追い込んでアイデンティティー
ルーフェ。その指令書、わたくしにくださるわよね。
その内容は誰にも知らせてはなりません。
それに書かれている内容は...... わたくしに関係のあるものなのよ」
「え!そんな・・・」
危険だよ...。ボクは、その言葉を飲み込むように二度頷いた。
本当は官憲にでも売り渡してしまうのが、安全だし賢い選択なのだろう。だけど...
わかっている。彼女はボアネルゲスのシモーヌ。その運命を避けたりはしない人だ。
...。
指令書を、スッとシモーヌさんに差し出す。
受け取る彼女の瞳にあるのは何だろう。呪われた運命に立ち向かう意志か、それとも教団(?)への怒りか。
彼女の右腕から、禍々しさと神々しさが相補性のうねりとなって立ち昇っているようだ。
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PL
ルーフェは信じています。
胸中は察せず。