◇来訪者

「森の方から、誰か来るにゅう!」
見張りからそんな報告が入ったのは、
あの凄惨な夜から数日が経ったある天気の良い日の夕方頃だった。
門のところまで行くとすでにエーリアンが包帯姿で剣を構えて待っていた。
「よう、お前らも聞いたか。
それでどう思う?...何って来訪者の正体だ
これで猛獣のおかわりだったら泣きっ面に蜂だぜ」
「...ああ、ちゃんと話は聞くべきでしょう。
誰かというからには動物ではなさそうですよ。」
といいつつ、俺は弩を引き、近づくものに照準を合わようと目を凝らした。
すると
「ん? あれは...」
「手練っぽく見える人間と...エルフだな、吟遊詩人か?
それと...ラ・トマティーナのトリオか」「襲いに来ましたーって感じではないな。
まぁ...トマティーナは危険人物臭しかしないのが不安だが」
「ええ、前を行く女性は確かハトハさん、森の妖精はアウゴ。
オランはミノ亭の常連さん達ですよ。まさかこんなところで...正直、驚きました。
その後ろの戦士は見かけませんが...」
◇◆ ◆◇ ◇◆
もはや目と鼻の先で3人と対峙する、間違いない、知り合いだ。
「妖精族の裔にて、アウゴ・エイデスと申す。
連れなるはオランの冒険者ハトハ、戦闘民族の娘メルティーナにござる。
おぉ、ファでは無いか。久しいな。」
「ああ、やっぱりアウゴでしたね。お久しぶりです。
ってあれ?...最後にオランであったとき、
遺跡がどうとか言っていませんでしたっけ?」
「まあとにかく奥へどうぞ。庄の方たちに紹介しますよ。」
こうして、それぞれの使命を終えた6人が会したというわけだ。
◇◆ ◆◇ ◇◆
メギンズ庄の正式な客人となった3人から話を聞いてみれば、
どうやら事の発端が繋がった。
今回のことは自然の摂理ゆえ誰に責があるというわけではないが、
死者を思えばいたたまれない。生き残った我々は勝者である。
ゆえにその証として笑顔の面々の胃袋に、せめてその証が注ぐのだ。
【PLより】+--------------------
最後の最後で合流とは(笑) 長い、ながーい初めまして! でした。
改めて癒し手が一人もいないとは、よくぞ生き残れたもんです..。