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やっとさっぱりできた

ハトハ [2014/10/20 22:56]

宝石と大蛇の革と巨鳥の雌雄の諸々。
一つ一つは些細でも、集まれば結構な戦利品だ。
とは言え、私はもう一番の獲物を手に入れているのだけれど。

メルがうきうきと火を起こし、アウゴは流石に精神力を使い果たしたらしく少し休やすむと横になった。
その内香ばしい匂いが辺りに立ち込め、それに釣られて起きたアウゴも加わって腹ごしらえ。

以外に美味しく食べてからロドホンの待つ隠れ家へ戻った。


◇ ◇ ◇


ロドホンに報告を終え、お酒を貰った。
多分今なら気持ちよく酔って寝られるだろう。
けど、その前にやりたいことがあったからお酒は私の分を取っておいて貰うように言ってから奥へ。

パシャリ。

そう、私は鳥の返り血を落としたかったのだ。


「.........はー......」

革鎧を脱いでこびりついたにて、血を落とす。
ごしごしと布で擦って、大体は落ちた。オランへ帰ったら調整に出した方が良さそうだ。
水を掬って頭から被れば、流れた水は赤く染まっていた。


◇ ◇ ◇


「ただいま。......ってアウゴ寝たの?」

さっぱりとした気分で戻ると、アウゴはお酒を飲んで寝てしまったらしい。
ひょろい身体で頑張ったから、それも当然だろう。
ロドホンが用意してくれていた寝床に彼を運んで、毛布をかけておいた。

「いただきます」

一仕事終えた後の一杯は、美味しい。


◇ ◇ ◇


「.........おはよ...おそよう?」

寝たのが明け方だったせいか、起きたのはお昼頃だった。
ロドホンにからかわれながらも昨日の鳥肉で腹ごしらえをして、隠れ家を出る。

奥から遺跡へ行けそうだったけれど。
うん。あれはまだ私には手に負えないものだ。
何時かきっと暴いて見せると密かに誓って、ロドホンが教えてくれた草原妖精の村へと向かう事になった。

2日間は何もないと良いけれど。