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避難しようか

アイナティート [2013/10/13 10:31]

学院に向かって歩を進めると、広場で何やら色々建設しているのを見た。
 他にもバードやらグラスランナーやらが騒いでいるようだ。うむ、素晴らしい。

「へー。来週から市場が立つのか。ノミ市はあるんかねぇ。」
「ほう、市場。この賑やかさはそのためか」

 マークの言に返す。
 市場はいい。私も冒険者になることを選んだ時色々買ったものだ。
 他の冒険者が買ってたものを適当に買ったおかげで、未だに用途がよく分からんものもあるが。

 とか考えていると、一人の老人が声を張り上げている事に気づいた。
「皆、皆すぐに広場から逃げるのじゃ!」
「うわ、ブロードの爺さんだ...」
「しばらく姿を見せないと思ったら、いきなり妙な事言い出してやがる」
 ......見る限り、余り周りからよく思われてないようだな。
 人々の対応に対して更に語勢を荒げる老人。誰か一人くらい話を聞けばよかろうに。

「なんだか分からんが気になるな、私が話を......」

 聞いてくる、と続ける前に老人はこちらに気づいて駆け寄ってくる。
 いや、コスモの名を呼ぶことから考えるならコスモに気づいたようだが。

「うむ。なんだか知らんが落ち着けご老体――」
「お前も連中に言ってやってくれ、間もなくこの広場に『星』が落ちる!
 放っておけば全員粉々じゃ!時間が無い!」
「――なに?」
「連れの方も協力してくだされ!早く!早く!」
 星が落ちるとは物騒な。マナ・ライ師が大暴れしているとか言うわけでもあるまいが。
 しかも唐突過ぎてわけが分からん。えーと?この広場に星が落ちると。
 うむ、そうなれば辺り一帯死体だらけの木っ端微塵だな。
 一大事だ。それ故に受け取られにくいのは仕方ないのか。
 根拠も言うわけではないようだし、誰も話を聞かないのもむべなるかな。
 しかしまあ、ここまで警告しているのだ。無碍にするのも忍びない。
「行かん!もう『星』が現れおった!」
「もう時間が無い!皆空を見よ、逃げるのじゃ!」
「マジかー!逃げろ逃げろー!」
 などと考えていた私のそばで、老人と仲間4人ほど何かに気づいたように......というかマークがすごく慌ててる。
 すごい、全く気づかなかった。どうしよう......じゃない。逃げるか。
 わ、私ほど冷静沈着な美少女ともなればこの程度なんたることもない。本当だぞ。決して耳が忙しなく揺れたりなんてしていない。
 と、いうわけで。

「うむ、私は逃げるぞ!悪いが役に立ちそうもないし!
 という訳で広場の者たち!空を見よ!そして死にたくなければ早々に逃げよ!
 当然私は逃げるからな、死にたくなければついてくるがいい!
 マーク、お前もすぐ逃げるのだぞ!」

 落下地点に魔法を放つマークを尻目に、周囲に叫びつつも自慢の俊足で迷わず逃走した。


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PL:配管

という訳で迷わずダッシュ。あばよとっつあーん。
だってまだ魔法1レベルだし筋力ないから誰かを担ぐとかっていうのも現実的でないし(´・ω・`)
一応警告&単純明快な避難誘導だけはするけど、エルフで魔法使いとか信用されなさそうなんで他の人に期待。

忘れてた!

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