【30】手紙の内容

「あ、とりあえず訳してくれる?」
「すみません!では読み上げますね」
ルーフェの質問に、ペロンは慌てて答える。
『我が輩(ともがら)たちへ
"雷神の遺物"を探し出し、我が元へ持ってくること。
"遺物"に繋がる情報でも構わない。
持ち帰った者には望みの褒美を与える。
新たな集落を作り、そこを治めることも許そう。
手段は問わない。方法も問わない。
とにかく私の元へ持ってくること。
"遺物"はザルツの各地にバラバラに散っている。
"遺物"は様々に形を変え、潜んでいる。
"遺物"を宿した者同士は惹かれ合う。
手始めに、失われし雷神の祭壇を探せ。
アイゼンバーン』
「...と、こんな感じです」
読み終えたペロンは、ルーフェに指令書を渡す。
ボロボロの地図を添えて。
「おそらく、これが祭壇への地図です。
これを見て、直感的に不味い、と思いました」
地図を見ると、ザルツ各地に点々が何か所か打たれている。
ぱっと見、信憑性は高くなさそうだが、
バルバロスの顎に多めに打たれていることを考えると、
あながち嘘でもなさそうな気がしてくるから不思議だ。
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【GMより】
平賀さんご指摘有難うございました。言葉の壁は厚かった...(汗)
汎用蛮族語はもっと乱暴な言葉な気がしますが、一応雰囲気ということで。
指令書には地図が添付されています。
ザルツ地方全体の地図で、各地に印がつけられています。