◇生と死と

「あててて...こんなに怪我したのは何時のこと以来だったか」
「僕と同じだな、にゅう」
ジョナサン・コッカー氏がその場に座り込んだのが見えた。
俺と変わらず傷は深そうだが近くにいるロッポと談笑している。
どうやら雇い主も無事のようだ。
「...へへっ!
全員生きてるな!俺達の勝ちだ!
よっしゃぁぁぁぁぁぁ!」
エーリアンも元気だ。
「ナイス一撃だぜ。馬鹿野郎」
ティノだって負けていない。
「ファ!生きてるか?」
「ええ、無事に、とは言えませんけど生きてます。
自分が狩られる側になることもあるってことを思い知らせれてしまいましたね。」
と力なく笑ってみせる。
「手酷くやられたな...すまねぇ、俺のミスだ。」
傷を治療しながらエーリアンがつぶやく。
「何を言っているのかわかりませんよ、エーリアン。
生兵法は怪我のもとってね、柄にもなく接近戦を挑んだ僕が力足らずでした。
みんなの足を引っ張らずに本当によかった。
次は、もうちょっとマシになるよう剣を教えてくださいよ。」
俺は右手をエーリアンに差し出した。
「ハルラ!ハルラ!」
ルポル、と言ったっけ? 身籠もの奥さんを残して、加勢をしてくれた救出対象...、
そうだった、奥さんのハルラは未だ戦闘中ってわけだ。
◇◆ ◆◇ ◇◆
俺たちは狭い通路を抜けてルボルに追いつくと、
そこにはまん丸と大きくなったお腹を抱えた草原の妖精が横たわっていた。
「ハルラ!しっかりするにゅう」
ロッポもすぐさま妹に駆け寄った。
「喋るな、にゅう!」
こんなときに俺は不謹慎にもメギンズ庄の住人達が語尾に「にゅう」を無理して
付けて話しているじゃないかと疑った。
しかし、よくよく考えれば、それが掟や伝統、はたまた流行の類であっても、
なんら問題じゃない。
問題なのは...
「エーリアン君。君は医学の心得があるじゃないか。頼んだぞ!」
血まみれのエーリアンの顔色が、明らかにその出血の所為ではなく、
青ざめていることに他ならない。
「さて、と。エーリアンが次の仕事に入るなら、僕も僕の出来ることをしよう。
差し当たり獲物の解体は任せといてください。いつもの仕事です。
なあに僕は夜専の狩人ですから、慣れたもんですよ。」
そういうと、貯蔵庫に置いてある手頃な光源、余分な布や袋、
ロープなどを拝借して、傷と疲れで泥のように重い体に今一度気合いを入れて外にでた。
正直、生きるために生命を狩っている俺が、
生命の誕生に立ち会うことが憚られたというのが正しい。
◇◆ ◆◇ ◇◆
こうして長い夜が明けた。まともに眠ったものなんていなかっただろう。
それでも朝は平等に訪れた。そして、夜明けと共に新しい生命も誕生したようだ。
一方で白日の下となった庄の被害状況に改めて目を覆いつつも、
手分けをして亡くなったものたちを一所に集めるなど
体力の続く限り現状回復に努めるのだったが、
無力な自分たちに対する気休め程度のことだったかもしれない。
やがて日も大きく西に傾き、疲れきった体を木陰や軒下など
思い思いのところで一息ついていた頃、メギンズ達、
逃げ延びていた庄の住人たちが帰ってきた。
早速、ジョナサン・コッカー氏とメギンズ氏が言葉を交わしている。
俺は半分眠った状態の中でそれらをなんとなく意識していた。
◇◆ ◆◇ ◇◆
住人たちが戻ったことで、ようやく横になって疲れと眠気を取ることができた。
庄への滞在を許された俺たちは、翌日から傷を癒しつつ、
庄の復興に微力を投じることになる。
とはいえ、俺にできることと言ったら、
狩りに出て皆の腹を少しでも膨らませることしかないのだが。
【PLより】+--------------------
ボリュームが多いので、時系列とかリアクションとか、
あってるかどうか不安ですが、とにかく投入!
そして剥ぎ取りダイチャ2に転向して、達成値、気合いの5連続10以上!
23:22:27 れん@ファ 剥ぎ取り基準値5でファ、行っきまーす!
23:22:52 れん@ファ 虎A 2d6+5 Dice:2D6[2,4]+5=11
23:23:20 れん@ファ 虎B 2d6+5 Dice:2D6[4,5]+5=14
23:23:37 れん@ファ 虎C 2D6+5 Dice:2D6[6,1]+5=12
23:24:07 れん@ファ 鳥A 2D6+5 Dice:2D6[4,1]+5=10
23:24:20 れん@ファ 鳥B 2D6+5 Dice:2D6[3,4]+5=12
さて、成果はいかに。。。。