トラトラトラ

「にゅう。同胞よ、助けてくれるのは有難いにゅう」
「任せてくれよ!」
メギンズさんのハグに応じる。
「こんな状態では彼らと取引きも出来ないからな。
先ずは彼らの安全を確保してやらんといかん」
「ありがとう!コッカーさん!」
コッカーさんからも了解を得た。これで皆を助けられるな!
「こんなボロボロのままで、どこへ向かおうとしていたんだい。」
「何処か居心地のよい、新しい場所だにゅう」
「種の生存本能ってやつだね。もともと武器を持って戦う種族じゃないからなぁ。危なくなったらこういうこともあるよね」
「虎は全部で3頭居たにゅう。あっと言う間に襲ってきたにゅう。
動きが早過ぎて対応出来なかったにゅう。
仲間も何人かやられたにゅう」「弓矢や投槍を射かけたけど、効かなかったにゅう。
それでも少しは怪我を負わせられたけど、倒せなかったにゅう...」
虎は三頭だったのか。しかも傷を負っているのもいるらしい。
これなら何とか三人でもしとめられそうか?
引き受けた手前、何十体の群れ、なんて言われたらどうにもならないしなぁ。
「物凄く、いきりたってたにゅう。
余程腹が減ってなければ、ああはならないにゅう」
「いきりってたのか。教えてくれてありがとな」
となると餌不足か?
三頭の虎が餌不足で山から降りてきて運悪くコギンス庄が狙われたってとこかなぁ。
「出産間近のハルラとルポルが取り残されているにゅう。
無事だとよいのだけれど、にゅう...」
「本当かよ!なら今すぐにでも出発しよう!」
上手くやり過ごしてるならいいが......。
◆
PLより
到着が夕方なら夜になって虎のフィールドになってしまうのが一番怖い。
ということですぐ出発を提案します。
要救助者も居ますし。