子供を亡くした親鳥は

「コイツなんかまだ子どもなのか小さいけどよお」
子供。この大きさで。
「虎の母子が襲われて母親が喰われちまったんだ。」
成長すれば、虎も一飲み。
ロドホンと名乗ったサテュロスは、つらつらと話をしてくれるのを、ぼんやりと聞く。
どうにも、進展が無さそうだ。
◇ ◇ ◇
ザクザクと大雑把に鳥を切り落とすメルを何となく見守ってみる。
大きさに見あった血の量だ。
さっき返り血を散々浴びたからもう鼻が馬鹿になっているのか、何も感じないけれど。
遺跡探索は失敗に終わった。
飛ばされた場所は分からないけれど、言葉は東方語だ。
なら、オランはそう遠くない。
木に登っただけでは人里は見えなかったけれど、川を見つけてそれを下れば、いつかは村か町につくはずだ。
何のメリットも無しに動きたいとは、私は思わない。
「あんまり美味しくないでしょ」
鳥の解体に精を出していたメルに話しかける。
大きいものは味も大雑把だと相場が決まっている。けれど、使い道はありそうだ。
「ちょっと待ってて」
この前買った銀のショートソード。
銀は普通の武器じゃ攻撃が通用しないようなものにも、ダメージが与えられると聞いたから買ってみたのだけれど。
結局、使うのはただのショートソードとしてだ。
鳥の美味しいのは発達した足。鳥ももと呼ばれる部分。それから、胸と、手羽元。
自分が食べる訳じゃないから、大きめにざっくりと切り取って、ロープで縛って吊るし持つ。
羽根とかには興味なかったので、放置だ。
「とりあえず、移動しない?血の臭いで他の肉食動物がよってくるかも知れないし」
生肉をかじったメルと、血の臭いに辟易してそうなアウゴと、それから。
「ロドホン。森の事なら知ってるよね。川か泉。近くにある?良ければ案内して欲しい」
私達は、『火の粉』を払っただけ。
でも、それは巨鳥の子供。成鳥と区別がつく位の。
なら、親が近くにいてもおかしくない。
そして、子供を殺された親がどうなるのか。
早く、この場所を離れるべきだと思う。
今、私の天秤は『オランへ帰る』に傾いている。
片側の皿には、これから何か乗るのだろうか。
――――――――――――――――――――――――
PL柑橘より
子供を探して親鳥が来る前に移動しようとご提案。
ザクザク切り取った鶏肉は何かのときの餌or罠orダミーに使おうかと思っております。
ハトハ、タダ働きは嫌いなので、オランに帰りたがっています。
でも、ロドホンがお願いしてくるorメルが何か言えば
「......まぁ、いいか」
で腰を上げる用意はありますので!
子供。この大きさで。
「虎の母子が襲われて母親が喰われちまったんだ。」
成長すれば、虎も一飲み。
ロドホンと名乗ったサテュロスは、つらつらと話をしてくれるのを、ぼんやりと聞く。
どうにも、進展が無さそうだ。
◇ ◇ ◇
ザクザクと大雑把に鳥を切り落とすメルを何となく見守ってみる。
大きさに見あった血の量だ。
さっき返り血を散々浴びたからもう鼻が馬鹿になっているのか、何も感じないけれど。
遺跡探索は失敗に終わった。
飛ばされた場所は分からないけれど、言葉は東方語だ。
なら、オランはそう遠くない。
木に登っただけでは人里は見えなかったけれど、川を見つけてそれを下れば、いつかは村か町につくはずだ。
何のメリットも無しに動きたいとは、私は思わない。
「あんまり美味しくないでしょ」
鳥の解体に精を出していたメルに話しかける。
大きいものは味も大雑把だと相場が決まっている。けれど、使い道はありそうだ。
「ちょっと待ってて」
この前買った銀のショートソード。
銀は普通の武器じゃ攻撃が通用しないようなものにも、ダメージが与えられると聞いたから買ってみたのだけれど。
結局、使うのはただのショートソードとしてだ。
鳥の美味しいのは発達した足。鳥ももと呼ばれる部分。それから、胸と、手羽元。
自分が食べる訳じゃないから、大きめにざっくりと切り取って、ロープで縛って吊るし持つ。
羽根とかには興味なかったので、放置だ。
「とりあえず、移動しない?血の臭いで他の肉食動物がよってくるかも知れないし」
生肉をかじったメルと、血の臭いに辟易してそうなアウゴと、それから。
「ロドホン。森の事なら知ってるよね。川か泉。近くにある?良ければ案内して欲しい」
私達は、『火の粉』を払っただけ。
でも、それは巨鳥の子供。成鳥と区別がつく位の。
なら、親が近くにいてもおかしくない。
そして、子供を殺された親がどうなるのか。
早く、この場所を離れるべきだと思う。
今、私の天秤は『オランへ帰る』に傾いている。
片側の皿には、これから何か乗るのだろうか。
――――――――――――――――――――――――
PL柑橘より
子供を探して親鳥が来る前に移動しようとご提案。
ザクザク切り取った鶏肉は何かのときの餌or罠orダミーに使おうかと思っております。
ハトハ、タダ働きは嫌いなので、オランに帰りたがっています。
でも、ロドホンがお願いしてくるorメルが何か言えば
「......まぁ、いいか」
で腰を上げる用意はありますので!