赤い人に粛清されるような覚えはありませんが・・・。

「何か遺跡に関する情報が入ったら、教えてくれると嬉しい。」
「もちろんです。いい話があればいいですね」
「お金も貰えないのに、男に善意で教えるわけないでしょ!常識でものを考えなさいよ!!」
「まあ、気が向いたらでいいけどね・・・・。」
まだ若そうなのに、なかなかのしっかり者ぶりに肩をすくめて立ち去ります。
空の片隅に、赤い玉のようなものが見えた。
しかも、それは見る見る内に大きくなってくる。?「もう時間が無い!皆空を見よ、逃げるのじゃ!」
「マジかー!逃げろ逃げろー!」
「うむ、私は逃げるぞ!悪いが役に立ちそうもないし!
という訳で広場の者たち!空を見よ!そして死にたくなければ早々に逃げよ!
当然私は逃げるからな、死にたくなければついてくるがいい!
マーク、お前もすぐ逃げるのだぞ!」
これはまずいのでは、もしかして、伝説に聞くあの究極魔法なのだろうか?
でもそうだとすると、落ちてくるまでに時間がかかり過ぎるような気がする。
まあ、よく分らないけどとりあえずここから逃げないと・・・。
そう思って周りを見回すと、マークさんは何か呪文を唱えようとしていて、アイナは早速逃げ出そうとしている。
僕ができることはというと・・・使える魔法などを瞬間的に頭に思い浮かべたけど、マークさんが使おうとしている落下制御の魔法以外に役に立ちそうなものはない。とすると、あまりこういうことは得意ではないのだけど、他に手がない以上、単純に行くしかない。
そう思った僕は、落下予測地点に近い場所で、かつ、すこし高い場所に登って、
声を限りに大声で叫んだ。
「皆さん。落ち着いて上を見て下さい。空に見えるあの赤い星がこの広場に落ちてきます。
この広場から離れれば大丈夫ですので、僕について皆さん逃げて下さい。多分どこからでも僕は見えると思います。もう一度言います。僕について、この広場から離れてください。」
叫んだ後、手を振りながら、
「皆さんこっちに来て下さい。」と連呼して、移動しながらも、学院で、「動く集合場所」とからかわれていた過去を少し思い出しつつ、急いで、かつ、一人でも多くの人が避難してくれるように確認しながら、広場を後にした。
その際にマークさんの側を通り、「無事に戻って来て下さいね。」と声をかけた。
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PL:クリエートイメージで落下予定地にドラゴンでも出そうかと思いましたが、残念、レベルが足りませんでしたw。
ということで、ありきたりですが、一番無難な、大声で呼びかけつつ。
率先避難者になるという手法を取ってみました。
余談ですが、「動く集合場所」ですが、知り合いのおよそ2mの人の実話というか、あだな?です。
土曜日の夜6時のハチ公前でも、アルタ前でも完璧に全員が集合できますw