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焦燥

エーリアン [2014/10/06 18:51]

ファのスネアの効果で完全に隙だらけな虎公に一撃をお見舞いした、が。
「ちっくしょー!硬ってぇなぁ!」

正直、野生動物にすぎない虎がこんなに頑丈だとは露にも考えてなかった。

一撃...一撃また一撃確実に傷を与えていくがそのたびに、
俺は酔っ払って岩でも叩いてるんじゃないかと思うほどの衝撃が俺の腕に響く。
腕に響く振動で、手首や指先が少しずつ麻痺しているのが分かる、正直うまく力が入らねぇ。

虎はそれほどまでに、頑強な筋肉という鎧を身に纏っているのだ。

素早く力強く、そして岩のように硬い。
卑怯だ!俺はそう叫びたくなった。

しかし、ここで不平不満を言ったところでなんの意味もない。
虎を圧倒できるぐらい体を鍛えてない俺が悪いのだ(出来るかどうかは別だ)

しかし、初仕事からこんなヘビーなことになるとは思わなかった。
大雑把に冒険者志してオランについて、そのまま仕事に飛び込んだのが間違いだったかもしれん。

早速仕事ができてラッキー!これで俺もデビューだ。わっはっは!
とか言ってた自分を殴りたくなる...なんて脳天気な野郎だ...お前これからエライ目に会うってのに...!

ちっくしょー!アンラッキーだぜぇ!
悪党の野望を打ち砕いたり、古代のロマンに触れたり、美女に助太刀して喝采を浴びたり!
ああ、アンドレの野郎に完全に乗せられちまった!

あの野郎よくよく考えたら冒険者の中でも成功した奴の歌しかしてねぇ!
そりゃあ、吟遊詩人が酒場で「初仕事でトラの餌になった奴の歌」なんて唄うわけねぇわな!
自問自答の末、当たり前の結論が出てしまった。俺はアホか!

多少悶絶しながら思考を続ける俺を戦いに引き戻したのは。

「ぐあああっ!」

依頼人である「ジョナサン・コッカー」の悲痛な叫び。

「うっ!?旦那!!」

急ぎ振り返ると、嘴をかわしきれずに、
負傷を負ったコッカーの苦しい表情が目に飛び込んだ。

「クソッタレ!早くコイツを仕留めねぇと!」

半ば反射的に起き上がろうと、もがく虎に攻撃を仕掛ける!

手応えなど微塵も感じない。
完全に動揺していた。

虎の肉体に剣があたった衝撃で、
剣を落としかけるほど指先から力が抜けていた。

虎は完全に起き上がり、悠然と再び闘いを挑む姿勢を見せている。
湧き上がる情けなさ・焦り・怒り・後悔・恐怖。

だが、ここで逃げるなんて選択肢はない。
有ってはいけない。

「...飲み込まれる訳にはいかない...
自分が苦しい時は...相手だって苦しい時だ!」

自らを鼓舞するために、誰一人欠けることなく朝日を拝むために最後の咆哮を行う。
「全員!
ここが冗談でも何でもなく、分かれ道だ!奴らが死ぬか!俺らが死ぬか!
情けない発言だが、命の保証は全くできねぇ!だが...!
キツイのは向こうも一緒だ!弱音を吐くにはまだ早い!」

全身に力をみなぎらせ、虎を威圧し固く固く剣を握り締める。

「朝日を拝むのは...俺たちだ!」

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PL・カッコイイこと言っといてこのザマなのは全力で見逃して!
次から超活躍しますから!(予定)
もうズバッと!(希望)
ドギャアですよ!(願望)

ダイスさんお願いします

※アンドレはエーリアンに「冒険者いいよ?」
とそそのかした張本人の吟遊詩人です。

ダイス・

虎に攻撃ー! 2d6+6 Dice:2D6[5,5]+6=16
威力で出てほしかったかな!
ここからが正念場...! 回ってください!
虎に強打-1! R22@9+4 Dice:R22@9[3,1:2]+4=6
(´・ω・`)