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【進行共通03】くつろぐ面々、巡る思考。

GM [2013/10/06 08:29]

何とマークはエリオールに関する知識がさっぱり無かった。

「人口約2000人。周囲は森だけど街道が側を通ってる。
 これといった特産ナシ。図書館が割りとデカイ。
 支部もかなりデカイ、と。」

ので、この知識はまんまヴィステリア導師からの受け売りである。

「マーク君、知らない事を『知る』のは大切な事だよ。
 それ自身が1つの学びであってだね...」

と、にこやかに語る導師の顔が脳裏に浮かんだかも知れない。
アイナティートは知っていた。幸いな事に。

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ジュリアが案内されたのは、一番値段が高い部屋だった。
この辺り、賢者の学院の配慮が伺える。

「ん...、石鹸の匂い...。」

寝台は整えられ、部屋も花が飾られていた。
窓を開けば、心地よい光が差し込むだろう。

転がりながらジュリアはマークやアイナティートとのやり取りを思い起こす。

「一応、支部への挨拶は行っといた方がいいかい?」

「実地へ出るにしても明日からなら、今日は図書館を見ておこうかね。」

「遺跡はロマン求めて枯れてないトコを探してみるかい?」

「住み着いた妖魔狩りになるかもしれんけどねー。」

「そんな遺跡が都合よく存在すれば良いがな......」

「私はそれがいいと思うぞ。ロマンは大事だ。
 妖魔狩りならそれはそれで、魔法の練習にはなるしな。
 ......いやまあ、私みたいに弱いと難しいかもしれんが」

街の賢者の学院の代表はカーリー・ジャプセン導師。
オラン賢者の学院のアウロ・ジャプセン高導師の娘だ。
人格的な問題は噂に聞かない。少なくとも、礼節に則れば問題は無いだろう。

図書館はオランには及ばないものの、素晴らしい規模のものがある。
コスモやアイナティートには、十分な課題が与えられるだろう。
だが、それも面白味には欠けるかも知れない。

...とすれば、遺跡。

エリオールは四方を深い森に覆われている。
猟師が獣を狩りに行くが、それはごく街に近い場所に限られる。

妖魔や魔獣との遭遇も頻繁にでは無いが発生する。
大きな事件はここ数年発生はしていない...だがこれは表面的な数字だ。

それと、ごくごく僅かだが、妖精の目撃例も挙がっている。
此処で言う妖精とは、エルフやグラスランナーなどでは無い。

遺跡は多数が確認されている。
その大半は「枯れて」いる。もしくは、そう言われている。
だが、妖魔が住み着いているかも知れないし、
まだ未踏の箇所が残っているかも知れない。

伝承や文献を探せば、遺跡に関する手掛かりを得られるかも知れない。

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「あー、みんなごめんな、ちょぃけむいかも」

「煙草か、俺は別に構わない」

「構わんぞ。窓も開けているようだしな」

一方、男部屋。
いわゆる一般客用の大部屋を1つ貸切にしている。
何故、この部屋にミルとアイナティートが居るのかについてはさておき。
ちなみに女部屋は2人部屋をきちんと用意されている。

「いあ、はすたぁ」

「なあ、ミル姐。
 俺にも一本分けてくれよ」

ミルはストレイに葉巻を分けただろうか、分けなかっただろうか。
宿場街のエリオールなら、葉巻も買えるかも知れない、と思った。
それがミルの好みの銘柄か、ストレイが買える値段なのかは別の話だが。

「さて、メシハマダカ!」

ミルは空腹を覚えつつ、思い出した。
エリオールの盗賊ギルドは、『根元の苔岩』亭に存在すると。
ストレイを伴い、挨拶に行く必要があるかも知れない...

「ミルか、今回はよろしく。
 ......間違っても研修中に博打はなしだからな?」

コスモに早速の牽制を受ける。
この後ミルは、賭場を開いたのか否か。

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このエリオールはコスモの故郷である。
意図したものでは無いが、帰郷は心地よいものであった。

読み書きを教えてくれたラーダ神殿の神官や、
怪しげな予言を吹き込んだ占い師は今も元気にしているだろうか。
ウィッケンさんは、相変わらずうるさく怒鳴り散らしているだろうか。

オランへの紹介状を書いてくれたジャプセン導師にも恩はある。
皆で挨拶に行くのは筋だが、個人的に会いたくなるかも知れない。

実家は...実家はどうだろう。
家族は、元気にしているだろうか。

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【GMより】

お待たせしました場面進行です!

[各種判定結果]

○宿の部屋割り
 ・VIPルーム...ジュリア
 ・女部屋...ミル、アイナティート
 ・男部屋...ナリス、ストレイ、マーク、ライス、コスモ

○エリオールの<知識>判定について
 ・マーク:1ゾロ1回目!
  ...全く知らない。ヴィステリア導師の受け売り
 ・アイナティート:達成値9
  ...マークが藤岡導師から得た情報を、予め知っていた
 ・ミル:達成値10
  ...宿場街で交易商人が様々な品を売買する。市が立つ時もある
   ★盗賊ギルドは酒場『根元の苔岩』亭に存在する
 ・ナリス:達成値12
  ...上記の情報+エリオールの賢者の学院の導師は女性
 ・ジュリア:達成値14
  ...上記の情報+賢者の学院代表はカーリー・ジャプセン導師(♀、28歳独身)
   領主はアウグスト・ダンマルク伯爵(♂、40歳既婚)
 ・コスモ:達成値6ゾロ!
  ...上記の情報全て 

[コスモの設定について]

エリオール出身了解です。設定追加に伴い、以下の変更を加えます。

 ・カーリー導師と知り合いである(というより恩師)
 ・ウィッケンさんとも知り合いである

それと、以下の設定をお考えください。
 
 ・家族構成と実家の場所
 ・怪しい占い師の居る場所
 ・その他、希望する人物

[次回進行について]

時間は午後2時位、荷物を置き、昼食を終えてひと段落した時間とします。

次の行き先をきめてください!
 ・全員で賢者の学院へ行くもよし、分割行動もよしです
 ・2d6を振って結果を添付してください

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