昇天への切符
「ワシは森に隠れ住む与言者じゃ。未来の映像が見える...
昨晩、夢の中でこの街に赤く燃える星が落ちる様を見た。
じゃから慌てて街に出てきたのじゃ...
じゃのに連中と来たらワシの話を全く聞かん!」
冷静に考えると、的中するのは稀だったような記憶が現れる。
つまり、人々の反応は妥当ということである。
......結果的には、ブロード爺が正しかったわけだが。
「人の理解を超える能力ってのは理解されないもんだからなー。」
「うむうむ、そのようなことはままあることだ、御老体。
それに、貴方はそんな自分の話を聞きもしない者達を助けようとここまで来たのだろう?
それは誇るべきことではないか」
初見にはそう悪い反応でもないようだが。
10回に1回も当たらない......言いそうになって、やめた。
「じゃが、星からあの様な怪物が出てくるのは知らなんだ...」
「そうか・・・」
「まあ、さすがにここまでは予知できなくても仕方ないか」
「...こ、これは...?」
ブロード爺が突然蹲る。
「......大丈夫か、ブロード爺?」
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そして寝ている何か。
......そっとしておこう。
などと思っていると後ろから声がする。
振り向くとそこにはカーリー導師の姿が。
「皆さーん!」
「救援活動を行ってくれている冒険者の一団が居る、と聞いて来ました。
やはり皆さんでしたね」「紹介が遅れましたね。私はカーリー・ジャプセン。
エリオールの賢者の学院を預かる者です。
こんな状況ですけど、どうぞよしなに、ジュリア導師と皆様」
「今回は研修生として来ました。よろしくお願いします、カーリー導師」
そして、挨拶を終えたカーリー導師が近づいてくる。
「それはそうと...コスモ!久しぶりね」
「お久しぶりです。カーリー導s」
「こんな事があった後だから仕方無いけれど、
挨拶に来るのが遅いんじゃないの?ええ?」
いきなり羽交い絞めにされる。
「申し訳......あり......ま......」
そして意識は遠のいていった。
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5 PLより■補足・追伸・ダイス結果
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後ろから2番目の台詞は誤字ではありません。演出です。
というわけで導師の羽交い絞め技能が高いのか意識が飛びかけてます。
そのまま飛んで変なことされてもおいしい?