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エイデス家家訓。

アウゴ [2014/09/06 00:12]

「ああ、その鳥ね!コイツは友達じゃねえから好きにしていいよ?
むしろコイツには大迷惑をしてたんだあ」
「ああああ、熊はおっかねえから止めた方がいいぞお。
兎や栗鼠はかわいそうだしなあ、それならこの鳥を食っておくれえ...
美味いか不味いかは分からんけども!」

「大丈夫です、問題ありません! あたしが丁寧に解体してお腹の中に弔います! スカーレット家家訓その3、"命を大事に"です!」

ロドホンの言葉を、Goサインと受け取ったメルティが解体を始める。
周囲に充満する鉄臭い匂いに、俺は思わず顔をしかめる。
「"散らかしたら片付ける"、というのを家訓に追加しておけ。」

「あんまり美味しくないでしょ」

そう言いながらも、ショートソードを差し出すハトハ。
野伏の強かさというものかも知れぬな。
命をつなぐのに、味は関係ないと言うことらしい。

「とりあえず、移動しない?血の臭いで他の肉食動物がよってくるかも知れないし」

「埋めてしまいたいところだが、それも手間でござるな。」
ハトハの言に同意し、死骸と格闘するメルティーナを促す。

移動の間に、ハトハに近づいた俺は、そっと耳打ちをする。
「ヤツの持っている笛に気を付けていてくれ。
吹こうとしたら叩き落とさねばならん。」

「コイツらは最近森に棲みついて生き物を何でも食い散らかすんで、
みんな迷惑してたんだあ。数も多くて困るんだあ。
コイツなんかまだ子どもなのか小さいけどよお、
親鳥なんかもっと大きいぞお!」

「難儀でござるな。
腕の立つ冒険者でも雇うと良かろう。
なんなら我らが仲介しても良いが?」
ロドホンの説明を聞きながら、戦力の分析を走らせる。
前衛が二枚、となると多数で囲まれれば、俺の守りが薄くなる。
癒し手の居ないまま手傷を負えば、致命的だろう。
この森の騒動に手を貸すいわれも...今のところ無い。

「ロドホン。森の事なら知ってるよね。川か泉。近くにある?良ければ案内して欲しい」

「そのためには、この森を出ねばならぬ。
こやつらの巣は避けて、川筋へ出るのが良かろう。
教えていただけるかな?ロドホン殿。」
ハトハも同じことを考えているようだな。
とりあえず川へ、川に沿って下れば集落なり街道にかかる橋なり、人の世界にも近づくだろう。

-PLより-

ロドホンから収集できる情報が、森の中限定になりそうなので、以下二点です。
・怪鳥の巣の場所
・川

現行戦力で、この鳥の群れと闘うことは不利ですね。
この場は戦闘を避けて、いったん離れる方向に持っていきたいです。