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新しい力

ハトハ [2014/10/05 21:53]

森の中を、目を凝らしてひたすら歩く。
左の人差し指にはまった指輪が、ランタンの明かりを反射してキラリと瞬いた。

『守りの盾』。

これはそれを発動するためのものなのだそうだ。
アウゴは精霊に魔力を費やすから、これを発動する余裕がなくて。
だから私が、と言うことらしい。

万人にあると言われている『魔力』。
普段は全然意識しないけど、私の中にもそれはあるようだ。
魔法の才能はからっきしと言われてそれっきりの勉強しようとも思わなかったから、不思議な感じがするけれど。

メルにはスタッフスリングと、ブリットの入った小袋を渡した。
遠距離なら危なくないし、筋力的にも問題ないから。


◇ ◇ ◇


>「見て、あれ」

道中で、細やかなピッツの声がした。
振り返って小さな彼女の指し示す方を見れば、ひとつの亡骸が。
すでに白骨化したそれの傍らには、『お宝』が私に拾われるのを待っていた。

シャラリ。
澄んだ音を立てて鞘から引き抜くと、全く錆びも浮いていない波紋が表れる。

「......きれい」

多分これは、話に聞く東方の拵えなんだろう。
片手で降り下ろしてみれば、吸い付くような感触が掌に返ってきた。
ほぅ、とため息を吐いて、横たわる彼だか彼女だかに黙祷を。

「使わせて貰う」

死人に宝の持ち腐れ。もしかしたら、『これ』が私を呼んだのかもしれない。
腰に吊るせば、何となくしっくり来た気がした。


◇ ◇ ◇


「アウゴ、いた?」

暗闇をある程度見通すアウゴの目には、巨大な鳥が見えたようだ。
雄鳥と一緒にいたのは誤算だけれど、まぁ仕方がない。

さて、早速斬れ味を試そうか。
そう思って腰に手をやった時だった。

>「パイソンよ!」

細く、甲高い声が闖入者の存在を告げて。

「メル、そっち先によろしく!」

私は闇からの襲撃に備えるべく、指輪に意識を集中させた。

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PL柑橘より
メルにスリング貸して、指輪受け取って、刀拾って、0R拡大数で3人にプロテかける日記でありました。

コモンルーン発動(`・ω・´)
18:11:59 柑橘@ハトハ コモンルーンプロテクション。数拡大で 2d Dice:2D6[5,2]=7

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