機械的に倫理チックな行動を取る一種の現実逃避
市民が誘導されていく。
先導してるのは・・・ライスか。
「でかいってのはこういう便利さもあるんだなぁ。」
先導の手際はでかさだけじゃないが。
役所仕事も閑職じゃなきゃ、いい仕事するんでないかねぇ。
>「なぁ、コイツは何なんだ?
> 何で落っこちて来たくせに、無傷かよ」
>「しかも・・寝てるのか・・」
>「おけー、おーい、ジュリア?、マーク?!」
別行動だった二人も来たか。まぁ、聞きつけてくるわな。
「見ての通り・・・って言ってもわかんないよな。」
改めて思い返すと、さて。何だこの状況。
「そこのじーさん・・・コスモの知り合いらしいが。
彼がいきなり広場に星が落ちるから逃げろって騒いだのがまず、最初。」
そう。何故、彼はそれを予見できたのか。
少なくとも"人"為的にこんな事を起こせたとは思えない。
「で・・・実際に降ってきたんだな。・・・何がって星が。
そう、空のアレね。流れ星的にこう、この広場へ一直線に。」
流星が落ちるトコに居合わせるってどれくらいの確率なんだろな。
恐ろしくレアな体験である事は間違いなかろう。
「で、ソレの墜落をどーにか魔術で止めたまではよかったんだけどね。
重力制御の魔術だよ。初歩的な魔術な割りには無茶が効くよな、コレ。」
止めるまで行けるとは思わなんだ。
しっかし、まぁ試してよかった。普通に逃げた方が助からんかった気がする。
「最後に空中に止まった星が今度は内側から爆ぜた。
いや、俺らは特に何もしてない。勝手に四散してこの有り様だよ。」
おかげで市場は滅茶苦茶、怪我人そこそこ。
一瞬、無被害で済むかと思ったんだけどなー。
「で、今。どーやら星の中にアレがいたらしい、と。
概要説明終わり。OK?」
側に倒れていた意識のない怪我人、
命に別状がない事を確認してを担ぎ上げる。
「幸い、良く寝てるようだし今のうちに色々と片付けようってね。
そんなわけで手伝ってくれ。一先ずは怪我人の運搬を。」
神殿ってどっちだっけ。
「ああ、その辺のソレ。拾っとくならこっそりね。
それなりに価値はあるはず。それだけに、バレると色々と面倒かもしれんし。」
正直、俺もいくつか拾っときたいのが本音だ。
・・・後で支部とかに交渉してみよっかな。
※※※※※
>「・・・逃げたほうがよくね?」
「あれがレッサー級だったらそうした方が良かったかも。」
それなら上手いこと行けば、この地域のいくらかが壊滅する程度で済むんでないか。
人員豊富なオランならではだけど。しかし・・・
「エルダー級は下手するとオランの国土が何割かって割合で
焦土になりかねんレベルらしいからね。」
規模が大き過ぎてピンとこないがそれくらいはやるんじゃなかろうか。
「オランがそんな事になったら荒れるよ。世界的に。」
自分がいる国は安定してて貰わないと色々困る。
「だったら下手な他人に任せて暴走させるより、
自分達で穏便に済ませてしまおうってね。」
よっこいせっと怪我人を広場の外れ、
一先ずの気休め的な安全圏に横たえる。
ライスが神殿から人出を呼んでくれたらしいから
そこで怪我人を引き継ぐ事にする。
「よし、広場の怪我人は運び終わったかな。」
後は・・・そうだ。
「コスモの知り合いらしいじーさんや。
何で、星が落ちてくる事がわかったんだ?」
これはまぁ、聞いておかねばなるまい。
「もしかしてアレについても何か知ってる?」
どうも様子を見る限り、知らないっぽくはあるんだけども。
※※※※※
「じゃ、ジュリア。始めるか?」
あー・・・何かちょっと緊張してきたぞ。
多分、失敗したら死ぬもんなぁ。
ま、なるようになれ。
PLより----------------------------------------------
怪我人をとりあえず広場から運び出して。
ブロードじいさんに事情を聞いておいて。
他に片付ける事なければ・・・お話しましょうか、竜?と。
未来予見できる占い師ってこの世界だとどれくらいレアなんでしょうねぇ。
2.0で言うミスティック技能なんでしょうけど
体系化してない技術だから普通のルンマスよりもかなり希少っぽい。