そして、最後は

アウゴの問いには頭をひとつ縦に振ることで答える。
うん、メルは頑張った。
これから何かと入り用になるだろうから、現金を多くあげるのに不満はない。
「じゃあ、これとこれで剣帯とクロスボウが欲しい。」
私たちが倒した獲物は、良い材料になるらしい。
その中の大蛇の皮とスピリアーの腱を示して、私は私の欲しいものを告げる。
こう言うときに遠慮とかしないのが私だ。
それは私が産まれ......てはいないけれど、育ってきた環境による。
「あとは、そうだ。羽ペンって作れるかな?」
随分とご無沙汰している皆へ。こんなことがあったんだよと土産話を。
その時に渡せるものがあると、それはとても楽しい事のような気がしている。
他の面子も各々に欲しいものを言い、その場はそれで解散となった。
◇ ◇ ◇
「こんにちは。調整と砥をお願いしたいんだけど」
訪れたのはグレイウォール。
エレアノールに連れてこられたこの店には、すでに何度かお世話になっている。
「これを」
腰からあの刀を外すと、店主に差し出した。
「ある森で拾ったの。大分放置されていたみたいだけど、錆びも浮いてなかった」
多分、それだけですごい品だ。
「お願い」
これを、私が持っていていいのかは分からないけど。
私がこれを使いたいのは間違えようのない事実だ。
そうして私は、店主にその刀の『名前』を教えてもらうことになったのだった。
◇ ◇ ◇
連絡が入って、アウゴとメルと再び会った。
作られた剣帯はベルトで調整が効くし、頼んでいたクロスボウも中々良い感じになった。
アウゴに渡された宝石はざっと500ガメル。
さて、どうしようか。
半端を貰うと言っているアウゴだけれど、私の報酬が多すぎる気がする。
何せ私の腰には月下美人改め『月影』がぶら下がっているし、赤色の指輪も私が持っているのである。
うん、そうだ。あの魔晶石は必要経費だったのだ。そう言うことにしようじゃないか。
だから私は渡された宝石の中でも1番大きなそれを、そっとアウゴの懐へ移動させたのだった。
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PL柑橘より。
『月下美人』、蛇皮の剣帯、ライトクロスボウを頂きます。羽ペン×10も。
そしてアウゴから蛇皮の財布も貰い。
現金は『200』ガメル頂きます!
17:44:31 柑橘@ハトハ アウゴに300Gの宝石逆スリ! 2d+4+3+1 Dice:2D6[6,4]+4+3+1=18
と言うわけで、アウゴはこれを看破出来なければ大人しく300ガメル受けとるのです(`・ω・´)
《セッション評価》
10点満点で!
途中色々あったけど、終わってみればスッゴク楽しいセッションでした。有難うございました!