【A03-01b】メギンズ庄進入。

エーリアンの咆哮を合図に、3人は柵を乗り越え始めた。
この時に襲われてはたまったものでは無い。
だが、幸いな事に虎が襲ってくる事はなかった。
引き替えに、小川の向こうの茂みが激しく揺れているのを発見する。
ちらちらと見え隠れする、黄色と黒の縞模様は、紛れも無く...
「虎があんな所に!村の外にも居たなんて!」
コッカー氏が舌打ちする。
想定とは全く異なる状況での戦いになってしまった。
「...いや、彼らなら大丈夫だ。任せて行こう」
状況はともかく、確実に1匹は抑えてくれているという事だ。
「そうだにゅう、急ぐにゅう」
ロッポがハルラの家を案内する。
***********************************
柵を潜り、メギンズ庄を歩く。
土塀を拵え、藁の屋根を葺いただけの簡素な住居が、
まばらな間隔で建てられている。
道の傍らには、幾種類もの花が咲いている。
だが、今は自然を楽しむ気分にはなれない。
地面には、所々血の跡が滴っている。
折れた矢や、布の切れ端までもが落ちている。
激しい戦いが起こった証拠だ。
「あそこだにゅう」
ロッポがある住居を指差す。
其処が、ハルラの住居だと言う。
「これは...引き摺られた跡かな?」
コッカーが首を傾げる。
大きな物体を引き摺ったような跡が、血痕と共にハルラ宅へと向かっている。
加えて、明らかに大型の獣のものと思われる足跡。
「急ぐにゅう!」
ロッポが駆け出した。
***********************************
ハルラの家の前に到着する。
扉は無い。毛皮で作った暖簾が垂れ下がっている。
窓は木戸も嵌めていない、天窓だ。
「中は...」
ロッポが慎重に覗き込む。
彼は、けして冷静さを失った訳では無い。
「!!!」
薄暗い室内に、びちゃ、びちゃ、と濡れた音が響く。
黄色と黒の縞模様が、夕日を背に浮かび上がった。
此方には完全に背を向け、屈み込んでいる。
背中や脚には何本も矢が刺さっており、流血の跡が見られる。
「まさか...食べているのか?」
小声でコッカー氏が呟く。
位置関係上、虎が何をしているのか、はっきりと見えない。
だが、音から推測するに、どうやら虎は食事中のようだ。
無我夢中で此方には意識が向かない。
「...今がチャンスだにゅう」
ロッポは、震える手を必死に抑えながらティノに言った。
「やってしまうにゅう」
===================================
【GMより】
では潜入組も戦いの場へと参りましょう!
此方はA-bルート、ティノのルートになります。
[各種判定結果]
○<危険感知>:ティノ11、ロッポ6ゾロ!、コッカー5
本文の通り、ハルラ宅で食事に勤しんでいるタイガーを発見しました!
[ダイスチャットからの添付]
10:26:01 テッピン@GM 気づくかな?その2 2d6+1 Dice:2D6[5,3]+1=9
10:27:02 テッピン@GM 気づかない。
※食事に夢中である為、タイガーの基準値にペナルティー-2を課しています。
[状況]
×
虎
〓〓=〓〓〓□〓〓
○○○×:推定餌
虎:タイガーB
○:PC達(ティノ、コッカー、ロッポ)
=:窓
〓:壁
□:玄関
・タイガーとPC達の距離は直線距離で3mです。
タイガーは通常移動して玄関から出ればすぐにPC達に接敵出来ます。
・タイガーはティノ達の存在に一切気がついていません。
しかも背中を向けています。
この為、一切の攻撃からの回避に際し-6のペナルティーを負います。
・部屋の中は薄暗いので、PC側のあらゆる攻撃に-2のペナルティーがつきます。
・窓からは最大2人が射撃攻撃出来ます。
[第0R行動宣言]
A26ティノ :未定
A21ロッポ :未定
A12コッカー :未定
A 0タイガーB:お食事中、背中向けで回避-6ペナルティー
[データ管理]
○ティノ HP 16/ 16 MP 19/ 19 ※攻撃&回避-2
○コッカー HP 16/ 16 MP 12/ 12 ※攻撃&回避-2
○ロッポ HP 08/ 15 MP 24/ 24 ※攻撃&回避-2
●タイガーB HP 10/ 20 MP 07/ 07 ※攻撃&回避-6
[購入・消費物管理]
○ティノ
・ボーラ購入:80ガメル消費
・羊皮紙:1枚消費
・「オラン?メギンズ庄の地図」:1枚入手
・油1瓶:エーリアンより譲渡
[次回進行に際してお願いしたい事]
○第1Rの行動宣言を決定し、ダイスを振ってください!
この記事への返信は「メギンズ庄進入」にチェックを入れて投稿してください。
上位カテゴリ「A:護衛」へのチェックは不要です。