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◇来訪者

ファ [2014/10/20 14:02]

「森の方から、誰か来るにゅう!」

見張りからそんな報告が入ったのは、
あの凄惨な夜から数日が経ったある天気の良い日の夕方頃だった。

門のところまで行くとすでにエーリアンが包帯姿で剣を構えて待っていた。

「よう、お前らも聞いたか。
 それでどう思う?...何って来訪者の正体だ
 これで猛獣のおかわりだったら泣きっ面に蜂だぜ」

「...ああ、ちゃんと話は聞くべきでしょう。
 誰かというからには動物ではなさそうですよ。」

といいつつ、俺は弩を引き、近づくものに照準を合わようと目を凝らした。
すると

「ん? あれは...」

「手練っぽく見える人間と...エルフだな、吟遊詩人か?
 それと...ラ・トマティーナのトリオか」

「襲いに来ましたーって感じではないな。
 まぁ...トマティーナは危険人物臭しかしないのが不安だが」

「ええ、前を行く女性は確かハトハさん、森の妖精はアウゴ。
 オランはミノ亭の常連さん達ですよ。まさかこんなところで...正直、驚きました。
 その後ろの戦士は見かけませんが...」

   ◇◆ ◆◇ ◇◆

もはや目と鼻の先で3人と対峙する、間違いない、知り合いだ。

「妖精族の裔にて、アウゴ・エイデスと申す。
 連れなるはオランの冒険者ハトハ、戦闘民族の娘メルティーナにござる。
 おぉ、ファでは無いか。久しいな。」

「ああ、やっぱりアウゴでしたね。お久しぶりです。
 ってあれ?...最後にオランであったとき、
 遺跡がどうとか言っていませんでしたっけ?」

「まあとにかく奥へどうぞ。庄の方たちに紹介しますよ。」

こうして、それぞれの使命を終えた6人が会したというわけだ。

   ◇◆ ◆◇ ◇◆

メギンズ庄の正式な客人となった3人から話を聞いてみれば、
どうやら事の発端が繋がった。
今回のことは自然の摂理ゆえ誰に責があるというわけではないが、
死者を思えばいたたまれない。生き残った我々は勝者である。
ゆえにその証として笑顔の面々の胃袋に、せめてその証が注ぐのだ。

【PLより】+--------------------

最後の最後で合流とは(笑) 長い、ながーい初めまして! でした。
改めて癒し手が一人もいないとは、よくぞ生き残れたもんです..。