チビでモフモフは砕けない
「アンタ達の分は村長が払うって言ってたけど、皆の分までつけられないね。
ありゃ、勢いで何とか成ると思ったけど甘かったようだ。
だけど、今の演奏代は払わなくちゃいけないからね」
「皆、1杯出すよ!冒険者さんたちに感謝しな!」
お。シモーヌさん、ナイス。話を聞くには雰囲気が良い感じになった。
「そうだなあ...コボルド共が何匹居るかは分からねえけど、
今思えばありゃ子連れだな」「ああ!」
「言われてみりゃあ、そうかも知れねえな!」
そいつは厄介だね。シモーヌさんが村長さんに話していたのはこういう事か。でも、この村での受け入れは難しそうなこと言ってたなぁ。となると追い払うか、どうするか。
「コボルドの男女差はよく分からねえけどよ、
明らかにサイズが小さい足跡があったんだよ」「分かる。見た見た」
「それに...ありゃ、足跡消してやがるよな」
「俺らも猟師やってるからよ、分かるんだ」
「ふーん。足跡があったのはどの辺?」
村長さんに貰った地図を広げて確認する。
「そいつらの巣らしき横穴は、ここであってるかな?ここから見て、どの辺だった?」
足跡を消せるとなると確認は怠れない。現場に行ってから捜索したんじゃ、ちょっと骨だよね。ま、普通の猟師さんに見破られてるんだから、それほどの腕ではないのかもだけど。
あとは、行商人のコッカーさんと、自然界における黄金長方形についてなど語り合って、酒場をあとにした。
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この村の神官は、ドワーフ族のようだ。まるで女の子だけど、年を聞くのはやっぱ失礼だよな。
「こちらでお休みくださいませ」
「申し遅れました。私がこのテセル村の神殿を取り仕切っております、
神官のアンナと申します」
「よろしく。ボクはルーフェだよ」
折角なので少し神殿を見学させてもらう。
「へぇー。こっちが礼拝堂かい?」
飾られた聖印を見上げながら、前から聞いてみたかったことを聞いてみる。
「ライフォスって、蛮族とさえ調和しようと考えてたって話あるけど、アンナさんはどう思う?」
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横穴の位置図に対して、既存の地図が出てきたので、念のため調査に直接行ったであろう猟師たちに、足跡の一を聞きつつ横穴の位置も確認します。
ポーションボールに新たな回転のパワーを加えるべく、ジョニィと語らい合います。
村でコボルド雇い入れ作戦に向けて、ライフォス神官の反応を見ます。
四人部屋でも、二人部屋でも、ルカ君を妖しい世界に誘惑するには問題ないので、大部屋でも中部屋でも構いません。(男・女・ルーフェで三部屋に分けられてしまうのだろうか)