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【進行共通01】エリオールに集う。

GM [2013/09/30 23:10]

"天にあるは遊星
 下りて光るは流星
 地を砕くは隕石―――"

この世界には、常識で考えられないような出来事がたくさんある。
誰もが、頭では分かっている事だ。

特に理由も無く、それは突然に起こり得る。
それは膨大な理不尽を内包し、当事者達を右往左往させるのだ。
そう、今回の出来事のように。

他人事なら皆喜んで飛びつき、暇つぶしや憂さ晴らしの餌とするだろう。
だが、いざ自分の身に降りかかったとしたら...

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エリオール。

人口は2000人程度で、四方を深い森に囲まれた街道沿いの街だ。
ぱっとした産業は無く、宿場街として細々とやってきた。
一昨年に猿の集団が凶暴化して積荷を奪われる事件が連発したが、
オランから派遣された冒険者の一団が見事に解決している。

この街が、物語の舞台となる。

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森妖精の古代語魔術師ジュリアはエリオールに逗留していた。
同行しているのは5名の魔術師と2名の随伴者。

魔術師の内訳はこうだ。
1人はもうすぐ準導師の昇級試験を控えたミル・モフェット。
1人はやはり正魔術師の昇級試験を控えたマーク・ロドラー。
1人は最近第2階位へと昇級したばかりのライス。
1人は新進気鋭のコスモ・スクエア。
最後の1人はジュリアと同じ、森妖精のアイナティート。

一方、随伴者。
1人は最近オランで活動を始めた盗賊、"野良犬"ストレイ・ドッグ。
いま1人は貴族出の剣士、ナリス・フォン・バルンブルグ。

何とも奇妙な取り合わせの8人であった。

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今より1週間前。
ジュリアはオランの賢者の学院でヴィステリア・ヒル導師に呼び出された。

「やあジュリア君」

ジュリア自身はこの人物と直接の面識は無い。
だが、冒険者、しかも戦士上がりという珍しい経歴の主である事は知っている。

「今回の話と言うのはだね、つまりは研修をお願いしたいんだ」

ジュリアは冒険者としての活動ばかりが目立つが、
第5階位までを修めた導師級の実力の主だ。
当然、学院内で要求される仕事が増えてくる。
本人の望む、望まないとに関わらず。

「君の持つ見識と魔術の業を、後進に伝えて欲しいんだよ。
 これは君がこれから魔術を探究していく上でも、 
 有益な経験だと思っているんだ。どうかね?」

ヴィステリアは懐から1枚の羊皮紙を取り出し、ジュリアに見せた。

「勿論、人選に配慮はさせて貰った。
 君と何かと所縁の深い人物ばかりの筈だ」

この場合の"所縁"とは、冒険者、という意味だ。

「机上の理論だけでは満足しなさそうな面々なんだ。
 彼らの気持ちは分かるんだよね...私も昔はそうだった」

生粋の学院育ちと冒険者上がりのギャップは、確かに存在する。

「研修場所はエリオールの街でお願いするよ。
 これは毎年の事と決められているんだ...
 あの街の周辺の森には結構な数の遺跡がある。 
 枯れているものが大半だが、実地研修には向いているのでね」

実は高導師の1人がエリオール出身で、
その導師の誘地で研修場所が決まっているという裏事情があるのだが、
ヴィステリア導師はそんな大人の事情については一言も触れない。

「武器を扱える者がそれなりに居るので大丈夫だとは思うが、
 念の為に護衛も手配しておいた。彼らとも宜しくやって欲しいんだ」

ミルやマーク、ライスなどは武術を身に付けている。
樫兵や石従者も使役出来る。
しかし、魔術は有限だ。
魔術師だけの集団では些か心許無いのもまた事実。

―――と言う訳で、予定が空いていたストレイとナリスに声が掛かった。

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【GMより】

それでは『空の贈り物』を開催致します。皆さん、宜しくお願い致します!

[皆さんが置かれている状況]

○何処に居るの?=エリオールの街です。
 ・人口2000人、エストン山脈沿いの宿場街で四方を森林に囲まれています。
 ・一昨年に猿による略奪事件が起きました(『略奪者を撃て!』参照)。
 ・商人ギルドのウィッケンさんが有力者として有名です。
 ・盗賊ギルドの支部はありますが申し訳程度の規模です。
○何で居るの?=泊りがけの魔術師研修の為です!
 ・ジュリアは魔術師組の研修責任者という立場です(笑)
  依頼人は賢者の学院のヴィステリア・ヒル導師です。
 ・5人のソーサラーズはジュリアに魔術や勉学を教わる立場です。
  特にミルやマークは昇級を控えた身なので気合が入っている事でしょう!
 ・ストレイとナリスは魔術師組の護衛として雇われました。
  それぞれ盗賊と戦士としての役割を期待されての事です。
 ・...プリーストが居ない?気のせいです、気のせい。
○研修の詳細は?
 ・移動に往復で6日、逗留期間は1週間。予備日に1日。
  合計で2週間程度だと思ってください。
 ・郊外の森林には枯れた遺跡がたくさんあります。
  其処で実地研修を積む名目になっております...
  が、この辺は深く詰めておりません。
  ご相談次第で幾らでも設定を生やします(笑)
 ・高導師の1人がエリオール出身で、街の規模に反して賢者の学院の支部は
  結構大きいです。図書館も不釣合いに大きいものがあります。
  ジュリアが希望すれば缶詰めコースの研修も可能です(笑)
○PC達は何処に泊まっているの?
 ・街唯一の冒険者の店「緑の木陰亭」に逗留しています
  主人は偉く商売下手な人で店は閑散としています(苦笑)
 ・PCの部屋割りは各々に任せますが...ジュリアはVIPルーム確定(笑)
○現時点で判明している報酬は?
 ・ジュリア...講師料金が後払いで2000ガメル支払われます。
 ・ストレイ&ナリス...護衛料金が後払いで1000ガメル支払われます。
 ・その他ソーサラーズ...研修を受ける身なので発生しません(笑)
○費用は発生するの?
 ・宿代、食費は発生しません。面倒臭いので割愛。
 ・購入したい物は通常品質、マジックアイテム無しでどうぞ!
 ・別途、支払いたい事があれば申告してください。

[次回進行に際してお願いしたい事]

取り合えず交流をお楽しみください!
 PC同士は勿論、オランに遡ってのやり取りも認めます。
 ほら、アイザックとか...(笑)
 街の有力人物と話がしたいなら話をして貰って結構です。
本格的な事件発生は、次回進行以降になります。
 ゆっくりとテンションを上げていきましょう!

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