覚悟

振り下ろした刃。
刀身は確実にヤツを捉えていた。

だが、手応えはない。

「...ッ！
浅かったか...野郎！」

ほんの一瞬だ、だがほんの一瞬。
俺は恐怖を覚えた。
もし、避けることが出来なかったら、ズタズタに引き裂かれてしまんじゃないか？
俺のロクに戦ったこともない剣術で、この猛獣を仕留めることはできるのか？

俺はここで死ぬんじゃないか？

その感情が動きを鈍らせたのだ。
俺は自分を少し情けなく感じた。

手負いの虎は、なお俺に襲いかかる。
生き残るために、究極的なまでに原始的な反射行動。
だが、その行動はこの場において最も正しい。
傷だらけの虎は恐怖に震えるより先に、敵を打ち倒すことを選んだのだ。

夕闇が嫌に眩しく感じる。

俺は虎を見た。虎の瞳を見た。虎の決死の覚悟を見た。

ならば、今度はこちらの番だ。
ヤツに俺の覚悟を見せてやろう。

俺は自然と足の動きを止め、剣を構え真っ直ぐに標的を見つめた。
ヤツは俺に再び飛びかかる。
回避する事のない俺はヤツの牙を甘んじて受けた。
鎧が軋む音が、辺りに響く。

「...おい虎公。
こいつぁな...お前から学ばせてもらった授業料だとでも思いな...ッ！」
歯を食いしばり鈍痛に耐える。

鋭利な爪が再び俺を襲う、だが先程のような鈍痛は感じなかった。
奴の爪は...鎧が完全に受け止めていたからだ。
最早、恐怖におののく事は無い。

もう一方の爪が再び唸りを上げた

「しかしだ、テメェもまだまだ勉強不足みたいだな？
この俺に...二度も同じ手は通用しねぇ！！」

叫び上げると同時に両腕を打ち上げ、爪による攻撃を弾くとともに虎を一気に引き剥がす！

この姿勢は防御のためだけではない、両腕を振り上げる事によって頭のてっぺんに剣を構えることになる。
このまま振り下ろせば、無防備な奴に体重の乗った一閃がぶち当たるのは自明の理。

「勉強になったか？」

言葉とともに、引導を渡した。

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PL・
活躍できてよかったデス！（コレで実はトドメじゃありませーんだったら泣きます）
エーリアンが虎から何かを学んだっぽいです！

ダイス・
回避　虎攻撃　牙　2ｄ6-1 Dice:2D6[1,5]-1=5
　　　　虎攻撃　爪　2ｄ6+1 Dice:2D6[5,1]-1=5
　　　　虎攻撃　爪　2ｄ6-1 Dice:2D6[6,6]-1=11　6ゾロ！文書中では格ゲーで言う、弾きのイメージで防ぎました。

ダメージ 防御！　牙　R22+2 Dice:R22[3,4:6]+2=8? 2点ダメージ
　　　　　 防御！　爪　R22+2 Dice:R22[4,6:8]+2=10　0点ダメージ

エーリアンの攻撃！　2ｄ6+6 Dice:2D6[6,5]+6=17
絶対逃がさん！ここで仕留める！　強打+2　R22＠10+6 Dice:R22@10[6,2:6]+6=12　虎に5点ダメージ
たおしたー！ばんざい！