老人と竜

「皆さん。大丈夫でしょうか?歩けない方はいらっしゃるでしょうか?「む......、そう言えば神殿には包帯なんかもあるのか」
皆さん歩けるようでしたら、近くの神殿に一緒に行きましょう。
あと、この広場には、僕の仲間たちが残っているので大丈夫です。
皆さんは心配しないで、神殿で行かれて休まれて下さい。」
正直神殿に馴染みがないため、思い浮かばなかった。
流石マークだな、うむ。
神殿の者達も処置には慣れてそうだし、後は任せても構うまい。
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という訳で広場に戻ってきたわけだが。
「ワシは森に隠れ住む与言者じゃ。未来の映像が見える...
昨晩、夢の中でこの街に赤く燃える星が落ちる様を見た。
じゃから慌てて街に出てきたのじゃ...
じゃのに連中と来たらワシの話を全く聞かん!」
「人の理解を超える能力ってのは理解されないもんだからなー」などと、マークと話しながら憤慨する老人がいた。
「うむうむ、そのようなことはままあることだ、御老体。
それに、貴方はそんな自分の話を聞きもしない者達を助けようとここまで来たのだろう?
それは誇るべきことではないか」
私だったら放っておいて逃げているかもしれないし。
知り合いが多いとまた違うのだろうか。
「...こ、これは...?」「ん・・・どした?」
「む、どうした御老体。大丈夫か?」
何やら頭を抱える老人。
むう、大事ないと良いが。
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さて、ドラゴンだ。
この肉達磨、喧しい鼾をたてつつぐっすり寝ている。
「・・・起きない?」「そのようだな。随分深く眠っているらしい」
ぺたぺたと表面を触りつつ答える。
鱗一枚くらい貰えないだろうか。何かに使えるかもしれないし。
「強制的に寝かされてるんなら・・・サンドマン?」「ふむ......可能性はあるか?」
「精霊力を見ればわかるかね。どーよ?」
私としてはあまり精霊魔法に興味がないのだが。
取り敢えず調べるだけは調べておこう。周囲の破片もな。
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「皆さーん!」「む?」
背後からの声に耳を向け......じゃない、顔を向ける。というかなんで耳だけ向くんだ。
すると、何やら露骨に魔術師らしい女性が視界に映った。
「救援活動を行ってくれている冒険者の一団が居る、と聞いて来ました。
やはり皆さんでしたね」
「紹介が遅れましたね。私はカーリー・ジャプセン。「そうだ......ですか。私は研修生のアイナティートと言う。よろしく頼む......ます」
エリオールの賢者の学院を預かる者です。
こんな状況ですけど、どうぞよしなに、ジュリア導師と皆様」
使い慣れぬ敬語で答える。
見ればコスモを羽交い絞めにしており、かなり......そう、アグレッシブな感じだ。
魔術師らしくないといえばらしくないかもしれん。
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PL:配管
ドラゴンは不眠......そーなんだー(無知)
ドラゴンに関してはアイナはよく知らないから知ったかぶりで適当に答えてます。駄目生徒ですね。
(追加)星のかけらに対するセージでの判定を......
配管@アイナティート : 星のかけらってなんじゃろ 2D6 → 4 + 6 + (5) = 15 (10/29-15:43:31)