災事近けりにゅう
「ああ...『だった』ではなく今も現役です。森専ですが。
僕にしてみれば、どちらかというとこういう仕事(護衛)の方が
珍しいんですよ。」
「む、そうなのか。じゃあ今度森の狩りってやつを色々教えてくれよな!
趣味でやってる分、本業の人がどんなこと考えてやってるか見てみたいし!」
ここにいる野鼠や野兎を狩る姿も見てみたいねぇ。 森じゃないけど。
◆
近づくとグラスランナーは三十人前後の人数がいた。
ボロボロで汚れた衣服に、武装しているものも多々。
中でも目に付くのは怪我をしている者。引っかき傷がよく目立つ。
「こんなボロボロのままで、どこへ向かおうとしていたんだい。」
「俺は怪我してる奴の怪我を診てみる、こう見えてそれなりに自信あるんでな。
詳しい話は任せるぜ、じゃあ行ってくる」
怪我をしたグラスランナーはエーリアンが見てくれるらしい。
治癒魔法を使える神官がいない中、エーリアンが医学を学んだことがあるのは幸いだ。
ファの応急手当ての技術もなかなかのもの。
傷を布で覆う基本的な所作もハンターとしての技量が伺える。
......さて俺も手当てに加わりたいが取りあえず話しは通しておかないとなぁ。
「メギンズさんって言ったよね。俺はティノ。見ての通りグラスランナー。
怪我を見てるのがエーリアンとファ。
全員コッカーさんの護衛の依頼を受けているところだ」
「同族が困ってるなら力を貸したい。いろいろ話してくれないか?
コッカーさんも依頼の途中だけどいいかな?」
コギンスさんとコッカーさんに同意を求める。
◆
「その通りだにゅう。我々はメギンズ庄を逃げ出してきたんだにゅう」
「虎の群れに襲われたんだにゅう。
非力な我々では、逃げるだけで精一杯だったにゅう...」
「虎の群れに......襲われた......!?」
虎となるとタイガーか......。
しかし単独行動の多いタイガーが群れで。
しかも森でなく草原に現れたってのはおかしな話しだねぇ。
でもこの様子だと嘘って訳でもないだろうなぁ。
「庄に取り残された人とかいないのかい?
コッカー氏は、さっき、そう、夕方には目的地に到着するような話をしていました。
もしも取り残された人がいるなら、急いで救出に行けば、
まだ間に合うかも知れない。」
「まって!もう少し聞きたいことが。 襲われたことに何か心当たりはある?
あと、虎の様子。いきなり襲ってきたの?」
取りあえず、自分ではこんなところかな。
ファの言うとおり、取り残された人がいるなら早くコギンス庄に向かった方がいいよね。
......ん。よく見れば頭まで怪我してるやつもいるのか。
「頭大丈夫?あとでエーリアンに見てもらいなよ。
虎に襲われた時、虎の様子は覚えてる?
ああ、でも怖いなら思い出さなくてもいいよ」
軽くその草原妖精の肩を叩いてあげる。
もしかしてこれが占星術の"災事近けり"の正体?
うーん......。虎が近くにいるかもしれないし、
クォーレル巻き上げておこうかなぁ......。
◆
PLより
クォーレルを巻かなかったのは、グララン団体に警戒されないようにしたんですが、
コッカー氏いたからあんまり問題なかった(笑)
虎の話を聞き終わったらしれっと巻いておきます。
聞きたいことは、ファの質問に加えて
・襲われたことへの心当たり
・虎の様子 です。自分が思いつくのはこのくらい。
後、頭噛まれたグラランに
・虎の様子 をもう一セット聞いておきます。
【入手】
「オラン-メギンズ庄の地図」:1枚
【判定】
zeno@ティノ 虎 動植物 2d+5 Dice:2D6[1,3]+5=9
9で普通に知ってましたー。
あと虎が草原に群れでやってくる状況(現象?)に関して知識判定してみます。
zeno@ティノ 虎について 知識 2d+3 Dice:2D6[2,6]+3=11 知識は11でした。