記憶って美化されるもんなんだな

「・・・っつぅ。」
星を減速させるどころか止めるとこまで行けたのは上出来だった。
が、まさか・・・
「何で、落ちてないのに爆ぜるんだくそぅ。」
ボヤきつつも周囲を見渡す。
「ジュリア、ナリス。無事か?死んでないな?」
一番近くにいた俺達に命があるなら死人が出てる可能性は低いだろう。
広場は滅茶苦茶だが。まぁ仕方ないよな、これは。
そして星が爆ぜた辺りの場所に目を向けて、ソレを見つける。
>「!!?何じゃ、ありゃ!?」
先ほどのじーさんの叫びもご尤もなキテレツな何かがそこにいた。
「・・・なんで、星の中に・・・」
状況からして星から出てきたとしか思えない。
この翼、前足と後ろ足、角と牙・・・
俺の知識の中で該当する生物がいるにはいるんだが。
「星は竜の卵だとでも言うのかよ・・・」
※※※※※
さて。しかし、困った。
色々とディティールに疑問があるが、竜・・・だよな?
しかもこのサイズはエルダー級だ。
「とりあえず下手に刺激するのは不味い。
市民さんにはこのまま退避して貰った方が良さそうだ。」
今は寝てるようだがいつ目を覚ますかわからんし。
話しに聞く通りならこいつを倒せる人間は英雄クラスしかいない。
下手を打てばこの街どころかオランがヤバイ、そんな相手。
・・・いや、ほんと見た目はそうは見えないんだけども。
「ここまで成長した竜ならコミュニケートも取れそうだが・・・」
人間死ね、な性格だったら終わるな。
いや。そんな奴は普段から暴れまわってるハズだ。
こんな造形の竜の話を聞いた事がないからして。
少なくとも人界でヤンチャしていた可能性は低い、はず。
「あ、ジュリア。接触を試みるなら避難を終わらせてからにしよう。
まだ周囲に怪我人転がったままだし。」
せっかく寝ててくれるんだ。その間に済ます事は済ませよう。
PLより----------------------------------------------
ドラゴンボールのサイヤ人が使ってる宇宙船とかを思い浮かべてましたが
出てきたのが(不細工な)ドラゴンと来ましたかー。
まさかの隕石タクシー?
とりあえず怪我人の搬送と市民の避難を終わらせようぜー、な行動。
竜ってレベルの割にすごく知名度が高いから
一般市民でも看破する人は出てくるでしょう。(平目で10振ればいい)
周りでギャーギャー騒がれたら交渉の邪魔。