【B03-04】ロドホンのねぐら。

「もう、すっかり暗くなったね」
ハトハは松明を点けようとするが、アウゴが制止する。
「森の連中が嫌うやも知れん。そいつはしまっておけ」
そう言うと、精霊語を紡ぎ、光霊を召還した。
「光に住まう不可視のものよ、白き導きを我に、光球。」
ほんの微かな星と月の明かりを扉として、光球が闇より浮かびあがった。
「じゃ、ロドホンの隠れ家に行こうか」
光霊の導きを頼りに、3人は一路ロドホンの隠れ家へと向かった。
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歩いて一刻ほど経過した。
少なくともハトハの感覚としては、そうだ。
地図には、ロドホンから得た情報が書き込まれている。
植生や、岩などの目印など、素人には見分けが難しいものも多かったが、
野伏としての経験から、ハトハは正確に読み解いていく。
やがて、ねぐらとして指定された場所へと到達した。
その場所は、大きな枯れ木2本が向かい合い、絡みあうように立っていた。
ねぐらの入り口は、何処にも見えない。ように、見える。
「おおー、来てくれたんだなあ!」
いぶかしく眺めていると、突然声がした。
「驚かないでくれよお、俺だあ、ロドホンだよお!」
何と、声は木々の間からするでは無いか!
「よっこら、しょっと!」
ひょっこりと、空間から顔が覗いた。
濃い髭面だが、何処かひょうきんで人懐っこい。
間違い無く、ロドホンの顔だ。
「驚いただあろう?この中は別の場所へと繋がってるんだあ!」
ちょいちょいと手招きする。
「詳しい話は中でしようなあ。さあ、入っておくれえ」
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木々の間を思い切ってくぐると、中は開けた空間だった。
一見自然の洞窟のようにも見えるが、仄かに明るい。
どうやら、魔法的な手が入っているようだ。
結構な広さであり、奥には幾つかの小部屋らしき空間が見える。
加えて、微かに水が流れる音がする。奥に川が流れているのだろう。
「どういう訳か、あの木がこの洞窟への入り口になっているんだあ。
鳥たちは身体が大きいから、潜って来れねえ。安心だろ?」
ロドホンが、胸を逸らして自慢する。
別に彼の功績では無いのだが。
「あんれえ、あんたたちがロドホンの言っていた強ぉい人たち?」
甲高い声がロドホンの隣から響く。
見れば、妙齢の人間の女性に見えるが、下半身はやはり山羊のそれだ。
上半身を、ぼろぼろの衣類で覆っている。
「うちの人が世話になっているわあ。
私はエイメーデ。この人の妻ですよお」
尋ねれば彼女自身が説明してくれるが、彼女は女性のサテュロス、
属に言うシー・サテュロスだ。
よく見れば、エイメーデは赤ん坊を抱えている。
赤ん坊は眠っているようだ。
「紹介するよお、俺の嫁さんだあ」
ロドホンは、若干恥ずかしそうだった。
「そっちはどうだったあ?上手く捕まえられたかあ?」
思い出したように、報告を求めてくる。
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【GMより】
お待たせしました。ではロドホンのねぐらへ移動!
此方はBルート、ハトハ、メルティーナ、アウゴのルートになります。
ロドホンのねぐらは古代の遺跡でした!
木々の隙間の狭い空間が、ちょうどゲートのようになっています。
サイズの関係でスピリアー及び雛鳥は入ってこれません。
中は魔法の明かりが点された洞窟です。
広間の奥には、幾つか小部屋があるようです。
地下水路も存在します。希望すれば水浴びも可能です!
ロドホンの奥さんとベイビーがお出迎えしてくれます。
話をしたかったり、抱っこをしたかったらお願いしてみてください。
ロドホンは報告を求めてきます。答えてやってください。
ピクシーたちは洞窟内に居ますが、姿は現しておりません。
話したい場合は、コミュニケーション手段を考えてみてください!
[各種行動宣言]
○松明を点ける:ハトハ
アウゴが《ウィル・オー・ウィスプ》を唱えましたが、
点ける分には構いませんのでお好きにどうぞ!
[各種判定結果]
○《ウィル・オー・ウゥスプ》:アウゴ
詠唱は成功、召還出来ました。
ロドホンのねぐらへの移動に2時間かかることを鑑み、
精神点は6点消費しておいてください。時間2倍拡大ですね!
なあに、すぐに休める筈から大丈夫な筈じゃよ...
[データ管理]
○ハトハ HP 15/ 15 MP 14/ 14
○アウゴ HP 08/ 08 MP 10/ 16
○メルティーナ HP 20/ 21 MP 13/ 13
[購入・消費物管理]
○ハトハ
・保存食5日分(7ガメル×1日3食×5日分)105G
・巨鳥の腿肉2セット
・巨鳥の胸肉2セット
・巨鳥の手羽元2セット
・森の地図(達成値8)入手
・羊皮紙1枚消費
○アウゴ
・森の地図(達成値10)入手
・羊皮紙1枚消費
・コモン・ルーン《プロテクション》
○メルティーナ
・巨鳥の蹴爪2セット
・巨鳥の嘴1セット
・巨鳥の羽毛1セット
[次回進行に際してお願いしたい事]
○ロドホンやピクシーにどう話しかけるか決めてください。
○次の行動を決めてください。休息を取るのも「あり」です。
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