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帰還...そして記す

エーリアン [2014/10/26 20:57]

結局のところ、村に来た来訪者は敵ではなかった。
あいつらは森のほうででっかい鳥と戦って今回の件の原因を叩いてくれたそうだ。

世の中あんまり関係ないようなことでも、案外...緻密につながってるもんなのかも知れない。
三人を迎え、メギンス荘はよりいっそう賑やかになった。肉もなかなかうまかった。
本当のことを言えば3人の中に神学者か司祭でもいればと期待したが...
まぁ、そう簡単に傷がふさがってりゃあ世話はねぇか。
神様は便利屋じゃあねぇもんな。

...復興も手早く進んでる、ここはもう大丈夫だろう。

――そして別れの時が来た。

「コッカー、本当に助かったにゅう。
 君と護衛たちはメギンズ庄の恩人だにゅう!」

「いいってことさ。困った時はお互い様だしな。
 恩に感じるなら、今後ともどうぞよしなに」

上同士で、色々と話してる二人を横目に忘れ物がないか荷物を入念にチェックする。

「剣持った...鎧は着てる...道具も袋だ
ティノ!弓持ってっか?ファも...って盾どこ行った??」

「感謝だにゅう。お陰でこうして妹夫妻も無事だったにゅう」

盾はどこかと荷物をあさっているとロッポが声をかけてくれた。
ロッポは俺達の手を順に厚く握っている。

「よぉ、ロッポ!
俺達だけじゃない、お前もルポルも勇敢だったぜ!
でも怪我が治ったからって無茶すんじゃねーぞ!」

手を固く握り、笑顔で答える。
傷だらけの俺が言ってもあまり説得力がないが。

「あの...」

「おっ、ルポルとハルラさん
ふたりとも見送りに来てくれたのか?」

ルポルとハルラの腕にはあの赤ん坊が抱かれている。

「この子の名前、2人で考えたんだけど、にゅう」

「リアン。リアンにしようと思うんだにゅう」

赤ん坊の名前「リアン」
いい名前じゃないか!
そう言おうと思った時今現在自分が名乗ってる名前に気づく。

「えっ!?それってもしかしてもしかするとだが...
俺の名前なのか!?」

「リアン!いいなあ、よい名前だにゅう」

メギンズまではやし立てている。
そして、ルポルとハルラの表情を見る限り、どうやらそのようだ。

「おっ俺なんかの名前でいいのか?
そうか...!リアン!リアンか!へへっなんだか照れクセェな!」

喜色満面の笑みで騒ぎ立てる。
こんなことは今までで初めてで...とても光栄なことに感じる。

「ちょっと...抱かせてもらっていいか?」
頬を緩ませながら提案をした。
ハルラから赤ん坊を譲り受ける、感触は柔らかくそして温かい。
俺はリアンに語りかけた。

「リアン。
お前の叔父は勇敢な戦士で傷だらけなのに仲間のために頑張った立派なやつさ。
お前の父は虎の襲撃からは母さんとお前を守ってくれたんだぜ。
お前の母は優しくて賢い人だ...ちゃんと言いつけは守るんだぜ。」

「リアン。
俺は特に取り柄のねぇノッポの大飯ぐらいだ。
だが、正しいと思うことをやってきたしそれに一切の後悔を感じてない男だ。
誰かのために立ち上がるのは間違ってないと信じて、傷だらけになっても諦めなかった。
俺は不器用だが、ファは弓でティノは身のこなしで俺を助けてくれた。俺だけじゃダメだった。」

「リアン。
誰かのために立ち上がれる子に育ってくれ。
わんぱくでもいい、すこしばかり意地悪でもイイ、いたずら好きでもいいんだ。
でも、本当に誰かが困っている時、手を差し伸べられる子に育ってくれ。
それを恥じる必要なんて無いんだ、それが本当の強さなんだと俺は思う。」

「リアン...家族を...大事にな。」

リアンの頭を軽くなでて、ハルラへと託した。

ーーーーーーーーーーーーーー

背後にメギンズ荘が少しずつ遠ざかっていく。
見送りの姿がここからもまだ見える。
「達者でなー!あばよっ!」

腕を高く掲げ、別れを告げた。

俺達は旅路を行く、新たなメンバーを加えた道中は退屈するものではなかった。
俺は大きな充実感と達成感を感じながら歩いていた。

「冒険者か...マジになってもいいかもな...ヘヘッ」

もうすこし、この仕事を続けていこうと思う。
もうすこし、もうすこし...

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「何だ、お前ら?何で一緒に居るんだ」

「アレだあれ、旅は道連れ世は情けって言うだろ!ジョージのオッサン!」

俺達は無事にオランへ帰ってきた。
この辺はやはり流石に騒がしい、都会を騒がしいと感じるのは田舎もんだからだろうか。
ここは角無しミノタウルス亭、冒険者が最も集うところ。
ここに来た目的はズバリ...報酬の話だ!

「サンキュー!オッサン!」
運ばれてくる料理を胃に放り込みながらジョージに礼を言う。
しばらくして、そこそこに腹が膨れた時点で旦那が話を切り出す。

「約束の報酬だ」

「おっ!まってましたってね!
うん、ちょいと中身が多いんじゃないか?」

旦那が机においた報酬の詰まった袋は想定よりずっとずっしりとしている。
きょとんとした顔で見つめていると理由を教えてくれた。

「色々と無茶をやってくれたからな。
 それに、メギンズが色々と融通利かせてくれたお陰で、
 結構儲かったんだ」

「おお!やっぱり旦那は太っ腹だぜ!」
冗談めかしてケラケラと笑う。

「君たちはメギンズを救ってくれた。
 あいつは私の古い友人だからね」

「ヘヘッ...」
むず痒いような気持ちを抑え鼻の下をこする。

ーーーーーーーーーーーー
道中の仲間のアウゴが旦那とビジネスの話をしている。
なんとなく、その様子を観察する。

「アウゴもよくよく口が回るよな...ああいうのが悪い男になるんだぜ...はいはい色男色男」

「うーん、俺もなにか注文すっかねぇ
おーい!旦那ー!俺にも弓とか行けそうかなぁ?
行きも帰りもファとティノの弓みてたからさぁ、俺も欲しくなったのよね!」

席から立ち上がり弓をぐっと引っ張るジェスチャーを飛ばす。

「あとさ、メイスとかどうよ!ギュイーンでドッゴーンだぜ!」

今度はメイスをフルスイングするジェスチャー。

「えーなんだよ?笑うなって、新しい武器は男のロマンだろ?
ほらほら!ファもティノもなにか頼んじまえよ!」

......
その後も何かと騒ぎ楽しんだ。
ーーーーーーーーーーーーーー

それから夜になって、公園で星空を見ていた。
空いている椅子を見つけ、どっしりと腰を落ち着ける。

「ここはオランで俺はエーリアン
...だが、思ってたよりも長く続けられそうだな」

「...手紙でも書くか」

孤児院に今までも何度か手紙を書いていた。
もっとも送っていないから、俺の日記みたいになっているのだが。
今回、書く内容は今までのどれよりも濃い内容になりそうだ。

「ええっと、ランタンランタン...
げっ!油切れてらぁ!完全に忘れてた...」

「しゃあねぇなぁ...月明かりでやってみますかね
風流な話だぜ、まったく」

天から降り注ぐ淡い光のなかで、旅で感じたことを書き綴る。
仕事のこと、仲間のこと、荘でのこと、戦ったこと。命のこと。
思い出すだけで様々な感情が蘇る。

「...ああ、こりゃ長い夜になるぜ
うーん、書き出しはどうすっかなぁ...そうだ!」

「"○を見た"だ」




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PL・文 章 が 長 い ! そ し て め ち ゃ く ち ゃ !

感想と採点に関しては後ほどPL相談所に書き込ませていただきます!
とりあえず

経験点・エーリアン:1830点+1ゾロ ※ナイスRP賞100点含む
共通:1200ガメル(含む前金150ガメル)+素材分割金

エーリアン:最高品質(17/22)ロングボウ(「巨鳥の腱」使用)(22*10+50)*2*0.9=486G
      ヘビーメイス(16) 16*20+30=350G
      羽ペン×1 20G
      計:856G

を頂戴致します!
まとめてくれてきぃさんありがとう!