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おいでましメギンズ庄

ティノ [2014/10/22 02:03]
「懐かしいなぁ」

土壁の小さな家に左手を置く。
どたばたしていて庄の事なんて気にも止めてなかったが、改めて見ると故郷の集落によく似ている。
まあ似てるって言っても建物の大きさとかその位だけどな。
ただ、人間社会にもそれなりに長く関わってきたもんだから。
あんたはデカいから人間の社会のほうが合ってるんじゃないの、なんて言われてたころが思い出される。
そんなことも無かった。人間はどいつもこいつも背がデカいし、建造物も並じゃない。首が疲れる。
俺にはやっぱこの大きさが落ち着くぜ。
「森の方から、誰か来るにゅう!」
「お?」

のんびりホームシックはさせてくれねぇってか。
最低限の武装はして門へと向かう。
「よう、お前らも聞いたか。
 それでどう思う?...何って来訪者の正体だ
 これで猛獣のおかわりだったら泣きっ面に蜂だぜ」

「...ああ、ちゃんと話は聞くべきでしょう。
 誰かというからには動物ではなさそうですよ。」

「人間......なのかねぇ。 森から人間だと原住民か誰かか? 」

人影は三人。原住民と呼ぶにはいささか統一感が無さそうに見えるが......。
と、ここでファが口を開く。
「ええ、前を行く女性は確かハトハさん、森の妖精はアウゴ。
 オランはミノ亭の常連さん達ですよ。まさかこんなところで...正直、驚きました。
 その後ろの戦士は見かけませんが...」
「同郷の御仁達なのかい。世界は狭いねぇ」

話が通じそうな相手なのはありがたい。

「オランの冒険者だってな。俺はティノ。よろしくな!
見ての通りグラスランナー。ああ、でもここの在住じゃないぜ。
オランから商人コッカーさんの護衛で来てるんだ。
あとは......草原妖精訛りの強い同族が沢山いるから上手く適応しろよ!」


「ところでコッカ―殿、聞けば良い皮鎧を取り扱われるとか?
ひとつ誂えては頂けぬか。」
「あ、俺にも色々見せてくれないか?
鎧は良いものを着たいからさ!」

酒の席。森妖精アウゴに続き便乗してみる。



よし!フレーバー記事だ!色々やるぞ!→何しよう?→オロオロ なzenoさんです。

3/7ソフトレザー希望します。アウゴに便乗するの巻。