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神託

エーリアン [2015/01/02 00:19]

脱衣所での調査を終えた俺達は、夜に近づきつつある道を早足で進みとある場所を目指す。
「うっし、着いたな。
ちょいと遅い時間だが...とりあえずノックしてと」

コンコン。
小気味よい音を打ち鳴らし暫し待つ。
すると、そう待つこともなく書生らしき人物が現れた。

「どうしましたか、こんな夜分に...ああ、貴方がたは昼間の」

「どうも!昼間に来ておいてなんだがちょいとトラブルが起きてな。
?あんたらの先生に知恵を貸してもらおうかと思ったんだが...
?時間も時間だし差支えがなかったらでいいんで、ちょいとお願いできないか?」

断られたら後日尋ねればいいだけだし、やんわりとお願いをした。
すると書生は駆け足で快く先生を呼びに向かい、
入れ替わりにひとっ風呂浴びた後なのか上機嫌の先生が現れた。

「丁度よかった、風呂上りでな。
 君たち、聞けば大変だったそうじゃないか」

「まぁ、これも人の縁っていうことで一つ...
?俺が安請け合いするのもまぁ悪いんですけどね」

苦笑しながら髪を掻き上げる。

モーリスには悪いが、どうも昔からおせっかいなところがある気はする。
面倒事に突っ込んで、痛い目を見ることも有るが...どうも治る気がしねぇな。

「成果は上がったかね?相談に乗れることなら乗ろう。
 調べものがしたいなら、学院のものを使って結構だぞ」

なんというか思ったより協力的だ。
なにか考えがあるのかもしれないが、ここはありがたく享受しよう。

「じゃあ、少しばかり世話になります。
モーリスは...なるほど過去の事件をあらうのか。
俺はどうしようかね...とりあえず地図を軽く作ってみますかね」

大量の本棚に囲まれ、机に向かって地図などを注釈をつけて記入する。
少し雑な字だが完成した地図を手にふぅ、と一息をつく。


「...闇司祭ねぇ」
闇司祭。一般的に邪悪な思想をもち、平穏を生きる人々を苦しめる者達。
なぜ、他人を傷つけ奪い取ることしか出来ないのだろうか?
世界は、邪悪と呼ばれるようになった者達に優しくはなかったからかもしれない。

瞳を閉じて、思考の海に深く潜る。

一般的に言えば、俺もそう自慢できる出自じゃあない。
父親も母親も顔すら知らないし、愛を受けた覚えもない。
捨て子として孤児院で過ごした生活は、貧乏で満ち足りた生活だなんて口が裂けても言えない物だった。
孤児院に学び舎に行けるような資金は当然なかったし、俺の知識はすべて独学だ。
医学の知識も、必要なことだと思ったから頭下げて譲ってもらった本を教師に一人勉学に勤しんだ。

では、俺は不幸だろうか?

恵まれない生まれでは有るが、孤児院の人々は俺を愛してくれた。
世界は俺に優しくなかったが、手を差し伸べてくれる人が居た。
それだけで十分だ、俺は誰かに助けられた分誰かに手を差し伸べたい。

俺は不幸なんかじゃない。

自分の幸せは自分だけのものだ、誰かが誰かの幸せの意味を勝手に書き換えていいわけはない。
闇司祭だってそうだ、邪悪と呼ばれる者にも言い分はある。推奨はしないが勝手にすればいい。
俺は邪悪をすべて裁くと、声高に叫ぶほど出来た人間でもなければイカれた人間でもないのだから。

だが、自分が幸せになるために俺の周りで平穏に暮らす人々の幸せを奪うようであれば。
俺は一人の人間としてそれを阻止する必要があるだろう。

自問自答に区切りをつけて、静かに意識を覚醒させる。
調べ物はあまり進まなかったが、決意表明のようなものが出来た気がする。

ーーーーーーーーーーーーーー
「夜光蝶...聞いたことはないがあからさまにロクでもなさそうな奴らだ。
暗殺に麻薬はては人身売買ねぇ...蝶というよりは蛾だな、正に社会の毒虫か」

率直な意見を臆面もなく発する。
調査を終えた帰り際、モーリスからいくつか話を聞かせてもらいながら歩く。

夜光蝶か...不吉な感じがするな。

「まぁそれは別にいいか、それでインプが潜んでそうなエリアがわかったんだって?
?今の俺は正義感にちょっとばかし燃えてるからな!どんなとこにもいくぜ!」

だが、肝心の場所を聞いた瞬間、俺の意志は若干ぐらついた。

「...色街?あー...なんつうか...どうも俺は色がついた事柄が苦手でな...
ピュアボーイの俺としては、あんまり近づきたくねぇ...君子危うきに近寄らずってやつだ」
思わずバツの悪そうな表情を浮かべて苦笑いを浮かべてしまう。

話を適当にごまかしてしまおうか、そんなことを考えていると
突如、声が俺の脳裏に響く。

ああ、知っているぞ。この声を。
この圧倒的存在感は...チャ・ザ神!

―――望まれざる交流が成されようとしている。阻止せよ―――

「望まれざる...交流?」

立ちくらみのような強い感覚に襲われる。
片膝をつき、言葉を反復する。

望まれざる交流とは何だ?
阻止する...?一体誰を...?

コンスタンツ...!
不思議と彼女の顔が脳裏をよぎる。

「モーリス!俺は今...チャ・ザ神の『声』を聞いた!
コンスタンツの身に何かあったのかも知れねぇ!」

あくまで、これは俺の直感にすぎない。
だが胸騒ぎがする、急がなければならない!

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PL・キェェェェッァァァァァァシャベッタァァァァア

エーリアンはコンスタンツの身になにか起こったんじゃないかと思い
モーリスに旅館に戻ろうと促します。
ホントは別の場所かもしれないけど、ここで急ぐ理由になるのはやっぱりコンスタンツくらいかなぁ?

念の為に予備ダイスを一つ。
2d6 Dice:2D6[1,3]=4
凄くダメっぽい!

1.セッション開催期限の延長を望むか
2.ダイチャないしIRCでの戦闘一括処理は可能か。
  可能な場合、アクセス可能な日時は何時か

1.延長を望みます、バッチリとエンディング見ないと気がすまない!
2.IRCも最近導入したので多分、起動できると思います。
直近一週間は問題なくアクセス可能です。