BINGO!
渋々【12匹のニジマス】と答えやがった」
「エリオールじゃ有名なお伽話だよ。
森の奥に【12匹のニジマス】という池がある、
その池は妖精達の住処で、気に入って貰えれば招待される。
其処に行けば金の石や金の葉っぱを手に入れられる。
但し、彼らを怒らせたら二度と帰って来れない。
ってな...」
BINGO!
まるで何者かが"消した"かのようだった」
「ぞっとしたね。捜索は切りあげたよ」
「此方で掴んでいる奴らの足取りを記した森の地図の控えだ」
「ああ、参考になったよ。
じゃあ、これがお宝の地図だ。
但し、街の連中も今対策会議をしてる。
賞味期限付きだからな。」
ミル姐に託された地図を大将に渡し、
引き換えに「森の地図」を受け取った。
「ま、今の段階でそれだけの街の状況を把握している奴はいないだろう。
街の指導者の腕次第じゃ、会議と並行して調査させてるかもだが。
早くても、そいつらの情報が集積されて、
対策がとられんのは、会議の後だろう。
じゃあ、俺はこれで失礼するぜ。
・・・と、あんま弱いもんから巻き上げんなよ」
よしよし、上々だ。
おそらく【12匹のニジマス】とやらが、
ブロードの爺さんが言った池だろう。
何者かに消されたってのが気になるが、
他の連中に調べてもらえれば何か分かるだろう。
えっと、学院は・・。
「よう、勝手したな。
でも情報は手に入ったぜ」
会議待ちだろうか?
集まっている面々に声をかける。
「聞いてくれ。
去年、ある伝承を元に森に入って、
行方をくらませた連中がいる。
そいつらのネタ元は、
【12匹のニジマス】ってお伽話らしい。
妖精の住む池があって、
そこで金で出来た石や葉っぱが手に入るって話らしい。
これを見てくれ」
ギルドから手に入れた「森の地図」を広げる。
「ここが件の森、
そして、ここで連中は消息をたったそうだ。
曰く、何者かに痕跡を消されたよう、らしい。」
面々を見渡す。
「そこでだ。
賢者の皆様の手を煩わせるのは心苦しいんだが、
この街には確か、でかい図書館があるって言ってたよな。
少し皆で、【12匹のニジマス】に関する文献をあたってくれないか?
消えた連中も文献や伝承を漁って、
この話に目をつけたらしい」
頼めるかと目でうったえる。
・・って、アレ?ライスは?
文書館のライスなら楽勝と思ったんだが・・
ま、導師にもなろうかってのが、
これだけ居るんだ。
人海戦術であたれば何か見つかる。
何故か、確信めいたものがあった。
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PL
手に入れた情報を共有し、皆に文献調査を依頼
何らかの事情で合流できなかったり、
時系列がおかしければ、
次の進行でストレイは一回休みということで。