◇庄へ

ティノ達に後ろ姿を見るに付け、急かした感が無きにしも非ず、

「向こうも上手くやってるみたいだな、陽動は成功したってとこかね。
　しかし一頭は仕留めたとは言え、想像以上に手ごわかった...
　向こうが鉢合わせたらマズイことになるかも知れねぇ、
　俺たちも行ってみるか」

「陽動に成功した、というのはどうでしょう。
　僕らは単に3分の1のカードをひいたにすぎません。
　残りの3分の2をティノ達が引くかも知れないし、引かないかも知れない。
　ただ潜入隊と虎の鉢合わせはマズイですね。」

さすがにエーリアンもよく心得ている。
エーリアンと俺の組み合わせはある意味、現在の面子の中で最強武力だ。
それが、手負いであるにも関わらず、エーリアンが傷を負わされるような戦いだった。
本来の護衛対象であるジョナサン･コッカー氏の腕前うんぬんはともかく、
ティノ達の武力では心許ないと言わざるを得ない。

「なにせ、相手は野生の虎で腹を空かせ、手傷を負っています。
　まして母子の関係もあれば何をしでかすか、わかったもんじゃないですから。
　できるだけ急いで合流した方が良いでしょう。」

現実的に陽動側で三匹の内、一匹しか引きつけられなかったのは限りなく失敗に
近い気もする。ティノ達が虎に遭遇していないことを祈るばかりなのだが、
同時に俺を動かす根源たる何かの精霊が急げと言っているような気がした 。

　　◇◆　◆◇　◇◆

盾を翳し先を行くエーリアンに遅れることのないよう、それでいて周囲へ最大限の
警戒をしながら俺は庄への道を急いだ。

【PLより】+--------------------

メタ的思考&行動を、精霊の所為にしました(笑）
しかし、あちらも残すところHP 1なので急務はなくなったっぽい。

ということは全員揃ったところで、無傷の大虎がゲーゲーしそうだ(笑）

弩は発射態勢で、エーリアンの後方3メートルくらいを警戒しながら追走
してゆきます！　敏捷度的に最初の戦闘ラウンドはエーリアンには攻撃順位を
最後にしてもらって、射撃後に攻撃してもらえると誤射を防げるのかなと思いますが、
どうでしょ？＞GM