デb・・・福よかなかたですね。
一方、広場。 周りを見る余裕も無いマークは、己の危険も顧みずに踏み止まり、 『星』が眼前に迫るまで待った。
『星』は赤々と燃え盛る炎の塊だった。 光と熱に照り返され、圧倒的な重量感に押し潰されそうになる。 凄まじい速さで拡大してくる!
『万物を繋ぐ桎梏は、白き意に従う!』
だが、彼は逃げない。 《落下制御》の呪文を最大に魔力拡大し、空中の『星』を捕らえんとした。
「万物の根源たるマナよ...。」
ジュリアも残り、《落下制御》の呪文を重ねて掛けた。
すると、
ぐぐぐぐぐぐ...
『星』が止まった。 二重に掛けられた魔法が見えざる網となって、『星』を絡め取る。
これで何とかなったと、ジュリアとマークは安心したかも知れない。 ナリスも一瞬、安堵した事だろう。
「た、助かった――――」
しかし、その次の瞬間。
ばしいっ!!!
『星』が...弾けた!!
「――――はっ?」
(あ、やば、これ死んだ―――)
瞬間、光が溢れた。
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「――ッ。たぁ・・・」
くらくらする頭を押さえて立ち上がる。
「生きてるの・・・か?」
あたりを見回すと酷いありさまだった。・・・が見た中で死人はいない。
護衛対象は・・・。
「ジュリア、ナリス。無事か?死んでないな?」
「ああ、何とかな」
言いながら水袋の中の酒を呷る。
息を吐く。
「ああ。生きてる・・・ッア!!死んだかと思ったじゃねえか!!!」
感情のままに叫んだ。そうだ、俺は生きてるのだ。
「!!?何じゃ、ありゃ!?」
ブロード老が、広場の中央を指差し絶句する。
「あ?どうした爺さん―――・・・は?」
巨大な肉の塊がそこに鎮座していた。いや、違う。これは・・・。
「エルダー・・・ドラゴン・・・?」
「ここまで成長した竜ならコミュニケートも取れそうだが・・・」
「・・・逃げたほうがよくね?」
まぁ、護衛対象がそう言うなら従うが・・・。・・・どうやら1000ガメル程度じゃ釣り合いそうもない危険なクエストになりそうだ。
俺はマークとジュリアと共に避難誘導を始めた。
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とりあえず護衛対象に従うという形で避難誘導を始めました。
19:43:05 犬屋敷@ナリス 2d6+4
Dice:2D6[3,4]+4=11
ああ、ドラゴン知ってますねこれ。
?