Sword World Web 5 セッションサイト

でも割りと迷惑な善意だよねー(俺達にとっては

マーク [2013/11/27 11:06]

>「父が高導師に就任した際、ダンマルク伯爵様に建て直して頂いたんです」

「いーですね。嫌味のない、実に適度な造りです。」

豪華が過ぎれば反感を買うし、地味過ぎると不気味とか暗いとかのイメージを持たれやすい。
誰が設計したかは知らんが魔術師ギルドの支部として、
きちんとマッチしたものになってるんじゃなかろか。

>「文献の多くは父のかつての研究所の蔵書なんです」

「研究所が別にあるんですか?」

今もあるなら何か隠してあるかもしれないなぁ。
しかし、高導師の私有地で家探しってのも・・・

「そっちにはもう蔵書は残ってない感じですかねぇ。
 時間が許せば後学のためにも見学したいところですが。」

とはいえ。そういうものがあるなら普通はオランの方に持って行くかな。

※※※※※

>「マークさん、ジュリア導師。お願い出来ますか?
> 書庫の案内や使用許可については出しておきます。
> 手伝いもさせますので」

「恐れ入ります。少しでも有益な情報を引っ張り出してみますよ。」

とは言え。あまり時間をかけてもいられない。
調べる書物の選定からして重要になってくるな。

>「では、私はこれから緊急会議に出席しなければならないので離れます。
> ブロード爺様は、私と一緒に来てくださいますか?」
>「承知した。どうせワシが此処に居ても役には立てんからのう」

「お気をつけて。」

緊急会議。ここで過激な方針が採択される可能性は低いと思うが。
集まれば意見が割れるのが人の常。
そういう意見を持った一派がいるなら手を打つ必要も出てくるだろうか。

※※※※※

「・・・ふーむ。」

【12匹のニジマス】についての調査は一定の成果があった。
なので途中からそっちはジュリア達に任せて
俺は別方面の調べ物をしていた。

「・・・大当たりだな。」

学生の一人が書庫の奥から引っ張り出してきた一冊。
カスツゥールの魔術師による書記、またはその写本だ、こりゃ。
これだけで相当な値打ちもんだぞ。
魔力感知の魔法を使えば保存魔法の光が見えたかもしれない。

「そーだよ。そういう探し方もあったな。」

現代に残る古代王国の書物はそういう魔法で保護されてる事が多い。
と言うよりは。保護の魔法がかかってない書物は
劣化してほとんど残らない、が正しいか。

「ま、今日はもう魔力カラッポなんだけどね。」

それにそういう探査は既にここの魔術師がやってるかな。

※※※※※

「・・・と。そういうわけで。」

如何にも魔術師らしい書物を解読し終えて。
その内容を皆に周知する。

「このハドアがルミナスと協力してあの竜を眠らせて星界に封印したようだ。
 【12匹のニジマス】の伝承にある『哀れな生物を救う』って下りはこれの事だったんだな。」

このルミナスと【12匹のニジマス】に出てきたルミナスは
同一人物と見て間違いないだろう。

「しかし、まさかの善意による封印だったとはねぇ。」

もしかして。あの隕石、俺達が魔法使わなくても墜落せずに止まったんだろうか。
・・・ま、いいか。確かめる方法もないし。

「この話が本当だとすると他にも色々と星界に漂ってる事になる。
 近年の間にもっと落ちてくるかもなぁ。」

一個落ちてきたって事は他もそろそろって考えるのは自然だろ?
まー、人のいる場所にはそうそう落ちないはずだけど。
むしろ既に人知れず世界のどっかに落ちてる可能性の方が高い。
でも、だ。この地方で活動してたらしいルミナスが封印した星。
それが、この地方に落ちてきたのはさて、偶然か否か。

「この情報をどう扱うかは学院に判断仰いだ方が良さそーだ。」

下手に知れ渡るとこの地方に厄介なのを呼び寄せる結果にもなりかねんよね。
特に気になるのが、封印したものの中に魔法具があるって点だ。
あの時代の魔術師でさえ封印すべきと判断する魔法具って何だ?
・・・背筋が寒いね、全く。

※※※※※

「要点はこんなとこか?他にあるっけ。」

・12匹のニジマスと言う名の池は妖精界への入り口
・12匹のニジマスは森の妖精によって護られている
・12匹のニジマスへ行くには推定エントによる幻覚が障害となる
・付与魔術師ルミナスは森を焼こうとした魔術師を退ける事で
 妖精達と友好関係を築いた
・ルミナスは永遠の眠りをもたらす針とそれから開放する針を
 作り出し所持していた
・ルミナスはハドアと協力して、竜や幻獣を針で眠らせつつ
 星界へと封印する事で他の魔術師に狩られる事を防いだ
・ルミナスは針の悪用を恐れて死の間際、妖精を通じて
 妖精界へ針を隠した。

「つまり・・・あの竜を眠りから覚ます事は森の妖精達の盟友である
 ルミナスたっての願いでもあるわけだな。」

これは妖精達と交渉するにあたって強力なカードになる。
ただ、問題は・・・

「ルミナスの事を覚えている妖精と接触するまでが一つの山か。
 そこに辿り着く為には俺達自身もある程度、信頼される必要がありそうだ。」

こういう時はシンプルイズベスト、かねぇ。

「ストレイ。その森の近くってゴブリンが出るんだっけ?
 そいつらが森を荒らしてるようなら俺達で掃除するってのは一手だな。」

森が燃やされるのを防いだルミナス程じゃないにしても。
敵の敵は味方って奴だ。話を聞いて貰えるまで行ければいいんだし。

「星の欠片も持って行こう。もしかしたらルミナスとの繋がりを証明する材料になるかも。」

ジュリア達に聞いたところによると、この欠片は強い精霊力が宿ってるとか。
もしかしたらこの星、と言うか厳密には封印具が
その森の妖精と協力して作られた可能性もある。

「他にもっと手っ取り早く証明する手段があれば楽なんだけど。
 ・・・うーん・・・ちょっと思いつかないんだよな。」

妖精達にスパッとわかりやすく提示できる何か。
いい具合のものがないもんかね。

PLより----------------------------------------------

てっきり悪意で星界に放られたのかと思ってたらまさかの。
何と言うトラップ・・・

とりあえずマーク自身の考えも混ぜたまとめチックなものを本文に書いてますが、
見落としや勘違いやらあったら補完、指摘を是非に。

マークとしては、ゴブリンには妖精達に信頼されるための
餌になってもらうのはどーかとの考えを持っています。
その他、細かいとこだと。

・このルミナスやハドアのやった事は言いふらさない方がいい
・妖精との交渉には星の欠片を持って行こう
(・センスマジック使えば保護魔法かかってる書物をパパっと見つけれたなぁ)
(・高導師の研究所ってもう何もないのかなぁ)

とか。最後のはまぁ、ちょろっと気になってる程度。
妖精達との交渉は精霊語が出来る方にお任せする事に。
平賀氏の言うように最初は呼びかけて頂ければと。