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行き当たりばったり

ルーフェ [2016/05/02 13:46]

「...!!こどもも居るのですか?」

「こどもが親から引き剥がされるのは、あってよいことではありませんね...」

「私に出来ることがあれば、何でも致しましょう」

穏健派とはいえ、そんなに積極的じゃなかった彼女が、突如目を見開いたのには驚いたが、これで必ずしもコボルトを殺さずには済みそうだ。

「あ、うん。よろしくお願いするよ」

「行き当たりばったり、でいいのよね?」

「もちろんさ」

「仲良くなれそうなら仲良くなって、
 仲良く出来なそうだったら、その時はその時です」

「作戦なんて、立てようがないしね」



ルカ君にバンダナを手渡すエランくん。その額には小さな角が見えていた。まだ、それでも戸惑いのような表情を見せているが、きっと彼もバンダナなど必要としなくなる日が来るだろう。

ただ、今更ながら一つ思った。

ルカ君、あの風呂敷の柄は、ない



「それでは、行ってきます!」

パスカちゃんの元気な声とともに、ボクらは村を後にした。


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PL

ちゃんと面倒を見るんだぞ......と言われて飼った子犬を、すぐに親戚に預ける。あるある。

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