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ストレイ [2013/12/04 21:12]

 小さい鱗一枚くらいなら気づかないかもしれんぞ」
「ドラゴンの鱗をはいで行くのは、私は反対だな。
 人間になぞらえてみると、『その爪綺麗だから一枚ちょうだい』と、
 同じ感覚らしいぞ。
 ドラゴンは起きないだろうが、目を覚ました後がかわいそうだろう?
 残酷なことをする、と、妖精の信頼も、逆に損なうかもしれない。
 あれほど個性的なドラゴンだ、
 見せるならばクリエイト・イメージで充分ではないか?
 偽のイメージも作れるが、あのようなドラゴン、誰が想像しよう。」
「ふーむ。まぁジュリアンの意見でいいんじゃにゃい?
 そら温厚なドラゴンかもしれんけど
 されどドラゴンだしねー。報復とかされたら正直責任もてないし・・・」

う、鱗・・ね。
「あれー、こんなところに鱗がぁ
 そうかドラゴンの体調べたとき、ポケットに入ったのかー」
棒読み。

古龍の鱗を剥がないことに決まり、軽く舌打ちをするアイナ。

「ん?アイナ。こんなの欲しいのか?
 これっぽっちじゃ盾も作れねぇぞ。
 まあ、妖精界に説明するにゃ1枚あればいいし、
 欲しかったらやるぞ」

ポケットに入っていた数枚の鱗の内、一枚を星の欠片と袋に収め、
残りの鱗をアイナに手渡す。

「うーん。
 情報は、こんなもんか?
 じゃあ、とりあえず行ってみるか」
どうする?とジュリアに視線を送る。
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