転機

「...フー、あちぃな」
ピークを過ぎたとはいえ、やはり蒸し暑い。
ベルトポーチに引っ掛けてある水袋に手を伸ばし...喉を潤す。
>「ようし、あともう少しだ」
男が声を上げる、ジョナサン・コッカー...行商人で俺の雇い主でもある。
冒険者を始めてすぐに仕事にありつけた辺り、俺はついてると思う。
あと少し、この言葉に俺は歓喜の声を上げた。
「お!ホントか?」
>「エーリアン君、上手くすれば今夜は暖かい屋根の下で休めるぞ。
>そうすれば、暑苦しい鎧を脱いでゆっくり出来るな!」
「助かるぜ...!別に原っぱで野宿とかはどうってこたぁ無いが
この暑さだけはたまんねぇぜ...今のところ最大の障害は気候と...まぁ鎧だわな...」
憎らしげに、自らの身体を守る鉄鎧を叩く。
冒険者を始める際、役立つだろうと期待を込めて購入したのだが...なにぶん重い、そして熱い。
「一日目は頼もしく感じたこいつも、今じゃただのおもりってカンジだ...」
時の流れって悲しいぜ...などとうそぶいていると、旅の仲間が元気な声を上げた。
>「なぁ。後何日くらいで到着するんだ?仲間にも早く会いたいぜ」
この声はティノだ。ティノはグラスランナーで野外活動はまさにお手の物と言った具合に食料を集めてくれた。
そのおかげで、道中はそこまで喰うものには困らなかった。
旦那ことジョナサンも食料を出してくれたしな。実に太っ腹、文字通り。
「何日もかからないと思うぜ、ああ...往復も含めたら何日もかかるか...」
到着と聞いて盛り上がった気分が一気に沈んだ。帰りは怖いというから更に。
>「おうさ!ファもハンターだったんだろ。手伝ってくれよ!エーリアンも何か見つけたら教えてくれよな!」
「おう!まぁ伊達に背が高いわけじゃないからな。
それっぽいものが見えたら知らせる」
意気揚々と辺りを見回す......
うむ、何も見えん。実にいい景色だ。
俺も狩りができたらなぁ...もちっと役に立てそうなんだが。
2歩3歩、とぼとぼと歩くとふと思い立つ。
「なぁ、ファ!暇だし、また狩りのことを教えてくれよ!
クロスボウをさ、ガッ!っと引いてバシュ!ってやるとこもまた見たいし」
ファ・ファーニル。猟師の息子らしく、道中もこれまた見事な弓さばきを見せてくれた。
俺もそこそこ練習した剣技を見せたいが、全く出番なし。無念。
「俺もクロスボウやってみようかね?ちょっと気になって...」
>「...ん?」
旦那が何かに気づいたらしい。
雑談を止め旦那が目を凝らす方角を俺も見つめる。
...?
人が歩いている...それも何人もいる。
「あれは...草原妖精たちじゃあないか!」
「へーあれがグラスランナーかぁ、だが皆でハイキング...ってわけじゃなさそうだな」
のんきな声を上げるが、そういう雰囲気でないのは何となく分かる。
力なく歩いてくる草原妖精たち、何か有ったのかもしれない。
>「何があったんだ?皆、私は彼らの元に行ってみようと思うがいいか?」
>「俺も行きたい!ファとエーリアンはどうする?」
「もちろん!とにかく行ってみようぜ。
ファも気になるだろ?」
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PLより・遂に始まりましたね?改めてよろしくです!
一週間で雑談で盛り上がれるくらい仲良くなったRP!
私は様子を見にいく意見に賛成で。
前金はもらったままで
とりあえず観察だけ!
ダイス
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グラスランナー観察 2d6+5 Dice:2D6[1,2]+5=8
低い(´・ω・`)