生き残るのは
ＧＭ
[2014/10/12 21:45]
「おりゃぁ！」
ティノは再度、ディアトリマの脚を狙う。
先程よりも深く抉ることは出来たが、動きは止まらない。
その時、もう１体のディアトリマが断末魔の悲鳴を上げた！
くけえええええええええっっっ.........！！！
見れば、ルポルが放った鶴嘴が、深々と太腿に突き刺さっているでは無いか。
どうやら、大腿動脈を絶ったらしい。
ずしぃん、と音を立てて崩れ落ちる。
ピクピクと痙攣している。もう長くは無いだろう。
「あいつ、なかなかやるな！」
ティノはルポルの勇姿に、守る物がある男の強さを見た気がした。
「すまん...助かった！」
「礼には及ばないにゅう！」
ルポルは、草原妖精らしい素早さで、あっと言う間にティノの隣に現れ、
ティノとロッポに引き続き、鋭い鶴嘴を突き込んだ。
「同胞よ、助太刀するにゅう！」
ボロボロのコッカー氏だが、満身創痍とは思えない動きで、
草原妖精の後に続く。
「助けに来たよ...っと！」
ティノたちの攻撃をかわすのに気を取られたディアトリマの首筋に、
コッカー氏の剣閃が奔る！
ぶしゅううう！！
激しい血飛沫を上げ、糸が切れた人形にようにディアトリマは沈んだ。
「は、は......それがボロボロの商人の斬撃かよ」
ティノは半ば呆気に取られる。
「自分でもびっくりしているよ。若い頃はそれなりに慣らしたもんだが！」
コッカー氏も驚いている様子だ。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「...チク...ショウがぁ...」
虎の牙と爪をかわしきれず、新たに負傷するエーリアン。
鎧のお陰でまだ身体は動く。だが、疲労と出血の積み重ねで、
動きがままならなくなってきた。
振るう剣は筋肉と脂肪の壁に阻まれ、悉くかわされる。
加勢にきたつもりのファは、逆に虎の餌食となり、激しく傷を追ってしまった。
意識があるのが不思議な位の負傷だ。早く手当てをしないと血が足りなくなる...
「おらおら！一番デカい声上げてた奴が一番最初にへばってんじゃねぇよ！」
敗勢に傾きつつあった２人に、ティノの叱咤激励が飛ぶ。
続けて、ロッポとルポル、コッカー氏が武器を振るう！
「散々暴れやがって。けどそれもここまでだ！」
戦況は大きく動いた。残るは虎１匹！
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
【ＧＭより】
それではカテゴリを移しました！第７Ｒ?９Ｒ終了です。
此方はＡルート、エーリアン、ファ、ティノのルートになります。
れんさんの投稿はまだですが、ダイスは頂けたので進めました！
ファが生きていて本当によかった！（安堵
さあ、あと３Ｒで決着することは出来るのでしょうかっ！？
［第７Ｒ結果］
Ａ２６ティノ ：ディアトリマＡに「脚狙い＋強打Ｃｒ-１」！
→命中、２点ダメージ！
Ａ２１ルポル ：ディアトリマＢに「脚狙い＋強打Ｃｒ-１」！
→命中、９点ダメージ！ディアトリマＢ気絶！
Ａ２１ロッポ ：ディアトリマＡの接敵範囲からから「離脱」
Ａ２１タイガーＣ ：エーリアンに３回攻撃！
→牙と爪が命中、合計４点ダメージ！
Ａ１７エーリアン ：タイガ?Ｃに通常攻撃！
→命中、ダメージ無し！
Ａ１４ファ ：タイガーＣに「強打Ｄ＋２」！
→外れ！
Ａ１２コッカー ：ディアトリマＡに向かって移動、「強打Ｄ＋２」！
→外れ！
Ａ１１ディアトリマＡ：ティノに２回攻撃！
→全て回避！
Ａ１１ディアトリマＢ：コッカー氏に２回攻撃！
→気絶のためキャンセル
［第８Ｒ結果］
Ａ２６ティノ ：ディアトリマＡに「脚狙い＋強打Ｃｒ-１」！
→命中、ダメージ通らず！
Ａ２１ルポル ：ディアトリマＡに「脚狙い＋強打Ｃｒ-１」！
→命中、ダメージ通らず！
Ａ２１ロッポ ：ディアトリマＡに「脚狙い＋強打Ｃｒ-１」！
→命中、ダメージ通らず！
Ａ２１タイガーＣ ：ファに３回攻撃！
→爪が２回命中、合計１３点ダメージ！
Ａ１７エーリアン ：タイガーＣに「強打Ｄ＋２」！
→命中、ダメージ通らず！
Ａ１４ファ ：「防御専念」
Ａ１２コッカー ：ディアトリマＡに「強打Ｄ＋２」！
→命中、１２点ダメージ！ディアトリマＡ気絶！
Ａ１１ディアトリマＡ：ティノに２回攻撃！
→気絶のためキャンセル
［第９Ｒ結果］
Ａ２６ティノ ：タイガーＣに向かって移動、強打Ｃｒ-１」！
→命中、ダメージ通らず！
Ａ２１ルポル ：タイガーＣに向かって移動、強打Ｃｒ-１」！
→命中、ダメージ通らず！
Ａ２１ロッポ ：タイガーＣに向かって移動、強打Ｃｒ-１」！
→命中、ダメージ通らず！
Ａ２１タイガーＣ ：ファに３回攻撃！
→全て回避！
Ａ１７エーリアン ：タイガーＣに「強打Ｄ＋２」！
→命中、ダメージ通らず！
Ａ１４ファ ：「防御専念」
Ａ１２コッカー ：タイガーＣに「強打Ｄ＋２」！
→外れ！
［第９Ｒ終了時状況］
テ・ロ
フ・虎・エ
ル・コ
エ＝エーリアン
フ＝ファ
テ＝ティノ
ロ＝ロッポ
コ＝コッカー氏
ル＝ルポル
虎＝タイガー
・暗闇の為にタイガー以外は基本-４の行動ペナルティーが発生します
（ファは＜インフラビジョン＞があるので-２です）
・松明とランタンは半径３ｍを照らし出す、とします。
コッカー氏、ティノ、エーリアン及びその接敵対象はその恩恵に預かれます
効果範囲内では視覚ペナルティーは相殺されます
・ＰＣ全員及びＮＰＣ全員とタイガーＣは接敵状態に入りました。
接敵範囲から逃れるためには「離脱」か「逃亡」が必要です
［第１０Ｒ行動宣言］
Ａ２６ティノ ：未定
Ａ２１ルポル ：未定
Ａ２１ロッポ ：未定
Ａ２１タイガーＣ ：ティノに３回攻撃！
Ａ１７エーリアン ：未定
Ａ１４ファ ：未定
Ａ１２コッカー ：未定
［第１１Ｒ行動宣言］
Ａ２６ティノ ：未定
Ａ２１ルポル ：未定
Ａ２１ロッポ ：未定
Ａ２１タイガーＣ ：エーリアンに３回攻撃！
Ａ１７エーリアン ：未定
Ａ１４ファ ：未定
Ａ１２コッカー ：未定
［第１２Ｒ行動宣言］
Ａ２６ティノ ：未定
Ａ２１ルポル ：未定
Ａ２１ロッポ ：未定
Ａ２１タイガーＣ ：ルポルに３回攻撃！
Ａ１７エーリアン ：未定
Ａ１４ファ ：未定
Ａ１２コッカー ：未定
［ダイスチャットからの添付］
21:26:44 テッピン＠ＧＭ 攻撃対象決定 1エーリアン 2ファ 3ティノ 4コッカー氏 5ロッポ 6ルポル
21:26:53 テッピン＠ＧＭ 第10Ｒ 1d6 Dice:1D6[3]=3
21:27:01 テッピン＠ＧＭ 第11R 1d6 Dice:1D6[1]=1
21:27:13 テッピン＠ＧＭ 第12R 1d6 Dice:1D6[6]=6
21:27:45 テッピン＠ＧＭ ティノ、エーリアン、ルポルか。安全だなあ。
［データ管理］
○エーリアン ＨＰ １２／ ２０ ＭＰ １４／ １４ ランタン
○ファ ＨＰ ０２／ １５ ＭＰ ０４／ １９
○ティノ ＨＰ １２／ １６ ＭＰ １９／ １９ 松明
○コッカー ＨＰ ０６／ １６ ＭＰ １２／ １２ ランタン
○ロッポ ＨＰ ０８／ １５ ＭＰ ２４／ ２４
○ルポル ＨＰ １５／ １５ ＭＰ ２４／ ２４
●タイガーＣ ＨＰ １２／ ２０ ＭＰ ０７／ ０７
●ディアトリマＡ ＨＰ -０１／ ２０ ＭＰ ０７／ ０７ 気絶
●ディアトリマＢ ＨＰ -０３／ ２０ ＭＰ ０７／ ０７ 気絶
［購入・消費物管理］
○エーリアン
・油：２瓶消費
○ファ
・クォレル：２本消費
○ティノ
・ボーラ購入：８０ガメル消費
・羊皮紙：１枚消費
・「オラン-メギンズ庄の地図」：１枚入手
・油１瓶：エーリアンより譲渡
・クォレル：１本消費
・松明：１本消費
・ボーラ：１つ消費
［次回進行に際してお願いしたい事］
○第１０Ｒ―１２Ｒの行動宣言を確定し、ダイスを振ってください！
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上位カテゴリ「Ａ：護衛」へのチェックは不要です。
エーリアン
[2014/10/12 22:18]
鮮血が飛び散った。
何の血だ。
俺の血じゃない、はずだ。
虎の...でもない。
朦朧とした意識の中、停滞した思考を回す。
分かりきっているというのに、認めたくなかった。
「あ...！ああ...！」
少し前まで、会話をしていたはずの...
わけが分からなかった。
この血は、ファの体をかつて循環していたものだ。
「俺の...せい...だ」
不甲斐ないばっかりに俺がファを殺してしまった。
進むべき道も...目指すべき道も存在しない。
ここが人生の行き止まり。
お前はここで死ぬ。みんな死ぬ。
お 前 の せ い だ
誰かが、俺の耳元でそう囁いた気がした。
得も言われぬ絶望感に目の前が真っ暗になる。
絶望感に打ち震える俺を尻目に、ファにとどめを刺さんと無慈悲な一撃を振り下ろす。
だが、それによって再び鮮血が拭きあげることはなかった。
動けないと思っていたファが...ぎりぎりのところで攻撃をかわした...！
驚きとも喜びとも取れる情けない声を思わず上げた。
「ファ...！！」
ファはまだ生きている、生きようとしている。
霧がかかったように不明瞭な意識が少しずつ晴れていく中、後押しするように叱咤が飛ぶ。
「おらおら！一番デカい声上げてた奴が一番最初にへばってんじゃねぇよ！」
「ティノ！！旦那らも！！」
頼もしい仲間たちが俺には残されていた。
微塵も動けないと思っていた体が再び動き出す。
「わかってらぁ！もうダセェとこは見せねぇよ！
とにかく、コイツを片付けてファを助けるぞ！」
絶望がオセロのように塗り替えられていく。
もう弱音は吐かない。吐く訳にはいかない。
「うおおぉぉッ！」
奮い立ち、虎に再び立ち向かう。
攻撃はあえなくかわされたが、ファから注意をそらすことは出来た。
「ファ！しっかりしろ！
死にさえしなけりゃ俺が怪我を診る！生きろ！」
俺がティノに勇気づけられたように、俺もファを勇気づける。
ここまで必死でやったんだ、絶対に全員で生き残る！
ーーーーーーーーーーー
虎は囲まれながらも必死で攻防を続けている。
その動きの一つ一つが恐ろしく鋭い、まるで暴風のようだ。
その死闘の最中...暴風と目が合う。
俺は瞬間に理解した。奴は俺を狙ってくる。
確固たる理論でも何でもない、本能が俺にそう告げる。
逃げることは出来ない、微かな死の気配を鋭敏に感じ取る。
だが、これはチャンスでもある。
不規則な回避運動を取られれば俺の未熟な腕では全く太刀打ち出来ない。
けれど、一直線の動きなら？自分に食らい付こうと跳びかかっている瞬間なら？
導き出される答えは『可能』だが、かなり大きい賭けになる。
ヘタをすれば奴に食いちぎられてそのままお陀仏かもしれない。
だが、不思議と俺は悩まない。
俺の生存本能が命をかけたその先に、一瞬の可能性を感じ取る。
「だああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ！！」
虎が飛びかかるのと同時に、刀身に全身に残された生命力を託し振りぬく！
一瞬の一撃。
猛烈な激痛。意識が何度も明暗する。
血が噴き出し、肉体が悲鳴を上げる。
俺は静かに立ち尽くす。
「進むべき道がねぇなら...自分で切り開けば良い...
それだけのことだぜ、ずいぶん手こずらされたがよ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
PL・
文字通り死にかけてるのにかっこいいセリフを言いたいがために
ひたすらやせ我慢してる男がいるんですって！（
描写としては映画とかによくある。
お互い剣を構えて突撃、主人公が血を吹いたりダメージ描写
敵役がニヤリと笑ったり「勝った！」とか言った瞬間、ダメージにより倒れる。
といういわゆるクライマックスのお約束をイメージ！
やっと活躍できた！ばんざぁぁぁぁい！
ダイス・
ここでやらねば誰がやる！本気を見せるのだ！
10R目 虎に強打-1で一気に！ 2ｄ6+4 Dice:2D6[5,1]+4=10
ｽｶｯ
次の行動は迷ったらダイスで決めよう！ 1ｄ2 1強打 2通常攻撃 Dice:1D2[1]=1
男なら強打
というわけで11Rも懲りずに強打
虎の攻撃を回避ー 牙 2ｄ6-1 Dice:2D6[2,1]-1=2
爪‐ 2ｄ6-1 Dice:2D6[5,3]-1=7
爪2ー 2ｄ6-1 Dice:2D6[5,2]-1=6
綺麗にフルヒット
即死もありえるね！（涙目）
牙防御 R22+2 Dice:R22[2,1:1]+2=3 8点ダメ
↑１ゾロだったら死んでた。
...これはまずい
爪防御 R22+2 Dice:R22[6,4:8]+2=10 セーフ！
爪2 防御 R22+2 Dice:R22[2,6:6]+2=8 2点ダメ
残りHP2 死が近づいてきた！
肉を切らせて！ 11R目 虎に強打-1！ 2ｄ6+4 Dice:2D6[5,6]+4=15
骨を断つッ！！ R22@9+4 Dice:R22@9[5,4:7][4,4:6]+4=17
遂に回った！
10点ダメ！
ファ
[2014/10/13 20:31]
「ファ...！！」
不安と安堵と...いろんな感情の合わさったエーリアンの叫びに、
俺の意識はよりいっそうはっきりとした。
?「ファ！しっかりしろ！
死にさえしなけりゃ俺が怪我を診る！生きろ！」
エーリアン、いいやつだ！ ここは是非とも彼に幕引きを任せたい！
「応さ！ 狩人が獲物に狩られてどうするさ？！」
刃を返し、俺は渾身の力で下から上へとかち上げた。
天を指した俺の剣は虎の分厚い胸板を切り裂いた。
「エーリアン、今です。力を込めろ！ この死闘を終わらせるんです！！」
【PLより】+--------------------
なんとか終わったようですな?
なるだけ負傷者は庄に残して、と言うたいところですが、
ロッポとティノ、もしくはファとロッポでメギンズを呼び戻しに行くが良いかな？
残った人員で付近の警戒と、妊婦さのけいごえ、付近の調査をした方が良いでしょうか。
PL的にはzenoさんに同じくもはや安全とは思いますが(笑)
◇◆
R10
れん＠ファ ： R10 強打D+2 2D6 → 6 + 5 + (3) = 14 (10/13-18:22:17)
れん＠ファ ： 当たった！ (10/13-18:23:29)
れん＠ファ ： 7 = 4 (2 + 5 = 7) + 【3】 キーNo. : 15 (HP:2/15 MP:4/19)(10/13-18:24:33)
れん＠ファ ： D+2だから9点の2点通し (HP:2/15 MP:4/19)(10/13-18:26:16)
R11
れん＠ファ ： R11 強打 2D6 → 6 + 1 + (3) = 10 (HP:2/15 MP:4/19)(10/13-18:26:44)
R12
れん＠ファ ： R12 強打 2D6 → 6 + 1 + (3) = 10 (HP:2/15 MP:4/19)(10/13-18:27:29)
ティノ
[2014/10/13 21:14]
目の前の虎にやられたことは明白。
「こいつ、本当に好き勝手やりやがって！」
倒れかけているファから虎の注意を向けるように小刀を振るう。
刃は通らなかったが、挑発目的ならこれくらいで十分。
案の定虎は俺を狙って来る。けど......。
「当たら......ねぇよ！」
いける。俺はまだ動ける！
俺が皆をかばって虎をいなしていけば安全に戦えるハズだ。
虎の次の標的は......エーリアンか。
「俺が前に出る！エーリアンは確実に攻撃を......」
あ。
駄目だ。エーリアンの目。完全に覚悟決めた目してやがる！
その一瞬。その目を見た一瞬、俺は足を止めてしまった。
判断が遅れた僅かな時間。非情にも虎がエーリアンに襲いかかる。
牙、爪、爪の連撃。一撃一撃が死を招くには十分な破壊力がある。
その全てがエーリアンに振り下ろされる。
回避行動をとっているのかいないのか分からない動きで虎に蹂躙されていく。
もう駄目か、頭にその文字が浮かんだ瞬間。エーリアンが動く。
「だああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ！！」一閃。縦に入ったそれは暴れ回った虎に最後の印篭を渡した。
「進むべき道がねぇなら...自分で切り開けば良い... それだけのことだぜ、ずいぶん手こずらされたがよ」「あー..................。」
言葉が出ない。
衝撃な場面を一度に沢山見過ぎ、頭が追いつかない。
死ぬつもりかよとか、もっと慎重に攻めろ云々言ってやりたい。
しかし、虎を仕留め静かに立つエーリアンを見るとそんな気も起きなくなった。
呼吸を落ち着け、言葉を捻り出す。
「ナイス一撃だぜ。馬鹿野郎」
◆
ファが生きてて良かったよぉ！(つд`)
エーリアンも何という無茶を！出目が良かったからいいものをいいぞもっとやれ。
何処も彼処も血だらけですが全員無事に生きて帰ってこれそうですね！
死ななきゃ安いって誰かが言ってた(
【判定】
22:51:54 zeno これで虎撃破確定っす
22:51:16 zeno お、三点
22:50:57 zeno 命中 r14@10+6 Dice:R14@10[1,6:4]+6=10
22:50:40 zeno コッカー 強打+2 2d+4 Dice:2D6[5,4]+4=13
22:50:00 zeno スカッ
22:49:55 zeno ルポル 強打-１ 2d+4 Dice:2D6[1,3]+4=8
22:49:33 zeno 回ったがカキーン
22:49:19 zeno 命中 r２@8+2 Dice:R2@8[6,3:4][1,5:1]+2=7
22:48:54 zeno ロッポ 強打-１ 2d+5 Dice:2D6[1,6]+5=12
22:48:08 zeno 爪回避 2d+6 Dice:2D6[3,6]+6=15
22:48:00 zeno 爪回避 2d+6 Dice:2D6[3,6]+6=15
22:47:49 zeno 虎 牙回避 2d+6 Dice:2D6[3,3]+6=12
22:47:21 zeno カキーン
22:47:12 zeno 命中 r3@9+2 Dice:R3@9[4,3:2]+2=4
22:46:55 zeno ティノ ダガー通常 2d+5 Dice:2D6[3,4]+5=12
22:45:57 zeno １０R
22:45:47 zeno さて誰がキルマークを手にするのか！
１０Ｒ。
ティノ通常、ロッポ強打-１が命中するもノーダメ。ルポルは強打-１、命中せず。
コッカーさんは強打+2で安定して三点ダメを叩き出す！
ティノへの攻撃は完全回避。
23:10:51 zeno ここまでかな
23:10:26 zeno 初イチゾロきたぁ！
23:09:57 zeno ルポル 強打-１ 2d+4 Dice:2D6[1,1]+4=6
23:09:26 zeno ０！
23:09:14 zeno 命中 r2@8+2 Dice:R2@8[5,2:2]+2=4
23:08:58 zeno ロッポ 強打-１ 2d+5 Dice:2D6[6,6]+5=17
23:08:29 zeno ０
23:08:19 zeno 命中 r3@8+2 Dice:R3@8[2,4:1]+2=3
23:08:05 zeno 容赦はしない ティノ 強打-１ 2d+5 Dice:2D6[4,6]+5=15
22:52:16 zeno １１R
１１R
エーリアンより早いグララン組が仕掛ける。
ティノロッポは強打-１命中、ダメ通らず。
ルポル強打-１は命中イチゾロで終了。
ＧＭ
[2014/10/16 19:11]
「こいつ、本当に好き勝手やりやがって！」
瀕死の重傷を負ったファを援護すべく、ティノは短剣を突き立てる。
ロッポとルポルも、懸命に急所目掛けて武器を繰り出す。
「当たら......ねぇよ！」
ファはかろうじて意識を繋ぎ止め、虎の猛攻を掻い潜る。
「応さ！ 狩人が獲物に狩られてどうするさ？！」
一度下ろした曲刀を、天目掛けて斬り上げる。
ざっくりと、虎を切り裂いた！
「いい加減、倒れてくれよなっ！」
コッカー氏も、続けて剣を振り下ろす。
これも命中し、虎に確かな傷を与えることに成功した。
がるるるぅぅ...
虎は最早瀕死だ。
全身は激しく切り裂かれ、動きも大分鈍い。
だが、
がおおおおおおおっっっ！！
何処にまだそんな力が残っていたのか、と思わせる咆哮を上げ、
エーリアンに向かって駆け出した！
「俺が前に出る！エーリアンは確実に攻撃を......」
直感的に危険を察したティノが叫ぶ。
しかし、エーリアンは防御を捨て、渾身の一撃を以って返そうとしている！
「エーリアン、今です。力を込めろ！ この死闘を終わらせるんです！！」
エーリアンの覚悟を汲み取ったのか、ファが叫ぶ。
「だああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ！！」
虎がエーリアンに覆い被さり、姿が見えなくなった。
ざしゅっ。
肉が裂かれる嫌な音が響いた。
誰もがエーリアンの死を予感したその直後。
ゆっくりと、虎が崩れ落ちる。
「進むべき道がねぇなら...自分で切り開けば良い...
それだけのことだぜ、ずいぶん手こずらされたがよ」
牙に身体を穿たれ、爪に引き裂かれても、エーリアンは生きていた。
類稀なる生命力と強運を以って耐え切り、
手にした剣で虎の最後の生命の欠片を刈り取ったのだ。
「あー..................。」
その場に居る誰もが、余りの凄まじさに声を失った。
ディアトリマたちと虎は地に伏し、血と共に温もりは急速に失われつつある。
ランタンの油と松明が燃える音、風が草木を撫でる音だけが、
耳をくすぐっていく。
「ナイス一撃だぜ。馬鹿野郎」
生き残りを掛けた戦いは、こうして幕を閉じた。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
【ＧＭより】
第１１Ｒを以って戦闘は終了です。勝利おめでとうございます！
エーリアンもファも生きていて本当によかった！！
此方はＡルート、エーリアン、ファ、ティノのルートになります。
引き続き、記事を投下しますね。
［第１０Ｒ結果］
Ａ２６ティノ ：タイガーＣに通常攻撃！
→命中、ダメージ通らず！
Ａ２１ルポル ：タイガーＣに「強打Ｃｒ-１」！
→外れ！
Ａ２１ロッポ ：タイガーＣに「強打Ｃｒ-１」！
→命中、ダメージ無し！
Ａ２１タイガーＣ ：ティノに３回攻撃！
→全て回避！
Ａ１７エーリアン ：タイガ?Ｃに「強打Ｃｒ-１」！
→外れ！
Ａ１４ファ ：タイガーＣに「強打Ｄ＋２」！
→命中、２点ダメージ！
Ａ１２コッカー ：タイガーＣに「強打Ｄ＋２」！
→命中、３点ダメージ！
［第１１Ｒ結果］
Ａ２６ティノ ：タイガーＣに「強打Ｃｒ-１」！
→命中、ダメージ通らず！
Ａ２１ルポル ：タイガーＣに「強打Ｃｒ-１」！
→外れ！
Ａ２１ロッポ ：タイガーＣに「強打Ｃｒ-１」！
→命中、ダメージ通らず！
Ａ２１タイガーＣ ：エーリアンに３回攻撃！
→全て命中、合計１０点ダメージ！
Ａ１７エーリアン ：タイガーＣに「強打Ｃｒ-１」！
→命中、１０点ダメージ！タイガーＣ気絶！
Ａ１４ファ ：「防御専念」
Ａ１２コッカー ：タイガーＣに「強打Ｄ＋２」！
→行動キャンセル
［戦闘終了時状況］
テ・ロ
フ・虎・エ
ル・コ
エ＝エーリアン
フ＝ファ
テ＝ティノ
ロ＝ロッポ
コ＝コッカー氏
ル＝ルポル
虎＝タイガー
・暗闇の為にタイガー以外は基本-４の行動ペナルティーが発生します
（ファは＜インフラビジョン＞があるので-２です）
・松明とランタンは半径３ｍを照らし出す、とします。
コッカー氏、ティノ、エーリアン及びその接敵対象はその恩恵に預かれます
効果範囲内では視覚ペナルティーは相殺されます
・ＰＣ全員及びＮＰＣ全員とタイガーＣは接敵状態に入りました。
接敵範囲から逃れるためには「離脱」か「逃亡」が必要です
［ダイスチャットからの添付］
今回は無し！
［データ管理］
○エーリアン ＨＰ ０２／ ２０ ＭＰ １４／ １４ ランタン
○ファ ＨＰ ０２／ １５ ＭＰ １０／ １９
○ティノ ＨＰ １２／ １６ ＭＰ １９／ １９ 松明
○コッカー ＨＰ ０６／ １６ ＭＰ １２／ １２ ランタン
○ロッポ ＨＰ ０８／ １５ ＭＰ ２４／ ２４
○ルポル ＨＰ １５／ １５ ＭＰ ２４／ ２４
●タイガーＣ ＨＰ -０３／ ２０ ＭＰ ０７／ ０７ 気絶
●ディアトリマＡ ＨＰ -０１／ ２０ ＭＰ ０７／ ０７ 気絶
●ディアトリマＢ ＨＰ -０３／ ２０ ＭＰ ０７／ ０７ 気絶
［購入・消費物管理］
○エーリアン
・油：２瓶消費
○ファ
・クォレル：２本消費
○ティノ
・ボーラ購入：８０ガメル消費
・羊皮紙：１枚消費
・「オラン-メギンズ庄の地図」：１枚入手
・油１瓶：エーリアンより譲渡
・クォレル：１本消費
・松明：１本消費
・ボーラ：１つ消費
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ＧＭ
[2014/10/16 19:56]
戦いが終わり、一気に疲労と痛みが全身を襲ってきた。
「あててて...こんなに怪我したのは何時のこと以来だったか」
コッカー氏が、滴り落ちる汗を袖で拭いながら、その場にへたり込む。
実は痛いどころじゃ済まない傷を負っているのだが。
「僕と同じだな、にゅう」
そう笑いながら、ロッポが懐から布を取り出し、傷の手当てを始めた。
だが、それどころではない者も居る。
「ハルラ！ハルラ！」
ルポルは慌しく、貯蔵庫の中へと舞い戻っていった。
一行は思い出すことだろう。
ハルラが現在陣痛に見舞われている、と言った彼の発言を。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
貯蔵庫の内部は、それほど深いものではなかった。
草原妖精用のサイズで掘られているため、
エーリアンやファ、コッカー氏は屈まねばならず、苦労したことだろう。
ちょっとした通路を進んでいくと、やがて部屋に出る。
天井からは狐や兎と思われる小動物の燻製が幾つも下げられていた。
その一角が、ランタンの灯りでほの明るい。
「ハルラ！しっかりするにゅう」
ルポルが手を取り、付き添っている人物。
膨らんだ腹部を押さえ、荒い呼吸を立てて顔を歪ませている。
「ハルラ！」
ロッポもハルラのもう片方の手を握る。
「虎はもうやっつけたにゅう。だから、安心するにゅう！」
「兄ちゃん...戻ってきた、にゅう...？」
「喋るな、にゅう！」
３人の草原妖精は、再会と無事を喜びつつも、それ所では無い。
何しろ、出産間近なのだ。
通常なら、年配の女性が付き添い指示を出すものだが、
今回はこのような異常事態のため、助けが得られない。
「うーん、これは...」
コッカー氏が傷を抑えつつ、頭を捻る。
だが、すぐに答えを見つけたようだ。
「エーリアン君。君は医学の心得があるじゃないか。頼んだぞ！」
ぽん、と肩を叩いた。
これがエーリアンのもう一つの戦いの、そして長い長い夜の始まりとなった。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
ルポルはハルラに付き添い、ハルラは押し寄せる痛みに耐える。
エーリアンは書物の知識を必死に思い出しながら、
ハルラに助言をする。
手の空いた男たちは別の貯蔵庫から枯葉を持ってきて火を起こし、
川で水を汲んで鍋に入れ、湯を沸かした。
勿論、交代で夜の見回りも行う。
ディアトリマがうろつくような状態だ。けして安心は出来ない。
全員が手負いで、応急手当を施しただけの状態だ。
次に襲われたら、無事で済む保障は無い。
そのことが、二重三重に心を蝕む、緊張感溢れる夜だった。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
だが、明けない夜は無い。
長い長い夜にも、終わりが来た。
見張りに立っていたのは誰だったか。
朝もやが立ち込め、うっすらと空が白じんできた頃。
おぎゃあ！おぎゃあ！
貯蔵庫に、産声が鳴り響いた。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
エーリアンは、自分が何をしたのか覚えていない。
極度の疲労と、余裕の無さで、後日になってもさっぱり記憶は辿れなかった。
だが、覚えているのは、新しくこの世に生まれ出た命を、
初めて抱き止めたのは自分であったこと、という事実だ。
おぎゃあ！おぎゃあ！
赤子が鳴いている。
精一杯の声で、生きている証を、世界に響かせている。
「私の...赤ちゃん...」
ハルラが手を差し出す。
ゆっくりと、赤子を渡した。
「生まれてくれて、有難うにゅう...」
赤子に頬を寄せたハルラの目に、涙が溢れる。
「ハルラ...元気な女の子だにゅう」
ルポルも、感動の余り、はらはらと泣き出した。
「皆...本当に、本当に感謝だにゅう！」
ロッポは、顔をぐしゃぐしゃにして男泣きだ。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
散っていった命と、新しく、生まれた命。
命はこうして、巡っていく。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
【ＧＭより】
では引き続きの投稿になります。
此方はＡルート、エーリアン、ファ、ティノのルートになります。
ハルラが、無事に出産を終えました。
ＧＭ都合で、エーリアンが産婆役を代行した、とさせて頂きました！
フレーバー描写は歓迎です、心おきなくどうぞ（笑）
［ダイスチャットからの添付］
今回は無し！
［データ管理］
○エーリアン ＨＰ ０２／ ２０ ＭＰ １４／ １４ ランタン
○ファ ＨＰ ０２／ １５ ＭＰ １０／ １９
○ティノ ＨＰ １２／ １６ ＭＰ １９／ １９ 松明
○コッカー ＨＰ ０６／ １６ ＭＰ １２／ １２ ランタン
○ロッポ ＨＰ ０８／ １５ ＭＰ ２４／ ２４
○ルポル ＨＰ １５／ １５ ＭＰ ２４／ ２４
［購入・消費物管理］
○エーリアン
・油：２瓶消費
○ファ
・クォレル：２本消費
○ティノ
・ボーラ購入：８０ガメル消費
・羊皮紙：１枚消費
・「オラン-メギンズ庄の地図」：１枚入手
・油１瓶：エーリアンより譲渡
・クォレル：１本消費
・松明：１本消費
・ボーラ：１つ消費
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上位カテゴリ「Ａ：護衛」へのチェックは不要です。
ＧＭ
[2014/10/16 20:29]
ハルラの出産が無事に終わっても、やることは多い。
当面の危機は去ったことを、メギンズたちに伝えねばならない。
エーリアンはハルラの容態を診るために付き添わねばならない。
ルポルは夫として、当然ハルラに付き従う。
残りの誰かが、メギンズの元まで向かわねばならない。
「皆、ぼろぼろだなあ」
コッカー氏が苦笑いする。
果たして、使者を買って出たのは誰だったろうか。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
使者が戻るまでの間、手の空いた時間で、倒した動物の解体を行った。
旨いかは食べてみないと分からないのだ、虎もディアトリマも。
ただ殺しただけでは、生命に対して失礼である。
肉は食べ、骨や皮を有効活用するのも、大切な営みである。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
その日の夕刻、メギンズたちが帰ってきた。
「コッカー！」
「よう、メギンズ。うちの護衛たちがやってくれたよ」
自らの功を自慢しない辺り、彼の性格を思わせる。
「ハルラ、ロッポ、済まなかったにゅう」
メギンズは直ぐにハルラの元へと向かい、頭を下げた。
「気にしてないにゅう、仕方のないことだにゅう」
「それよりも、抱っこしてあげて欲しいにゅう」
おくるみに包まれた赤子を渡されて、おずおずと抱きかかえる。
「母親似で、とても可愛いにゅう」
メギンズの表情が、明るくなった。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
その日は死者の埋葬を行うだけで一日が終わった。
墓らしい墓は作らないのが彼らの流儀だ。
適当な場所を見繕って穴を掘り、埋めるだけの単純な作業だ。
「また、新しい種となって芽吹いておくれ、にゅう」
神に信仰を捧げない草原妖精だが、彼らなりに、
命を終えた者に対する想いは持っているようだ。
女たちが、メギンズの弔いの言葉に続いて、簡素な花を添えた。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
翌朝から、本格的な復興作業が始まった。
３人とコッカー氏は客人として、村の逗留を許可された。
魔法による癒しも出来ない状況だ。直ぐには動けない。
それに、
「このまま帰してしまっては、恩人に対して申し訳ないにゅう」
とのことで、甲斐甲斐しく世話を受け、
ご馳走と酒を振舞われる日々を過ごすこととなった。
エーリアンはハルラの看護からは解放されたが、
医学の知識を活かし、今度は自分を含む負傷者の治療に邁進することとなった。
―――そして、あっと言う間に２日が過ぎた。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
【ＧＭより】
カテゴリ移動前の最後の記事となります。。
此方はＡルート、エーリアン、ファ、ティノのルートになります。
［ご褒美タイムの詳細について］
○剥ぎ取りについて
タイガー及びディアトリマの剥ぎ取りを行えます。
達成値次第で以下のアイテムのいずれかを入手出来ます。
ファの場合は「前加工」が基準値、他のＰＣは平目となります。
Ｂルートと判定方法は若干異なりますが、モンスター１体につき、
１人が判定出来るとしましょう！
・タイガーＡＢより「虎の毛皮」「虎の腱」を入手出来ます。
毛皮は皮鎧の材料、腱は弓の材料に成り得ます。
・タイガーＣより「猛虎の毛皮」「猛虎の腱」を入手出来ます。
毛皮は高品質皮鎧の材料、腱は高品質弓の材料に成り得ます。
・ディアトリマＡＢより「巨鳥の嘴」「巨鳥の羽毛」「巨鳥の蹴爪」
「巨鳥の腱」を入手出来ます。
嘴と蹴爪は武器の材料、羽は鎧ないし装飾品の材料、
腱は弓の材料に成り得ます。
［ダイスチャットからの添付］
今回は無し！
［データ管理］
○エーリアン ＨＰ ０２／ ２０ ＭＰ １４／ １４
○ファ ＨＰ ０２／ １５ ＭＰ １９／ １９
○ティノ ＨＰ １２／ １６ ＭＰ １９／ １９
○コッカー ＨＰ ０６／ １６ ＭＰ １２／ １２
○ロッポ ＨＰ ０８／ １５ ＭＰ ２４／ ２４
○ルポル ＨＰ １５／ １５ ＭＰ ２４／ ２４
［購入・消費物管理］
○エーリアン
・油：２瓶消費
○ファ
・クォレル：２本消費
○ティノ
・ボーラ購入：８０ガメル消費
・羊皮紙：１枚消費
・「オラン-メギンズ庄の地図」：１枚入手
・油１瓶：エーリアンより譲渡
・クォレル：１本消費
・松明：１本消費
・ボーラ：１つ消費
［次回進行に際してお願いしたい事］
○タイガー及びディアトリマの剥ぎ取りを希望する場合は
ダイスを振って結果を添付してください
○エーリアンは、希望するなら「治療」判定をＰＣ及びＮＰＣ１人につき
２回ずつ行えます。どうぞやってみてください！
カテゴリを移動します。
「合流」に記事を投下するのでお待ちください。
エーリアン
[2014/10/17 17:19]
周りを見る。
俺は生きている。
ファもティノも生きている。
旦那もロッポもルポルも生きている。
自然と笑みが溢れる。
「...へへっ！
全員生きてるな！俺達の勝ちだ！
よっしゃぁぁぁぁぁぁ！」
こみ上げる興奮のままに腕を天に突き上げた。
「あー..................。」
「ナイス一撃だぜ。馬鹿野郎」
「あったぼうよ！
だがさっきのはさすがに死ぬかと思ったぜ！」
興奮のためか見た目の怪我ほど体は傷まない。
最も、後日にそれはそれは激痛が襲ってくるだろうが。
「ファ！生きてるか？」
自分を除けば最も重症なのはファだ。
ゆっくりと歩み寄り、簡素な止血をする。
「手酷くやられたな...
すまねぇ、俺のミスだ。」
焦ってたとは言え、取り返しの付かないことになる所だった...
ファは俺を許してくれるだろうか。
ーーーーーーー
「あててて...こんなに怪我したのは何時のこと以来だったか」
見ると旦那も大概な大怪我だ。
「ここじゃ大した治療ができないからなぁ...
しっかし、おったまげたぜ！旦那から剣を習ったほうがいいかもな！」
軽口を叩きつつニンマリと笑顔を見せる。
緊張感からの開放を楽しむかのように、
呑気な会話をしていると慌ただしい声が聞こえた。
「ハルラ！ハルラ！」
「うん？何騒いで...！
そうか、奥さんかっ！」
じっくりと休む機会が無い事に少々参りながらもルポルの後に続く事にする。
なんだか嫌な予感もするわけだが。
ーーーー
貯蔵庫の中は...平たく言えば狭い。
ティノ達はいいとして、人間が通るにはちょいとつらいものがある。
「俺みたいにスケールの大きいナイスガイにはちょいと狭...」
ゴン！
鈍く、実に痛そうな音。低くなった天井に頭をぶつけてしまった...
「イデー！うう...もう泣きそうだ」
若干涙目になりつつも、ランタンで照らされた部屋まで無事（？）に辿り着く。
「ハルラ！しっかりするにゅう」
大きくなったお腹を押えた女性が確認できた。
ある意味安心したが、それ以上に不安が大きい。
ちょっとかじった身としても十分わかることだが、もう出産まで時間がなさそうだ。
「うーん、これは...」
旦那も頭を悩ませている。
そりゃそうだ、ここにお産補助の経験がある奴は居ない。
しかし、このままだと赤ん坊が...どうにかならんものか...！
と、旦那がなにか閃いたように俺に視線を送る。
こういう場合は年の功ってやつで年長から良策が飛び出すもんだ。
「どんなアイデアでも何とか出来るなら乗るぜ！旦那！」
視線に力強くこたえる。後のことを思えばこの返事は墓穴を掘っていたに違いない。
旦那の口から実に実に合理的なアイデアが飛び出す。
「エーリアン君。君は医学の心得があるじゃないか。頼んだぞ！」
「おう！任せ.........え？」
ああ、長い夜になる。
それだけは確信できた。
...
......
.........
ーーーーーーーーーーーーーーー
「...それから後のことは正直さっぱり覚えてねぇ」
岩によりかかり、リンゴにかじりつきながら昨夜のことを考える。
「奥さんに呼吸が大事だって、うろ覚えで呼吸法教えたり、
鎧脱ぎ捨てて必死で手先を綺麗にしたり、
産湯が必要なんで焦りに焦りながら指示を飛ばしてた気がする...」
「ちくしょー...普通ボロボロの重傷者に産婆させるかぁ？
虎とやりあってた時よりつらかったぞ...ツイてねぇ...」
ドッと疲れた...本当にだ。冒険者がこんなことまでやらされるとは...
遺跡にもぐったり、恐ろしい怪物と戦うことは知ってたが
...人生ってやつは本当にわからん。
「命を運んでくると書いて運命か...
ツイてないようで案外ツイてたのかもな？」
あの時のことで一つだけはっきりと覚えていることがある。
あの瞬間、俺の手元には尊い小さな命が存在していた。
その命は自分の存在を必死に訴えるように鳴いていた。
その小さな命を母親にそっと託す。
俺の頬を熱いものがそっと伝っていった気がした。
あの瞬間を忘れることは決してないだろう。
リンゴを咀嚼しながら思案にふけっていると
遠目だが、メギンズたちが到着したのが見える。
一安心、といったところか。
何を話しているかは分からない。
だが赤子を抱いて明るく微笑む顔を見れば何となく分かる。
俺は柔らかい笑みを浮かべながら、再びリンゴにかじりついた。
「うん、美味い」
ーーーーーーーーーーーーーーー
その後の埋葬は簡素なものだった。
だが、気ままで自由なグラスランナーらしいといえばそうだ。
「安らかにな...」
奥さんの体調も安定してるし、俺がついてなくてももう大丈夫だろう。
しばらく荘に滞在することになったし、明日からはぐっすり気楽に眠れそうだ。
...実際は面倒を見る相手が変わっただけだったが。
トホホ。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
PL・過労死待ったなし！
まずはAルート終了まで！
治療ダイス！目指せ医療王！
自分を治療 R3+3 Dice:R3[4,1:1]+3=4
自分を治療 2回目 R3+3 Dice:R3[3,1:0]+3=3
7点回復！ ちょっと微妙！
ファを治療 R3+3 Dice:R3[2,1:0]+3=3
ファを治療2 R3+3 Dice:R3[3,6:4]+3=7
10点回復！ いいね！
ティノを治療 R3+3 Dice:R3[5,5:4]+3=7
ティノを治療2 R3+3 Dice:R3[2,1:0]+3=3
10点回復でティノ完治！
コッカーさんを治療 R3+3 Dice:R3[2,1:0]+3=3
コッカーさんを治療2 R3+3 Dice:R3[3,2:1]+3=4
7点！ まあまあ！
ロッポを治療 R3+3 Dice:R3[4,2:1]+3=4
ロッポを治療2 R3+3 Dice:R3[1,5:1]+3=4
8点回復でロッポ完治！
相対的にエーリアンが一番回復してないという...お人好しね
ファ
[2014/10/20 13:48]
「あててて...こんなに怪我したのは何時のこと以来だったか」
「僕と同じだな、にゅう」
ジョナサン･コッカー氏がその場に座り込んだのが見えた。
俺と変わらず傷は深そうだが近くにいるロッポと談笑している。
どうやら雇い主も無事のようだ。
「...へへっ！
全員生きてるな！俺達の勝ちだ！
よっしゃぁぁぁぁぁぁ！」
エーリアンも元気だ。
「ナイス一撃だぜ。馬鹿野郎」
ティノだって負けていない。
「ファ！生きてるか？」
「ええ、無事に、とは言えませんけど生きてます。
自分が狩られる側になることもあるってことを思い知らせれてしまいましたね。」
と力なく笑ってみせる。
「手酷くやられたな...すまねぇ、俺のミスだ。」
傷を治療しながらエーリアンがつぶやく。
「何を言っているのかわかりませんよ、エーリアン。
生兵法は怪我のもとってね、柄にもなく接近戦を挑んだ僕が力足らずでした。
みんなの足を引っ張らずに本当によかった。
次は、もうちょっとマシになるよう剣を教えてくださいよ。」
俺は右手をエーリアンに差し出した。
「ハルラ！ハルラ！」
ルポル、と言ったっけ？ 身籠もの奥さんを残して、加勢をしてくれた救出対象...、
そうだった、奥さんのハルラは未だ戦闘中ってわけだ。
◇◆ ◆◇ ◇◆
俺たちは狭い通路を抜けてルボルに追いつくと、
そこにはまん丸と大きくなったお腹を抱えた草原の妖精が横たわっていた。
「ハルラ！しっかりするにゅう」
ロッポもすぐさま妹に駆け寄った。
「喋るな、にゅう！」
こんなときに俺は不謹慎にもメギンズ庄の住人達が語尾に「にゅう」を無理して
付けて話しているじゃないかと疑った。
しかし、よくよく考えれば、それが掟や伝統、はたまた流行の類であっても、
なんら問題じゃない。
問題なのは...
「エーリアン君。君は医学の心得があるじゃないか。頼んだぞ！」
血まみれのエーリアンの顔色が、明らかにその出血の所為ではなく、
青ざめていることに他ならない。
「さて、と。エーリアンが次の仕事に入るなら、僕も僕の出来ることをしよう。
差し当たり獲物の解体は任せといてください。いつもの仕事です。
なあに僕は夜専の狩人ですから、慣れたもんですよ。」
そういうと、貯蔵庫に置いてある手頃な光源、余分な布や袋、
ロープなどを拝借して、傷と疲れで泥のように重い体に今一度気合いを入れて外にでた。
正直、生きるために生命を狩っている俺が、
生命の誕生に立ち会うことが憚られたというのが正しい。
◇◆ ◆◇ ◇◆
こうして長い夜が明けた。まともに眠ったものなんていなかっただろう。
それでも朝は平等に訪れた。そして、夜明けと共に新しい生命も誕生したようだ。
一方で白日の下となった庄の被害状況に改めて目を覆いつつも、
手分けをして亡くなったものたちを一所に集めるなど
体力の続く限り現状回復に努めるのだったが、
無力な自分たちに対する気休め程度のことだったかもしれない。
やがて日も大きく西に傾き、疲れきった体を木陰や軒下など
思い思いのところで一息ついていた頃、メギンズ達、
逃げ延びていた庄の住人たちが帰ってきた。
早速、ジョナサン・コッカー氏とメギンズ氏が言葉を交わしている。
俺は半分眠った状態の中でそれらをなんとなく意識していた。
◇◆ ◆◇ ◇◆
住人たちが戻ったことで、ようやく横になって疲れと眠気を取ることができた。
庄への滞在を許された俺たちは、翌日から傷を癒しつつ、
庄の復興に微力を投じることになる。
とはいえ、俺にできることと言ったら、
狩りに出て皆の腹を少しでも膨らませることしかないのだが。
【PLより】+--------------------
ボリュームが多いので、時系列とかリアクションとか、
あってるかどうか不安ですが、とにかく投入！
そして剥ぎ取りダイチャ2に転向して、達成値、気合いの5連続10以上！
23:22:27 れん@ファ 剥ぎ取り基準値5でファ、行っきまーす！
23:22:52 れん@ファ 虎A 2d6+5 Dice:2D6[2,4]+5=11
23:23:20 れん@ファ 虎B 2d6+5 Dice:2D6[4,5]+5=14
23:23:37 れん@ファ 虎C 2D6+5 Dice:2D6[6,1]+5=12
23:24:07 れん@ファ 鳥A 2D6+5 Dice:2D6[4,1]+5=10
23:24:20 れん@ファ 鳥B 2D6+5 Dice:2D6[3,4]+5=12
さて、成果はいかに。。。。
ティノ
[2014/10/20 18:26]
俺が出来るのはこの暗闇からやってくるかもしれない敵を見張ることだけだ。
......しかし虎に次いでディアトリマまでやってくるとはなぁ。
もし仮にそいつらクラスの敵がまた襲ってきたら、今戦える奴は居ないと思っていい。
うーん......。だとしたらやっぱ俺が引き付けて囮になるしかないかなぁ。
庄内だと危ないから庄外までは最低限。
真っ暗闇の中、虎か鳥と鬼ごっこなんて絶望しか感じねぇや。
◆
あれから何時間たっただろうか。眠気と疲れはピークに達している。
未だに子供は産声をあげない。そんな中襲ってくる敵がいなかったのは本当に幸いだった。
東の空はうっすらと明るさを取り戻してくる。
「ご希望の朝日は何とか拝めそうだなぁ」
何となく呟く。
気だるさ紛れに背伸びを一つしたとき、その時は来た。
おぎゃあ！おぎゃあ！「！！......ついに！」
疲労なんて無かった。入り口から通路を一気に駆け抜ける。
滑るように部屋へ入ると、エーリアンに抱かれた小さな小さな命が一つ。
俺達が守り抜いたもの......。
「私の...赤ちゃん...」赤ちゃんを抱いて、ハルラの瞳に涙が溢れる。
「生まれてくれて、有難うにゅう...」
俺自身も目頭が熱くなるのを感じた。
此処に夜は明けた。
◆
「じゃあメギンスさん達呼びにいってくるぜ！
ファもエーリアンもコッカーさんも怪我酷いんだから休んでろよ。
ルポルとロッポは赤ちゃんの側にいてやれよ。
貴重な草原妖精の大人しい時期だからな！脚が使えるようになるとすぐわんぱくになりやがるんだよこの種族は。
なぁに、敵が出てきても逃げ切るくらいの脚は持ってるさ」
庄内を軽く調査してみたが敵はいないという結論に至った。
メギンスさん達も長い夜を過ごしたことだろう。早いとこ知らせてやらねぇとな。
虎を倒したこと。ディアトリマも倒したこと。夫婦を無事助け出したこと。んで、赤ちゃんが生まれたこと。
さて、皆どんな顔するだろうかねぇ。
◆
セージで出産知識(笑)
達成値は8でまあ人並みにはという感じですね。
【判定】
00:07:14 zeno@ティノ 聞き耳 2d+5 Dice:2D6[2,4]+5=11
00:06:59 zeno@ティノ 捜索 2d+5 Dice:2D6[1,4]+5=10
00:06:39 zeno@ティノ 危機感知 2d+5 Dice:2D6[2,6]+5=13
00:06:15 zeno@ティノ 普通か
00:05:57 zeno@ティノ 出産知識 2d+3 Dice:2D6[4,1]+3=8