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夕日

エーリアン [2014/09/20 23:50]

「エーリアン君、ファ君!無事なようでよかったよ」

「旦那は無事か、いやーちょいと噛まれたが...
まっ!どうってこたぁないぜ!」
ロッポの声が聞こえた家屋に向かうと、依頼主であるコッカーが笑顔で現れた。
返り血を浴びており、少しギョッとするが俺も似たような状況ではある。

「虎が一頭向かったのは確認できたけど......取りあえず無事みたいだな。良かったぜ!
こっちも今、一頭虎を倒したところだ」

ティノもひょっこりと姿を現す。
「おっ!ティノも無事か。とにかく怪我もしてねぇみたいで一安心だ
こっちも一頭だが、ファと一緒に仕留めたぜ」

薄暗い室内に、倒れこんだ虎が見える。
「なーるほど!アレを仕留めたのか...
いや、大したもんだぜ!とにかくコレで残り一体だな!」

自分で相手をしたからこそ分かるが、虎は強大だ。
単純に数が減ったことにひとまず安心する。

「こっちはこっちで大変だったが、なあロッポ君...あれ?」


「...居ないにゅう!」

「うん?ロッポは中にいるのか?」

ロッポを探し、自分も動くことのない虎が横たわる暗がりに足を踏み入れる。
...暗がりに何かが転がっている、虎じゃない何か。
よく目を凝らし、それが何かを認識した。

「うっ...ダメ...だったのか?」

「うわ......ひでえことしやがる」

ティノも遺体を見ちまったようだ。

「これはプックだにゅう...
 ハルラでも、ルポルでもないにゅう!」

「...そうか。
なら、まだ希望はあるかもしれねぇ」

遺体に近づき、布を被せる。
別に死者の魂を導くなんて大層なことは出来ないが、これくらいはしてやりたい。
「戦いが終わったら手厚く葬ってやりてぇな...俺も手伝うからよ...」

「だがまずは、ハルラとルポルを探さねぇとだな...
少なくとも川の方にゃー来てないはずだ、思い当たるとこがありゃあなぁ...」

ティノが松明に火を灯した。
至って冷静に、凄惨極まるこの状況から手がかりを探そうとしている。
なかなかにタフな精神力だと思う、種族的なものなのかもしれないが...それでも尊敬に値するものだと感じた。

「ちょっと抜けるぜ...」
その場から逃れるように、部屋を後にした。
邪魔にならないよう...と言う理由もあるが、ただその場に居たくなかったというのが本音だ。

部屋から出てすぐに、地面にドサリと座り込む。
「はぁ...ちっとばかし気が滅入るな...」

沈みかける夕日が美しくも、残酷に輝いている。
タイムリミットは、残り短い。

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PL・ショボーン(´・ω・`)
死体を見てしょんぼりエーリアン
グロ耐性はないのかも知れない

行動・
プックの遺体に部屋に清潔な布があればそれをかぶせた後
しょんぼりと部屋から出てきて、ティノ達が手がかりを見つけるまで黄昏れてます。
もし部屋にいい布がなかったら、エーリアンのマントを被せてあげてください。

コレがきっかけで神の声を聞いたりする...かどうかは未定!
次の展開でティノがきっと手がかりを見つけて元気になるはず!(多分