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【進行共通02】オランでのやり取り。

GM [2013/10/05 06:05]

「アイナティート、幾ら何でもそれは飲み過ぎだろう...」

アイザックは心配して声を掛ける。
暇潰しの深酒に半ば付き合わされた彼も結構な酩酊状態だ。
酒は日頃嗜み態度には飲んでいるが、けして強い方では無い。

「おい、アイナ...」

他人に酒を勧めておいて先に潰れてしまった彼女を、
アイザックは自身を襲う酔いを必死に堪えつつ、
賢者の学院まで運び込んだ。

「お勤めご苦労様であります」

賢者の学院、女子寮の守衛に対し、アイザックは几帳面に敬礼をした。

「私はアイナティートの知人...友人であります。
 先程まで一緒に食事をしていたのですが、
 ご覧のような状態になって自分で帰れなくなったので、
 担いで来た次第であります...」

守衛達は当然、女性である。

「彼女の部屋が分からないので、
 申し訳無いが彼女を連れて行って頂けますでしょうか」

「分かりました。アイナティートを守ってくださり、
 有り難うございます」

守衛は微笑んでそう返答すると、アイザックの背中から
アイナティートを預かり、担いだ。

「忝い。夜分に失礼しました」

そう言って深々とお辞儀をし、その場を去ろうとする。
かと思うと、慌てて戻って来た。
 
「あ、彼女が起きたら伝えて頂きたい...
 『嫁入り前の娘が深酒などするものでは無い』と言っていた、と」

こう言い残し、今度こそ去って行った。

「今時珍しい殿方!」

「紳士過ぎるのも考えものね」

守衛達は苦笑する。

「この娘は幸せ者ね...まあ、そんな自覚も無いでしょうけど」

アイザックの伝言は、勿論アイナティートには伝えられなかった。

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「早速ですが、1500ガメル、お返しにやってきましたぁっ」

「殊勝な事だね。この調子で宜しく頼むよ」

ミルの報告に、エイティは事務的な返答をし、事務的に金を受け取る。

「...ところでミル君。君、今度はエリオールに『研修』に行くそうだね」

エイティは情報に精通している。【鼠】の支部長なのだ。

「エリオールにも小なりと言えどギルドはある。
 オランと直接の繋がりは無いが、きちんと挨拶くらいはしておくんだね...」

これは至極常識的な事だ。言われるまでも無い、ミルはそう思っただろう。

「先の幹部会で君の昇進の話が出ている。
 君も対外的なものを意識した立ち振る舞いをするといい...
 君は結構色々な人物に見られている、その事を自覚した方がいいな」

この言葉を言われるまでは。

「依頼上、【野良犬】は君の護衛と言う事になっているが、
 此方では当然君の方が先輩だ。
 どう言う事かは分かるね...エースから言われてるかも知れないが」

ストレイ・ドッグは組織の構造上、ミルの後輩に当たる。

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「へえ、遺跡がねえ。」

ジュリアの反応を、笑顔でヴィステリアは見守る。

「わかった。その話、引き受けよう。
 具体的にはそれらの遺跡の調査をしてくれば良いのだな?」

「君のやりたいようにやってくれて構わない。
 図書館で文献調査や写本に精を出すのも自由だし、遺跡の調査も結構。
 計画書と実施報告さえ提出してくれれば、詳細はお任せするよ」

形式さえ整えばよい、と言う事のようだ。

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ヴィステリア導師は多忙の合間を縫ってナリスとも面会している。

「やあ、久しぶりだねえ、ナリス君。
 剣の腕に磨きはかかったかな?」

ヴィステリアはそこらの戦士よりも余程腕が立つ。
ナリスが彼から教わったのは教養や学問だけでは、けして無い。

「楽な護衛とは考えない事だ。
 彼らと共に行動し、様々な事を学んでくるといい」

ヴィステリアの瞳は深い光を湛えている。

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【GMより】

オランに遡っての描写を先に落としておきますね!

○アイナティート
 泥酔のくだりは、こう言う風にさせて頂きました(笑)
 60ガメル支払い受領です。アイザックは120ガメル払ったでしょう(笑)

○ミル
 エイティから昇進云々の話を仄めかされました。
 もうすぐ4Lvですもんね!

○ジュリア
 藤岡導師に「結果オーライ、好きなように」と言われます。
 イメージとしてはお役人の地方研修程度の軽さです(笑)
 ですのでジュリアの音頭によって決まります。

○ナリス
 せっかくの設定なので、会話シーンを挟みました。