【進行B04】移動。

「合点!」
「ひゃっはー!」
冒険者達は嬉々として『星』の欠片の回収にあたる。
老竜騒ぎのお陰で誰も注目されていないのが幸いした。
盗賊ギルドの関心は、ミル謹製の地図に向けられている。
十分な量を、集める事が出来た。
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下品な行為を寝ながら繰り返す老竜に、アイナティートは怒りを向ける。
「ぐぬぬ......あのブヨ肉め、どうにかして寝ている間に始末できないか?」
「......気持ちはわかるけど、勝てへんから」
ミルが冷静な突っ込みを入れる。
その直後、老竜が寝返りを打った。
ずしぃぃぃん!!
激しい地響きと地面の揺れ。
踏み潰される者こそ居なかったが、衛視の何人かは派手にすっ転んだ。
「...皆さん、この場は騎士と衛視の皆さんにお任せして、
早く賢者の学院へと移動しましょう!」
ブロード老とお互いを支え合い、何とか姿勢を保ちながら、
カーリーは移動を促す。
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場所は変わって、賢者の学院。
華美では無いが、質素でも無い。
カーリーによれば、3年前に建てられた比較的新しい建物だと言う。
「父が高導師に就任した際、ダンマルク伯爵様に建て直して頂いたんです」
アウロ高導師は元はダンマルク伯爵付の魔術師であった。
他にも遺跡探索を主軸とした街興し、防衛強化等、様々な思惑があって、
今のエリオール賢者の学院があるそうだ。
「文献の多くは父のかつての研究所の蔵書なんです」
不釣合いな学院の規模は、そうした政治的事情の産物だったりする。
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温かい湯で身体を浴み、応接室でお茶と食事で一息つく。
それから、段取りについて話し合った。
「こっちは池へ出発出来るだけの情報を集めておくか。」
「私は文献をあたろう。
聞き込みは希望者で良いのではないか?
我々だけではなく学院も人員を割いてくれるだろうし。」
「マークさん、ジュリア導師。お願い出来ますか?
書庫の案内や使用許可については出しておきます。
手伝いもさせますので」
マークとジュリアの提案に、カーリーは頭を下げた。
「護衛の依頼の範囲外だけんど、この際、そんなことも言ってられんしねー。
俺ちゃんも調査を手伝っちゃるわ」
「ナリスさんは博学でいらっしゃるのですね。
是非、ご協力をお願い致しますわ」
にっこりと笑って、ナリスの手を握る。
「では、私はこれから緊急会議に出席しなければならないので離れます。
ブロード爺様は、私と一緒に来てくださいますか?」
「承知した。どうせワシが此処に居ても役には立てんからのう」
ブロード老も立ち上がる。
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【GMより】
長くなったので分割します。場面を進めました!
お風呂に入って、食事もして一息ついた所です。
カーリーは有力者の緊急会議に出席する為、ブロード老と共に出て行きます。
<文献調査>結果については、少々お待ちくださいね!
[『星』の欠片回収作業について]
○マーク =+700ガメル
○ストレイ=+800ガメル
○アイナ =+500ガメル
○ナリス =+600ガメル
○ジュリア=+700ガメル(増減の部分は最初のダイス3を使用しました)
○ミル =+600ガメル
コスモのダイスがまだですが、報酬総額に3900ガメル追加となりました!
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