◇草原の避難民

「なぁ、ファ!暇だし、また狩りのことを教えてくれよ!
クロスボウをさ、ガッ!っと引いてバシュ!ってやるとこもまた見たいし」
エーリアンが馴れ馴れしく肩を抱いてくるのにはもう慣れた。
「ああ。そうだな...獲物にはそれぞれ警戒範囲というものがある。用心深い獲物
ほどその範囲は広い。僕はその範囲を見極め、獲物の急所に狙いを定めつつ、
範囲いっぱいまで僕に近づいて来るのを待つんだ。あとは機を見て一発で仕留め
るだけってね。僕の警戒範囲を簡単にかいくぐるエーリアンは大物かもな(笑)」
実際、彼の剣技を見たが、素人の俺から見ても筋がいい。
「俺もクロスボウやってみようかね?ちょっと気になって...」
「ああ、なら交換条件に僕にも剣の扱いを教えてくれるかい。突然の接近戦に備えて
剣を持つようにしたのだけれど、いまいち、振り下ろし方がしっくりこないんだ。」
◇◆ ◆◇ ◇◆
グラスランナーの一団のもとへ駆けつけた俺たちは、それが向かう先のメギンズ庄の
面々であることを知る。一団の中には多くの負傷者がいた。俺は、兎にも角にも人命
優先でエーリアンに習い、まずは負傷者の応急手当に走る。俺の技術は未熟だが傷口
を洗い、綺麗な布でふさぐくらいなら出来る。
手当をしながらひとつ疑問を口にした俺。
「こんなボロボロのままで、どこへ向かおうとしていたんだい。」
◇◆ ◆◇ ◇◆
「虎の群れに襲われたんだにゅう。
非力な我々では、逃げるだけで精一杯だったにゅう...」
「と、虎だって?! そんな馬鹿な、アレは普通、森の奥に住まうものだ。メギンズ
庄というのは森の中にあるのかい?」
最後の方はむしろジョナサン・コッカー氏に聞いているような感じになった。なぜなら、
向かう先は草原ということだったからに違いない。
「それにしたって、武装している者も何人かいるし、一体全体、何頭の虎が現れたっ
て言うんだい? 」
俺はまじめに太陽を見上げながら刻を読もうとする。
「庄に取り残された人とかいないのかい? コッカー氏は、さっき、そう、夕方には目的
地に到着するような話をしていました。もしも取り残された人がいるなら、急いで救出
に行けば、まだ間に合うかも知れない。」
【PLより】+--------------------
あまとうさん、すんません、エーリアンを馴れ馴れしいと表現しましたが、イメージ
と異なっていれば、訂正致しますのでご指示ください。
ハンター技能にて鑑定
ファ・ファーニル : 動植物知識 2D6 → 6 + 1 + (5) = 12 (08/26-12:12:24)
虎について、ばっちり知ってました!
気絶している人はいないようですが、成功ロール無しで応急手当っぽいことはしてみます。
GM、もしダイスが必要な時は指示ください!
ファからの質問は5つ
1)どこへ逃げようとしていたのか
2)メギンズ庄の周辺状況
3)虎の群れは具体的に何頭構成か
4)庄に取り残された人の有無(緊急な救出作業が必要かどうか)
5)現在地からメギンズ庄までの距離
昼間のPLはこんな感じ?(笑