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覚醒

GM [2014/11/28 17:17]

衛視に連れられ、4人はチャ・ザ神殿へと向かう。
ノートンは小規模なりとも観光で賑わっている街だ。
目抜き通りの一角に、比較的大きな神殿を発見する。

「ノートンではチャ・ザ神殿が一番規模が大きいのさ」

衛視はそう言って懐からチャ・ザの聖印を取り出した。
曰く、ノートンの司祭は信仰の確かな人物だそうだ。

「毒は治療出来るし、病気も癒せる、と仰っていたからな」

つまり、第4階位までの魔術は修めているようだ。

***********************************

「ようこそ、お越しくださいました。この出会いに感謝を」

「衛視のホフマンだ。...といった状況なので、
 至急司祭殿にお繋ぎ願いたい」

「分かりました」

受付で神官に衛視が手短に用件を伝える。
応接室に通され、エーリアンは部屋に設置された寝台に、
ようやく女性を下ろすことが出来た。
シーツを被せ、服を着せて貰ってひと安心だ。

「お待たせしました」

左程待つこと無く、司祭が駆け足で入室する。
中年の、やや体格のよい女性だった。

「衛視殿、詳しい話は後で伺います。
 取り敢えずは、彼女の容体を確認させてくださいな。
 領収証は...」

「はい、後で子爵閣下へご請求ください」

こうしたやり取りは、いつもやっているのだろうか。
ふと、2人の脳裏にそんな疑問が浮かんだ。

司祭は女性の手を取り、診察を行う。

「殿方はしばし後ろを向いてくださいな」

3人は慌てて背を向ける。
衣擦れ、身体を動かす音だけが響き渡る。
妙な気持ちになったか、否か。

「分かりました...やはり麻痺毒ですね。
 刺された後があります。色々な可能性はありますが」

シーツで大事な所を隠しながら、首筋を指し示す。
確かに、針のようなもので刺されたような赤い跡が残っている。

「では癒します...」

寝台に再び寝かしつけると、司祭は呪文を詠唱する。

―――幸運と交流を司りしチャ・ザよ、此の者を蝕む毒を消し去り給え―――

触れた手を通して、魔力が注ぎ込まれる。
青白い光が女性を包み込んだ。

「.........?......」

女性の全身から震えが止まり、目に正常な光が取り戻される。

「......私は......っ!」

勢いよく跳ね起きる。どうやら奇跡は効果を現したようだ。

===================================

【GMより】

ではカテゴリを移しました。チャ・ザ神殿に移動完了です!
此方はAルート、モーリスとエーリアンのルートになります。

女性司祭(4Lvプリ)が女性を癒してくれました。
ダイスは省略しましたが、達成値拡大してかけたものと思ってください!

司祭は「刺されて麻痺毒を喰らった」と診断しております。
傷口は見せて貰えます。希望するPCは、
セージ+知力で振ってみてください!

さて、女性が目を覚ましました。
どのように話しかけますか?

[1ゾロ管理]

○エーリアン1回
○モーリス無し

[ステータス管理]

○エーリアン HP 20/ 20 MP 13/ 14 ラック
○モーリス  HP 13/ 13 MP 14/ 14 魔法ペナ有り

[購入・消費物管理]

○エーリアン
・魔晶石2点1個購入:400ガメル消費
・油2瓶購入:10ガメル消費
○モーリス
・水袋購入:20ガメル消費
・マント購入:40ガメル消費
・羊皮紙10枚購入:10ガメル消費
・インク&羽ペン購入:5ガメル消費

[次回進行に際してお願いしたい事]

○女性に対してどのように話かけるか宣言してください。
 話さないというのも、当然ありです。
○希望者は傷口に関するセージ判定をどうぞ!
○その他、やりたいことがあればどうぞ! 

この記事への返信は「覚醒」にチェックを入れて投稿してください。
上位カテゴリ「A:事件」へのチェックは不要です。

モーリス [2014/11/30 20:03]
「お加減はいかがですか?」
 
 私はできるだけ穏やかな口調と表情で、目を覚ました女性に聞いた。
 
「あなたは浴場で倒れていたんです。ここはチャ・ザ神殿。心配は要りません。
 私はモーリス。彼はエーリアンです。
 何か必要なものがありましたら言ってください。用意しましょう。
 
 この男が。」
 
 傍のエーリアンを指す。
 
「......なぜ倒れていたのか、心当たりはないんですか?」
 状況を理解するだけの間を置いてから、私は聞いた。
 
 ......衛視という立場を厭うた私が社会正義を果たそうとするなど、客観的に見れば矛盾がある。
 ではなぜこのような事をしたかと問われれば、それに応えるのは難しい。
 かつての仲間である同期への義理を果たすために、悪を見過ごせない。
 そう答えるなら......嘘だ。それは美談として形の整った虚飾でしかない。
 ただ、その場で求められる行動をしなければならない強迫観念......そんな、社会でのあり方が、未だ抜け切っていないだけだったのかもしれない。

PL:
「この男が。」のくだりは、エーリアンが近くに居なかった場合は、ないものとして扱って下さい。>GM
エーリアン [2014/11/30 21:27]

チャ・ザ神殿の一室に通された俺は部屋の寝台に女性を下ろす。
ここまで来たら一安心って言ってもいいだろう。

「とりあえず、ここまでは来れたか
 衛視さんに感謝しないとな」

>「お待たせしました」

神官らしき女性が部屋の駆け足で入ってきた。
俺なんかよりよっぽど信仰に厚い人だろう、これで彼女は助かるだろうか。
心配そうな顔で苦しむ女性の顔を見つめることしか、今の俺には出来ない。

>「衛視殿、詳しい話は後で伺います。
>取り敢えずは、彼女の容体を確認させてくださいな。
>領収証は...」

>「はい、後で子爵閣下へご請求ください」

まぁ、そりゃお金取るよな。
冷静に考えたら当たり前だが、運ぶときは焦っていて考えもしなかった。
俺が負担しろって話だったら、ちょいと飯が寂しくなるとこだったな。

「子爵...たしかノートンを収める領主は...誰だったか?
 まぁ、何にしても太っ腹な領主様だな」

小声でポツリと呟く。
一山当ててお金持ちになったらノートンで隠居するのもありか、温泉もあるし。
治安も統治も悪くないなら、俺は大歓迎だぜ。

>「殿方はしばし後ろを向いてくださいな」

老後の考えをふくらませていると、司祭さんに注意を促された。

「あっ、ああ...了解だ。」

慌てて180度向きを変え、壁をしばし見つめる。
背後から衣類の擦れる音が聞こえる、冷静に考えたらなかなか妙な状況だ。
少し、煩悩が思考にすまおうとするので払いのけるように壁を見つめて無心を心がける。

>「分かりました...やはり麻痺毒ですね。
>刺された後があります。色々な可能性はありますが」

やはり、毒か。
それも刺された後...コレが人間の手によるものだったとしたら...
これで万事解決!とはならねぇだろうな。

それにしても首の傷跡を見逃すとは俺としたことが情けない。
女性だからって、診てる側が恥ずかしがってちゃ笑い草だ。
「少し傷跡を見せてもらっていいか?」

許可をとった俺は、少し傷跡を見せてもらう。
「...ん、ありがとよ」

その後、治療を行う司祭さんを何かの勉強にならないかと
祈り方、視線、手の動きなどを観察する。

>―――幸運と交流を司りしチャ・ザよ、此の者を蝕む毒を消し去り給え―――
青白い光...これが。

「これが...チャ・ザ神の...いや、神の力...」

実際に、神の奇跡を目に見える形で見たのはコレが初めてになる。
俺はガキの頃から健康体だし、孤児院は貧乏だから神殿に頼めるような金もない。
実際、この歳になるまで神殿は金持ちしか助けてくれない場所だと思っていた、少なくとも俺の住む町の神殿はそうだった。

今、俺にはチャ・ザ神が力を貸していてくれる。
信仰を深める機会があれば、病を癒やすこともできるようになるだろう。
だがずっと昔俺が子供だった時に、この力があれば救えた命も有ったかも知れない。
どうしても...そんな事を考えてしまう。もう、どうにもならない過去のことを。

>「.........?......」

女性の震えが止まった...目もぱっちりと開いていて眼振もない。
つまりは...だ!
先ほどまでの憂い気な表情が自然と笑顔に変わる。

>「......私は......っ!」

「おお、目が覚めたか!コレで一安心かね
?見た感じ、多少の混乱はあっても問題はなさそうだな」

目覚めた女性にパタパタと手を振りながら話を続ける。

「おはよう嬢さん、ここはチャ・ザの神殿。
そこの司祭さんがアンタの毒を取り除いてくれた、アンタは風呂場で倒れてたんだ。」

簡潔に状況を説明する。もっとも混乱のほうが大きいと思うが。

>「私はモーリス。彼はエーリアンです。
>何か必要なものがありましたら言ってください。用意しましょう。

モーリスが軽く俺の分も名乗ってくれた、手間が省ける。
必要な物があったら用意する...か、モーリスも案外気が利くやつだ。

>この男が。」

「俺がかよ!
ええい、人を指をさすな!マナー悪いぞぉモーリスくんよ...」
微妙に失礼なモーリスの指を摘みぷらぷらと動かした後、指を降ろさせる。
本気で嫌がってるわけじゃあない。

「まぁ、言われたからじゃないけどよ。
こんな状態のアンタから金をふんだくるわけにも行かねぇし
今回はロハで働かせてもらうさ、風呂場から運んできたのも俺らだしよ。
これもチャ・ザの言う良き交流の一環ってね」


そこまで女性に話した時点で、大事なことに気づく。
「ああ、いつまでもアンタアンタってのも失礼な話だな
名前、思い出せるか?」
=====================
PL・微妙にエーリアンの過去を醸し出すRP
女性に現在の状況と何かあったら頼っていいよーと告げます。
そして、とりあえず名前も聞いてみます。

・ダイス
冴えないぜぇ!
神聖魔法についての基礎知識 2d6+4 Dice:2D6[2,2]+4=8
領主に関する知識 2d6+4 Dice:2D6[1,2]+4=7
傷跡知識 2d6+4 Dice:2D6[2,5]+4=11
GM [2014/12/04 20:08]

「少し傷跡を見せてもらっていいか?」

エーリアンは司祭の肩越しに、女性の首筋を眺める。
先刻は緊張の余りに全く見過ごしていた場所だ。
尤も、髪に隠れてしまうので、仕方ないことだろう。

見ると、確かに何かに刺されたような跡がある。
エーリアンは自分の医学の知識に照らし合わせ、原因を推測した。

傷口の様子からすると、どうやら針のようなもので刺されたようだ。
周辺が赤く盛り上がっているのは、毒の影響か。
皮膚のめくれ方が少し気になる。道具なら傷口は綺麗なものになり易い。
ひょっとしたら、何者か生物に刺されたのかも知れない。

「...ん、ありがとよ」

多少の疑念と憶測を孕みつつ、エーリアンは観察を終える。

***********************************

「おはよう嬢さん、ここはチャ・ザの神殿。
 そこの司祭さんがアンタの毒を取り除いてくれた、
 アンタは風呂場で倒れてたんだ。」

「あ...貴方は...」

女性は顔を真っ赤にしてうつむく。
毒のせいで麻痺はしていたが、意識はあったのだ。
エーリアンは、迂闊なことをしなかった自分に胸を撫で下ろしたかも知れない。

「お加減はいかがですか?」

モーリスは穏やかな声色と表情を作り、女性の問いかける。

「あなたは浴場で倒れていたんです。ここはチャ・ザ神殿。心配は要りません。
 私はモーリス。彼はエーリアンです。
 何か必要なものがありましたら言ってください。用意しましょう。

 この男が。」

「必要なもの...?」

そう言われて、女性ははっとしたようだ。
自分の身体をまさぐり、真っ青な表情になる。 

「俺がかよ!
 ええい、人を指をさすな!マナー悪いぞぉモーリスくんよ...」

2人のやり取りには一切の冗談は無い。至って真面目である。
真面目であるが故に、衛視と司祭の生暖かい笑みを頂戴することとなった。

「まぁ、言われたからじゃないけどよ。
 こんな状態のアンタから金をふんだくるわけにも行かねぇし
 今回はロハで働かせてもらうさ、風呂場から運んできたのも俺らだしよ。
 これもチャ・ザの言う良き交流の一環ってね」

エーリアンはぼやきながらも尋ねる。

「ああ、いつまでもアンタアンタってのも失礼な話だな
 名前、思い出せるか?」

「私...私はコンスタンツと言います」

女性はそう名乗った。

「湯船から出て、着替えようと脱衣場まで向かったら、
 何かが物陰で動いていたように見えて。
 気になって覗きこもうとしたら、後ろからぶすりと刺されて。
 そうしたら、身体が動かなくなったんです...」

そこまで言うと、自分の肩を抱いて身を震わせる。

「脱衣場で?誰かが隠れていた?」

コンスタンツの発言に衛視は眉を府染める。
確かに簡易的な棚が部屋の中央には置かれていた。
だが、実際に何者かが隠れるのは難しい。
現状確認を唯一しているエーリアンは、そう感じた。

「そうだわ!私の衣類と荷物は何処でしょうか。
 私の大切な首飾りが!」 

コンスタンツの顔面蒼白の理由はどうやらそれらしい。

「私の荷物を取ってきて頂けませんか!」

コンスタンツは懇願する。

「きっと今頃は衛視が現状確認している頃だ。
 行き先は伝えておいたから、間もなく届くと思いますよ」

衛視が答える。

***********************************

だが、しばらく後。

「首飾りは、ありませんでしたねえ」

コンスタンツの荷物を届けにきた、温泉の女性従業員は、
にべも無くそう答えた。

「下着がごっそりぬ盗まれた以外、金品は一切無事だったんですけど。
 へえ、何だって、彼女のだけが無くなったんでしょう?」

温泉に残ったもう一人の衛視も首を傾げる。

「そんな!あの首飾りは、私の父の形見なのに!」

コンスタンツは激しく動揺しながら、エーリアンの袖を掴んで叫んだ。

「お願いです!私の首飾りを取り戻してください!
 お礼は何でもしますから!」

その様子を眺めてながら、衛視がモーリスに言う。

「彼女からの個人的な依頼ならば、君たちが動くのは一向に構わない。
 手順さえ守ってくれれば協力は惜しまんよ。
 子爵閣下に報告がてら、伝えておこうか」

随分と物分かりのよい衛視である。
彼は知っているのだ。厄介事の対処には、冒険者に一日の長があることを。

「それに、今晩は妻の誕生日でな」

加えて、厄介事を抱え込みたくない、というのもある。

===================================

【GMより】

色々とリアルが多事多難ですみませんでした。ノーパソ見つかってよかった...
此方はAルート、モーリスとエーリアンのルートになります。

と言う訳で一気に進めました!
女性はコンスタンツと名乗りました。
どうやら彼女の大切な首飾りが盗まれていたようです。

コンスタンツは「首飾りの奪還」を依頼してきます。
話の流れ上、大雑把な形となりますが、
詳細については次回レスで是非お尋ねください!

衛視は面倒事をPCが処理してくれるなら願ったり叶ったりのようです。
依頼を受諾した場合、きちんと話をすれば協力してくれることでしょう。

[各種判定結果]

○神聖魔法についての<知識>:エーリアン8

 特別な情報は獲得出来ませんでした。フレーバーですね!

○領主に関する<知識>:エーリアン7
 
 以前の記事で開示した以上の情報は得られませんでした。
 ですので本文で未言及です。

○傷跡に関する<知識>:エーリアン12

 本文の通り、何か生き物に刺されたように見えました。
 牙で噛まれたのでは無く、針で刺されたように思いました。

 ※セージ基準値4で判定されてましたが、医学基準値5として扱い、
  その分達成値が+1上昇しています。

[1ゾロ管理]

○エーリアン1回
○モーリス無し

[ステータス管理]

○エーリアン HP 20/ 20 MP 13/ 14 ラック
○モーリス  HP 13/ 13 MP 14/ 14 魔法ペナ有り

[購入・消費物管理]

○エーリアン
・魔晶石2点1個購入:400ガメル消費
・油2瓶購入:10ガメル消費
○モーリス
・水袋購入:20ガメル消費
・マント購入:40ガメル消費
・羊皮紙10枚購入:10ガメル消費
・インク&羽ペン購入:5ガメル消費

[次回進行に際してお願いしたい事]

コンスタンツの依頼を受けるかどうか決めてください!
 質問があれば、してください。
○その他、やりたいことがあればどうぞ! 

この記事への返信は「覚醒」にチェックを入れて投稿してください。
上位カテゴリ「A:事件」へのチェックは不要です。

エーリアン [2014/12/07 13:10]

>「私...私はコンスタンツと言います」

「コンスタンツか、いい名前だな
 よろしくなコンスタンツ」

それにしても、様子を見るに温泉からわずかながら意識はあったようだ。
...うん、やはり悪いことはするもんじゃないな。そんな卑劣なことしたりしねぇけどよ。

>「湯船から出て、着替えようと脱衣場まで向かったら、
>何かが物陰で動いていたように見えて。
>気になって覗きこもうとしたら、後ろからぶすりと刺されて。
>そうしたら、身体が動かなくなったんです...」

何かが物陰で?
あまりジロジロとは見なかったが、脱衣所に隠れるスペースなんてあったろうか?

>「脱衣場で?誰かが隠れていた?」

衛視さんも怪訝な顔をしている。

「なんか誤解されそうな言い方だが、コンスタンツを運ぶときに見た感じじゃ
 隠れられるようなスペースはないように感じたぜ、少なくとも俺みたいな奴はな」

よっぽど小さい生き物かまたは...透明になれるやつでもない限り無理だろうな。
こんな温泉街にそんな奴が居るかは別として。

>「そうだわ!私の衣類と荷物は何処でしょうか。
>私の大切な首飾りが!」

それにしてもコンスタンツはエライ慌て様だ。
男だったらいま着てる服さえあればどうにでもなるが、
女の子だったらそうは行かないのかもしれないな...
口に出したらデリカシーが無いとか言われそうだから黙っとこう。

>「きっと今頃は衛視が現状確認している頃だ。
>行き先は伝えておいたから、間もなく届くと思いますよ」

衛視さん曰く、もうすぐ荷物は到着するようだ。
コンスタンツも少しは落ち着いた様子だし、少し話でもしてみるか。

「良かったじゃないかコンスタンツ!
 もう安心だ、だからそんな顔をするなってほらスマイルスマイル!」

俺も笑顔を見せてコンスタンツを励ます、あまり気を滅入らせると体調に響くし
なによりやっぱり、女の子は笑顔が一番かわいいものな。

ーーーーーーーー

だが、状況は思ったように良くはならなかった。
>「首飾りは、ありませんでしたねえ」

従業員が荷物を運んできてくれたが、なんと首飾りはないという。
ゴタゴタで取られたか、下着ドロが持っていったか。

何にしろツイてなかったな。とコンスタンツに声をかけようとするが
袖を引っ張られる、コンスタンツの手だ。

>「そんな!あの首飾りは、私の父の形見なのに!」

「コンスタンツ...」
少し驚いたように彼女を見つめる。

>「お願いです!私の首飾りを取り戻してください!
>お礼は何でもしますから!」

必死な表情、首飾りは彼女にとってよほど大事なものなのだろう。
俺が彼女のために出来ること...そんなもん決まってる!

「了解だ、コンスタンツ。
その依頼...俺が引き受ける!」
強い眼差しでコンスタンツに向ける。

「女の子にこんな風に訴えられて見捨てるってのはぁ
 男として筋が通らねぇ、協力させてもらうぜ!チャ・ザ神の名にかけてな!」

コンスタンツの手を熱く握り、決意を表明する。
と言うか、なんか手を握ってしまった。

「まっ、まぁ...ここはチャ・ザの神殿だしな
 これも良き交流の一環ってやつよ、うむ」

勢いでコンスタンツの手を握ってしまった事が妙に恥ずかしくなり
照れ隠しのように後ろを向きブツクサとつぶやく。

「ってことでよ、俺はこの依頼を受けるがモーリスはどうするよ?
 強制はしねぇけど手伝ってくれたらすんごい嬉しいんだけどなぁ?」

気持ち悪いくらいのさわやかな笑顔でモーリスの肩を揉む。
当社比160%増の爽やかスマイルを喰らえモーリス。

======================
PL・金田一ノルマ達成&ごますり肩もみ攻撃!

エーリアンは義理人情的にこういう性格なので依頼を受けます!
報酬に関しては重要視していません。
場合によってはタダでも働きます

あくまでエーリアンは!なのでその辺はご了承下さい。

質問は盗んだ相手に心当りがないかとか宿泊先はどこかとか、あたりからでしょうかね?

※一応、プリースト的には「ボウ」したことになるのかな?

モーリス [2014/12/08 19:14]
 他者に善を行うことは、己に悪を行うことになる。
 何故なら無償の奉仕を求めるものは世の中に多く、その上かれらの必要は簡単には満たされないからだ。
 一に応えれば十に応えるよう求められ、十に応えれば百に応えるよう求められるようになる。
 応え続ければ、己を傷つけ疲弊させる悪となる。
 
 私は人の醜さと弱さを知っている。
 いかなる人間にも、注意を払わねばならない。
 私自身も弱いのだから。
 生きることに余裕などない。
 
 ――だが、それも場合による。
 他者に奉仕することによって糧を得られるのならば、奉仕の内容が可能な場合、それは好機であったりもする。
 糧を得なければ自由を失う。得られるうちに得ておくに越したことはない。
 
 今回の場合――
 もれなく協力者が一人いる。好条件。
 そして依頼人。
 形見の品を失い、動揺している。これはこちらに弱味を見せたということになる。これは交渉において有利であると考えることができる。
 ......善いだろう。
 
「エーリアン」
 私は圧力と言ってもいい笑顔を向けてくる仕事仲間に応える。
「鼻毛が出ていますよ」
 本当に出ていたわけではない。
 
 エーリアンをあしらっておいて、依頼人――コンスタンツという女性に向き直る。
「しかるべき報酬を払っていただければ、私にはあなたのために働く用意があります。
 失われた品は大切な品だったのですね。お父様の形見ですか。ならばさぞかし大切なのでしょう――。
 それは解りますが、気に留めておいて頂きたいことがあります。
 今回の場合、貴女は命の危機にある。毒を盛られていたわけですから......今回は助かったが、これから犯行がエスカレートしないとも限らない。
 失せ物探しという、簡単な仕事では済まない。貴女自身の護衛もしなくてはならない。何しろ毒を使う相手です。容易い相手ではありません」
 
 脅すのはこれくらいでいいだろう。
 
「1000ガメルといった所でしょうか。
 成功報酬で構いません」
 
 相手に『金で雇った』という形を提供する。その方が働かせるのに気が楽だろう。かつ報酬以上のことはしないという予防線を張ることもできる。
 
 ......話がついたら、これも確認しておく。
「衛視さん。
 この街で古代語魔法の行使は認められていますか」

PL:
 私もモーリスも善人になる気は毛先ほども無い!
(言いたいことを言えるって気持ちいいなあ)
GM [2014/12/10 08:02]

「了解だ、コンスタンツ。
 その依頼...俺が引き受ける!」

エーリアンは力強く断言する。

「女の子にこんな風に訴えられて見捨てるってのはぁ
 男として筋が通らねぇ、協力させてもらうぜ!チャ・ザ神の名にかけてな!」

コンスタンツの手を握って気合十分、といった風情だ。
鼻息が聞こえてきそうな剣幕に、コンスタンツが少したじろいだ。
其処へすかさず、

「エーリアン」

モーリスの冷静な声が飛ぶ。

「鼻毛が出ていますよ」

コンスタンツは思わずエーリアンの顔を見つめてしまうが、
当然そんなものは顔を出してはいない。

「まっ、まぁ...ここはチャ・ザの神殿だしな
 これも良き交流の一環ってやつよ、うむ」

バツが悪げにエーリアンは一人ごちる。
傍らの司祭と衛視たちは、笑いを必死に噛み堪えている。

「ってことでよ、俺はこの依頼を受けるがモーリスはどうするよ?
 強制はしねぇけど手伝ってくれたらすんごい嬉しいんだけどなぁ?」

衆目からすれば意味が全く分からないが、
エーリアンはモーリスの肩を揉んでご機嫌を取っている。
あからさま過ぎて、コンスタンツは目を見開き、まじまじと見ている。

「しかるべき報酬を払っていただければ、
 私にはあなたのために働く用意があります。
 失われた品は大切な品だったのですね。
 お父様の形見ですか。ならばさぞかし大切なのでしょう――。
 それは解りますが、気に留めておいて頂きたいことがあります」

モーリスは何処吹く風の様子でコンスタンツに語り掛ける。

「はい、何でしょう?」

モーリスの物言いが引っ掛かるようだ。

「今回の場合、貴女は命の危機にある。毒を盛られていたわけですから......
 今回は助かったが、これから犯行がエスカレートしないとも限らない。
 失せ物探しという、簡単な仕事では済まない。
 貴女自身の護衛もしなくてはならない。
 何しろ毒を使う相手です。容易い相手ではありません」

 「...確かに、そうですね。
 私自身は誰かにの恨みを買うようなことをした覚えはないのですが、
 そう言われてみると...」

コンスタンツの表情は陰る。

「1000ガメルといった所でしょうか。
 成功報酬で構いません」 

「...モーリスさん、貴方の仰る通りです。
 合わせて、護衛もお願い出来ますでしょうか。
 報酬は、お1人につき1000ガメルお支払い致します」
 
ペコリと頭を下げる。

「依頼成立だな。じゃあ、宜しく頑張ってくれたまえよ」

衛視は満足げに頷く。
何にしろ、これで彼の肩の荷が1つ下りたのだ。

「衛視さん。
 この街で古代語魔法の行使は認められていますか」

モーリスは、その衛視に素早く質問を飛ばす。

「うーん...子爵様に許可を申請するのがよいだろう」

彼は子爵の元に帰参して報告をせねんばならない。
同行すれば、ついでに発行手続きをしてくれると言う。

「大した事件ではなさそうだが、
 解決したら子爵様から金一封が出るかも知れないな」

そう言いつつ、衛視は溜め息をつく。
彼の帰宅が叶うのは、もうしばらく先になりそうだ。

===================================

【GMより】

なかなか進行出来るタイミングが噛み合わず、申し訳ないです。
此方はAルート、モーリスとエーリアンのルートになります。

それでは依頼受諾ということで承りました!
内容は、

○奪われた(と思われる)首飾りの発見
○コンスタンツの護衛

報酬は、

○成功報酬で1人1000ガメル
但し必要経費込み

です。

街中の古代語魔術の行使については、
子爵に事情を説明した上で許可証を発行して貰うのがよいでしょう。
勿論、捜索関係に限定してです。
いきなりエネボぶっぱとかはダメですからね!(笑)

ではカテゴリ移動して本格捜索パートに移りましょう!
巻いて行きます!(自分が

[1ゾロ管理]

○エーリアン1回
○モーリス無し

[ステータス管理]

○エーリアン HP 20/ 20 MP 13/ 14 ラック
○モーリス  HP 13/ 13 MP 14/ 14 魔法ペナ有り

[購入・消費物管理]

○エーリアン
・魔晶石2点1個購入:400ガメル消費
・油2瓶購入:10ガメル消費
○モーリス
・水袋購入:20ガメル消費
・マント購入:40ガメル消費
・羊皮紙10枚購入:10ガメル消費
・インク&羽ペン購入:5ガメル消費

カテゴリを移動します。
「首飾りの行方」に記事を投下するのでお待ちください。