光明

自分の悪い癖だとは分かっているが、一度何かを考えだすと、
なかなかそれ以外のテーマについて考えることができなくなる。
それを考えるということは、実に実に不毛で先人が何度も問うて、
そして誰も100%の正解を出せなかった、難題である。
「こんな事...ちっぽけな人間が結論を出して良いことじゃあねぇのかもな...」
空をぼんやりと眺めながら、誰にも聞こえないような小声で呟いた。
「虎も生きるために必死だったんですよ。
ファの声が聞こえて、少しばかり現実感を取り戻す。
僕たちだって、時に逃げ惑う鳥を殺して食べています。
生きるために。単に食べる時、きちんと料理をしたか、しなかったか程度の差、
なんてね。
狩人であるファなりに俺を気遣ってくれていることが分かる。
...俺だけしょげているわけにも行かない、気分を改めなくては!
「なんかワリィな、俺はもう大丈夫だぜ!
考え事すんのはコレが終わった後じゃねぇとな」
俺は足跡を見て何がどうとかさっぱりわからんが、
なにかこの状況で役に立てることはないだろうか...
そうだ、面白いことを言って場を和ませよう。
「ファよ...さっき虎と戦った時に思いついたジョークを今から披露するぜ!
さっきの状況...端的に表現するならまさに『トラに後ろをトラれ...」
あ、エーリアン、そこ、ちょっと調べるので立ってもらえます?」
「アッハイ」
実にキビキビとした動きで立ち上がった。
慈悲はない。
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どうやら、ティノが二人の足跡らしきものを見つけ出したらしい。
そして、足跡は貯蔵庫と呼ばれる場所に向かっていて、そこなら安全かもしれない。
しかし悪いニュースもある、それは足跡に虎の足跡が混じってるということだ。
「戦闘は避けられないだろうな。
ここが正念場だ、気合い入れるぜ」
ランタンに勢いよく火が灯る。
辺りは暗いが、これで比較的明るくなった。
「あー...コレで油切れか、また買いなおさねぇと」
左手にランタンを持ち、右手に盾を持っておく。
ランタンをぶん投げて戦いそうな装備だ。意外とアリかもしれん、
戦うたびに毎回金がかかりそうなことを除けばだが。
「うっし、準備完了。
んじゃま、焦らず確実に最高の結果を出しに行くぜ」
リラックスした面持ちで、前を向く。
今の俺に油断はない。
仲間は誰も死なさねぇ、死ぬ気もねぇ。
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PL・油断はないが、油は切れている!
ランタンを点火後、左手に、盾は右手に構えます。
陣形・
前 後
ティ
ロエ コ
ファ
こういう感じですよね?
ロッポがエーリアンの後ろに下がると
『インペリアルクロス』or『輪形陣』!
ダイス・
あんていしてるね!
指定ダイス2 2d6 Dice:2D6[3,3]=6
指定ダイス1 2d6 Dice:2D6[6,1]=7