d...
ですので、ルーフェは保存食のマイナスを消して貰って構いませんし、
本セッションでは以降保存食の管理はして頂かなくて結構です。
[各種行動宣言]
○宿泊先はライフォス神殿
○翌朝6時出発
以上2点、宣言受領致しました!
[HP&MP等管理]
○パスカ HP 25/25 MP14/14
○シモーヌ HP 17/17 MPなし
○ルーフェ HP 18/18 MP17/17 1ゾロ1回
○ルクアイラ HP 13/13 MP22/24
[備忘録]
○ルーフェ
・松明1本消費
・保存食1食消費→補充されて±0
・テセル村近辺の地図入手
○シモーヌ
○パスカ
・松明1本消費
○ルクアイラ
・冒険者セット購入
・松明1本消費
・弾丸4個消費
○戦利品
・狼の皮(売却価格20ガメル)×1
・上質の狼の皮(売却価格50ガメル)×2
・きれいな狼の皮(売却価格100ガメル)×1
○金銭出納
・ルーフェ :+100ガメル
・シモーヌ :+100ガメル
・パスカ :+100ガメル
・ルクアイラ: 0ガメル
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「酒場にて」「ライフォス神殿にて」に記事を投下するのでお待ちください。