首飾りの行方
エーリアン、モーリスとコンスタンツは衛視たちに同行し、
子爵の館に向かう。
「子爵は今回の出来事に大変心を痛めておられる。
『事件が解決し、皆の心に平穏が戻ることを望む』と仰せだ」
如何な小さな街とはいえ、子爵が直々に、という訳にはいかない。
代わりに、官吏が出てきて仰々しく木製の札を差し出した。
「分かっているとは思うが、名目上は『捜査の協力』だからな。
くれぐれも、使う魔法の種類や状況は弁えるように」
子爵の許可を貰っているとはいえ、野放図に魔法を行使出来る訳ではない。
「この札は、衛視の代理としての証明にもなる。
何かと便利だろう」
個人の依頼が発端とはいえ、街の治安に関わる案件故か。
どうやら衛視の言う『金一封』もそれなりに見込めそうだ。
***********************************
子爵の館を出た頃、陽はかなり傾いていた。
空は朱色に染まり、夕飯を支度する匂いが通りに溢れる。
「あの...皆さん、どうされます?」
コンスタンツが2人に尋ねる。
亜麻色の髪の乙女亭という宿に宿泊していた。
「私は先日父を亡くしました。
形見の首飾りを、遺言に従って、
リ?スデンにあるマーファ神殿に納めに行こうと、
巡礼の旅をしていた所なのです」
父親は敬虔な信者だったが、彼女自身はごく一般人のようだ。
女性の1人身での旅は怖いながら、隊商にくっつきながら、
おっかなびっくりノートンまでやってきたようだ。
「盗まれる心当りは、無いですね...
大きな赤い宝石がついていたから、泥棒に盗まれるのは気をつけてましたが」
隊商に同行していた時も、特定の誰かに付け狙われていなかったようだ。
少なくとも、彼女の意識では。
===================================
【GMより】
それではカテゴリ移動しました、捜索パートです!
此方はAルート、モーリスとエーリアンのルートになります。
お2人のやりたいように、行動してみてくださいね!
[質疑応答]
○質問は盗んだ相手に心当りがないか
彼女の認識では、心当りは無いそうです。
○宿泊先はどこか
亜麻色の髪の乙女亭だそうです。Bルートで出てきた宿ですね!
○一応、プリースト的には「ボウ」したことになるのかな?
あまとうさんの宣言に任せます!
成績に宣言される場合は、GMから適宜何らかのヒントや、
ペナルティーがつきますよ(笑)
[1ゾロ管理]
○エーリアン1回
○モーリス無し
[ステータス管理]
○エーリアン HP 20/ 20 MP 13/ 14 ラック
○モーリス HP 13/ 13 MP 14/ 14 魔法ペナ有り
[購入・消費物管理]
○エーリアン
・魔晶石2点1個購入:400ガメル消費
・油2瓶購入:10ガメル消費
○モーリス
・水袋購入:20ガメル消費
・マント購入:40ガメル消費
・羊皮紙10枚購入:10ガメル消費
・インク&羽ペン購入:5ガメル消費
・捜査協力の札を入手
[次回進行に際してお願いしたい事]
○何でもいいです、行動してみてください!
この記事への返信は「首飾りの行方」にチェックを入れて投稿してください。
上位カテゴリ「A:事件」へのチェックは不要です。
コンスタンツは言い値で承諾した。しかも一人頭1000で(二人ででも良かったぐらいだ)。
よほど大切な品なのだろう。
受けたからには仕事はきちんとこなす。
「では、コンスタンツさん。よろしくお願いします」
深々と、頭を下げた。
衛視のおかげで子爵への手続きなどスムーズに進んだ。
あとは捜査を始めるだけだ。
「宿も同じようですね」
好都合だ。
「我々が一緒に居ない間は、極力外に出ないようにして下さい」
それにしても......犯人の目的は何なのだろうか。
盗みの動機について、とりあえず考えられそうなのは二つだ。
下着を盗みにいったら、金目のものがあったから首飾りを盗った?
しかし金品は無事だったという。
それとも最初から首飾りが目的で、下着はカモフラージュとか。
それから......コンスタンツを刺したのは、犯人か。それとも、そういう生き物が偶然いたのか。
犯人であるという方が自然な気もするが......二つの事態が繋がっているとは限らない。
「では、コンスタンツさん。いくつか聞かせてください。
まず......盗まれた首飾りですが、それをあなたが持っていたことを知っている人はどれくらいいますか?
あなたの身の回りの人や、首飾りのことを話した人、あるいは見せた人は」
首飾りが目的であった場合のことを考える。
「あなたがあの浴場に行ったのは何時ごろですか?」
浴場に行ってから私達が見つけるまでが、犯行時刻だ。
「一応......ノートンについて浴場にいくまで、何をしていたのか簡単に聞かせていただけませんか」
何処にヒントがあるかわからない。この街に来てから首飾りを見られたのかもしれない。
PL:
ひとまず宿に戻って、我々の部屋で話しているイメージです。
これからやることは......
・知識判定で『麻痺毒の毒針をもつ生物』に思い当たるかを試みます。
・毒の種類および製造方法についても同様に知識判定します。
ブライト@モーリス : 知識判定 2D6 → 3 + 2 + (3) = 8 (12/12-21:33:26)
(予備1)ブライト@モーリス : 2D6 → 6 + 4 + (3) = 13 (12/12-21:34:00)
(予備2)ブライト@モーリス : 2D6 → 3 + 6 + (3) = 12 (12/12-21:34:05)
・現場付近で、『犯行時刻にあたる時間に不審な人物を見なかったか』『毒を持つ生き物はこの辺りに生息しているか』『この辺りに下着泥棒はよく出るのか』についての聞き込み。対象は、浴場の番台(いれば)、あとは付近にいる人に手当たり次第。できるだけ普段から長い時間、浴場の傍で過ごしてる人に(近所の商店など)。必要とあらば札を見せて。
ここからは日を改めてやることになると思います。
・知識判定で毒についてわからなければラーダ神殿で資料を探します(夜なのでしまっているかなと)。
上から順番にやります。
「宿も同じようですね」
偶然にも、2人の宿とコンスタンツの宿は同じ、亜麻色の髪の乙女亭だった。
男部屋で、一先ず休息を取りながら話をする。
「我々が一緒に居ない間は、極力外に出ないようにして下さい」
「はい、分かりました」
コンスタンツは大人しく頷く。
続けて、モーリスから幾つかの質問が飛んだ。
「では、コンスタンツさん。いくつか聞かせてください。
まず......盗まれた首飾りですが、
それをあなたが持っていたことを知っている人はどれくらいいますか?
あなたの身の回りの人や、首飾りのことを話した人、あるいは見せた人は」
「あの首飾りは、父と早くに亡くなった母しか知らないものです。
父はあれを他人に見せるのを酷く嫌がっていましたから...
私もあれを引き継いでからは誰にも見せていません」
コンスタンツは首を傾げる。
だが、ふと思い出したようにこう付け加えた。
「何年かに一度、時折神官と思しき方がお見えになっていました。
近くの神殿ではない、見かけない方です。
父が亡くなる直前にも、いらしていましたわ」
心当りと言えるものはそれ位しか。
コンスタンツは沈思する。
「あなたがあの浴場に行ったのは何時ごろですか?」
「貴方方がいらっしゃる、半刻位でしょうか。
初めての温泉でしたし、長い時間湯浴みしておりました」
日中の出来事を思い出し、恥ずかしさから顔を赤らめる。
「一応......ノートンについて浴場にいくまで、
何をしていたのか簡単に聞かせていただけませんか」
「今日の行動ですか。
朝は起きてから、下の食堂で食事をしました。
その後、身支度をしてから街を散策しました。
温泉には幾つか入りました。最後に入ったのがあの温泉です」
聞くにコンスタンツは結構な行動力を有しているようだ。
***********************************
コンスタンツから話を聞き終えた後、モーリスは行動を開始する。
街は夕闇に沈みつつあり、視界を埋め尽くす湯煙は朱から紫へと移り行く。
通りにいても、ちょっとした霧の中に居るのに近い状態だ。
通りを歩きながらモーリスは思考を巡らせる。
麻痺毒を有する生物は...独力では上手く思い出せない。
では、製造された毒物はどうか。
真っ先に脳裏に浮かんだのは【白い斑】という名の麻痺毒だ。
だが、これは吸入するタイプのものであり、証言や状況と一致しない。
続けて連想したのは【青い爪】だ。
これなら有り得る。有り得るが、確定的な証拠は何も無い。
***********************************
モーリスは現場付近で精力的に聞き込みを行う。
『犯行時刻にあたる時間に不審な人物を見なかったか』
『毒を持つ生き物はこの辺りに生息しているか』
『この辺りに下着泥棒はよく出るのか』
しかし、思わしい回答は得られない。
「旅人がたくさん行き来するからねえ、怪しいって言えば、
みんな怪しいからなあ」
「街周辺で毒を持つ生物の話はあんまり聞かないなあ。
詳しく聞きたいなら賢者の学院へ行けばどうだい?」
「下着泥棒なんて、この10年で初めて聞くよ!
何でのべつまくなしに持っていったのかねえ。
あんなことするのは本物の変態だよ!」
こんな調子だ。
「衛視代理の旦那。あれでしたら、ご自身で見てみますか?」
そう言ったのは、件の温泉の従業員だ。
日中あんな騒ぎがあった為に開店休業状態に追い込まれ、
早々に営業を終えてしまったのだ。
なので、こうしてモーリスでも安心して話掛けることが出来た。
「衛視さんたちがつい先刻までべてたので、
まだ掃除や片付けをしてないんです。
そろそろやりたいんですけどね」
掃除や片付けをしてしまえば、仮に何か僅かな証拠が残っていたとしても、
消えてしまう可能性がある。
===================================
【GMより】
モーリスの行動に対してレスしてしまいますね!
此方はAルート、モーリスとエーリアンのルートになります。
モーリス大活躍。まぢ船越(笑)
事件現場を直接調べる機会が提供されました。
調べますか?それとも調べませんか?
エーリアンは適当に追いかけ投稿を出来る時にしてくださいね!
別にコンスタンツと2人きりで部屋に残ってもよいのよ(笑)
モーリスとエーリアンは改めて装備の申告をどうぞ!
モーリスはメイジ・スタッフを所持しても問題はありません。
ビバ、警察手帳(=札)!
[各種判定結果]
○<怪物判定>麻痺毒の毒針を有する怪物=モーリス8
思い付きませんでした!
○<毒物判定>ホワイト・マーブル:モーリス13(予備1使用)
本文の通りの知識を得ます。
○<毒物判定>ブルーネイル:モーリス12(予備2使用)
本文の通りの知識を得ます。ナイス予備ダイス!
[1ゾロ管理]
○エーリアン1回
○モーリス無し
[ステータス管理]
○エーリアン HP 20/ 20 MP 13/ 14 ラック
○モーリス HP 13/ 13 MP 14/ 14 魔法ペナ有り
[購入・消費物管理]
○エーリアン
・魔晶石2点1個購入:400ガメル消費
・油2瓶購入:10ガメル消費
○モーリス
・水袋購入:20ガメル消費
・マント購入:40ガメル消費
・羊皮紙10枚購入:10ガメル消費
・インク&羽ペン購入:5ガメル消費
・捜査協力の札を入手
[次回進行に際してお願いしたい事]
○現場を調べるか調べないか、宣言してください。
○その他何でもいいです、行動してみてください!
この記事への返信は「首飾りの行方」にチェックを入れて投稿してください。
上位カテゴリ「A:事件」へのチェックは不要です。
衛視達に同行して子爵の館に向かったが、忙しいようで会うことはかなわなかった。
その代わりと言っては何だが、面白いものを受け取る。
「ふーん、衛視の代理証明ねぇ...」
木製の札を、まじまじと見つめる。
こんなものがあるとはなかなか面白い仕組みだ、
これでそれなりの権限は保証されるわけか。
「ほいよ、モーリス」
十分観察し終わったので、モーリスに手渡す。
なぜって?
「俺よりモーリスが持ってるほうがよく似合うぜ!
案外こういうのはイメージが大事だからな、うん」
----------------------
どうやら、コンスタンツは俺達と同じ宿に泊まっていたようだ。
一応、刺されたわけだからな...。護衛しやすい場所にいてくれるならそっちの方がいいだろう。
「我々が一緒に居ない間は、極力外に出ないようにして下さい」
「はい、分かりました」
「まぁ、それがいいだろうな
刺した奴と、持っていった奴が同じ奴とは限らない上に目的もわからない内は特によ」
かと言って男部屋に呼ぶのもなんか抵抗あるなぁ...モーリスは全然気にしてないし構わねぇけど。
モーリスが色々と聞いている間、部屋で椅子に座りながらぼんやりと考えこむ。
父親の形見の首飾りか...家族しか知らないってならよっぽど大事なものだったのか...?
何年かに一度、訪れたっていう神官が少し気になるな...疑うわけじゃあねぇが事情を知っててもおかしくはねぇ。
今まで旅してきた中で、ノートンで襲われたってことに意味はあるのか...
その首飾りはどこに行っちまったのか...刺した奴と首飾りを盗んだ奴は同一人物なのか...
そもそも、人物なのか...?
考えが上手くまとまらない。
使われた毒がどんなものかわかれば...いいんだが...
それさえ...わかれば...わかれば...
「zzzzzzz...」
前日までの疲労が出たのか、俺はいつの間にか寝入ってしまった。
----------------------
心地良い。
寝具が取り付けられた一人用のボートに乗って、少し波のある湖で揺られているような気分だ。
歌を聞いて、本を読んで...ずっと気ままにこのまま暮らしたい。
ふと、目が覚めた。
「うぅぅぅぅ...ふぁぁぁ?あっと」
間が抜けた大欠伸をしながら、体をゴロゴロと動かす。
少し眠っちまったみたいだな...うん?モーリスはどこ行った?
目をこすりながら、窓から外を見るとモーリスが人と話しているのが見える。
どうやら、俺が眠ってる間も精力的に聞きこみをしてくれてたのか...。
俺はサイフと少しの武器を荷物から取り出し、部屋からかけ出した。
-----------
「おーい!モーリスー!ふぅ、やっと追いついたな...
悪かったな、眠っちまってよ...そのかわりじゃあないが」
モーリスに温かい飲み物を手渡す。
「ずっと外にいたんだろ?まぁ、何も言わずに受け取ってくれ
ここからは俺も参加するから、大船に乗った気持ちでな!」
グッとガッツポーズをする。
モーリスは泥舟だと思ってるだろうが、
泥舟だって溶けきる前に渡りきっちまえば立派な船だぜ。
--------------
モーリスと引き続き道行く人に聞いてみるが、思ったように有力な情報は出ない。
「なぁ、モーリス。
毒の種類とかは見当がついてるか?」
「そうか...ちょいと遅いが学院の先生のこと覚えてっか?
温泉特有の鉱物や動植物の生態を研究しているって言ってたよな、もしかしたらなにか分かるかも知れねぇぜ」
ふと、あの気前のいい先生のことを思い出す。
そう悪い案じゃあないかもしれない。
「衛視代理の旦那。あれでしたら、ご自身で見てみますか?」
と、そんなところにあの温泉従業員から声がかかった。
これは実際チャンスだろう。何か痕跡をつかめるかもしれない。
「どうする?モーリス『殿』」
考えを聞きたいと思う。
捜査協力の札がよく似合うこの男に、若干の尊敬とからかいを込めて。
=========================
PL・遅れました!ゴメンナサイ!
グーグー寝てたのでここから挽回したい所です
モーリス!君の意見を聞こうッ!
・装備
ヘビーメイスとスモールシールドを持ってきました。
これくらいなら、コートの下に隠せるし捜査の邪魔にはならないはず。
軽装備過ぎたらそそくさと宿に戻って着替えてきますね
・ダイス
予備ダイス 2d6 Dice:2D6[6,3]=9
予備ダイス2 2d6 Dice:2D6[3,5]=8
麻痺毒の毒針を有する怪物知識 2d6+4 Dice:2D6[5,2]+4=11
・購入
10ガメルほどで、なにか温かい飲み物をモーリス(と起きた時コンスタンツが居たらコンスタンツにも)に手渡します。
コンスタンツが部屋に居たら「まぁ、自由にくつろいでてくれ」といってモーリスのとこに行きますね
・ボウ
エーリアンはこの事件を無事解決するという誓いをさせていただきます。
(悪いことがおきませんようにー)
聞き込みをしているとエーリアンが走ってくるのが見えた。聞き込みぐらい一人でできるだろうし、起こすのも悪いと思ってそのままにしておいたのだ。
>「おーい!モーリスー!ふぅ、やっと追いついたな...
> 悪かったな、眠っちまってよ...そのかわりじゃあないが」
>モーリスに温かい飲み物を手渡す。
>「ずっと外にいたんだろ?まぁ、何も言わずに受け取ってくれ
> ここからは俺も参加するから、大船に乗った気持ちでな!」
「ありがとうございます」
飲み物を受け取る。
こういう好意は嬉しい。
一人でもできるとは思ったが、二人だとだいぶ違ってくるだろう。
>「なぁ、モーリス。
> 毒の種類とかは見当がついてるか?」
「毒の種類ですか。
思い至るのは、ブルー・ネイルくらいですね」
>「そうか...ちょいと遅いが学院の先生のこと覚えてっか?
>温泉特有の鉱物や動植物の生態を研究しているって言ってたよな、もしかしたらなにか分かるかも知れねぇぜ」
「導師......あの導師様ですか。
そう言えば、確かに......」
思いつかなかった。
確かに、聞いて見るには適任だ。
「いいアイデアです、エーリアン。後で訪ねることにしましょう」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
衛視代理と呼ばれた。
「そういう言い方はやめて下さい。こちらは依頼を受けた冒険者です」
公的機関の者と誤解されては困る。
まあ、殿をつけるくらいなら、いい。
さておき、現場の調査はさせてもらうことにした。
素人の私が見てわかることが、どれほどあるのか......。
依頼人が倒れていた場所に向かう。私はそこに、コンスタンツの虚像を思い描こうとした。
「エーリアン、コンスタンツさんが倒れていたのはどこですか。ちょっとコンスタンツ役をやってみてください......」
言うまでもなく私は犯人役をやるのだ。
事件の状況を再現してみる。
犯人がどこに潜んでいたかの目星がつくはずだ......。
コンスタンツはこう言っていた。
「湯船から出て、着替えようと脱衣場まで向かったら、
何かが物陰で動いていたように見えて。
気になって覗きこもうとしたら、後ろからぶすりと刺されて。
そうしたら、身体が動かなくなったんです...」
脱衣所で物陰が見える場所にコンスタンツはいた。
そして、犯人はその反対側にいたということになる。そこには隠れる場所があるはずだ。
何かが動いたという物陰、犯人の潜んでいた場所、これらを割り出して、見ておくことにしよう。
PL:
脱衣所に入り、事件の状況を再現。犯人の潜入場所と、何かが動いたという物陰を調べます。
そのあとは導師を訪ねようかと思ったのですが、午後九時を過ぎているくらい遅い時間なら、明日にします。
メイジスタッフを所持します。
必要かなと思ったのでダイスを振っておきました。
ブライト@モーリス?:?2D6 → 4 + 6 =?10?(12/18-19:23:55)
ブライト@モーリス?:?2D6 → 3 + 2 =?5?(12/18-19:23:54)
ブライト@モーリス?:?2D6 → 1 + 4 =?5?(12/18-19:23:53)
「zzzzzzz...」
緊張から解かれて疲れが出たのか、エーリアンは寝入ってしまった。
「うぅぅぅぅ...ふぁぁぁ?あっと」
目覚めた時、その場にモーリスは居なかった。
「モーリスさんは一足先にお出かけになりましたよ」
コンスタンツが声を掛ける。どうやら、ずっと傍らに居たようだ。
「よく眠られてましたわ。お疲れだったのですね」
疲れの原因が自分だということを、彼女は分かっている。
エーリアンが温かい飲み物を買ってきて差し出せば、
「有難うございます。エーリアンさんって、優しいのですね」
そう言って、素直に貰うことだろう。
「私が言うのも変ですが、気をつけてくださいね」
モーリスの元へ向かおうとするエーリアンの背中から、
コンスタンツは気遣いの言葉を掛けた。
***********************************
さて、合流した2人。
「なぁ、モーリス。
毒の種類とかは見当がついてるか?」「毒の種類ですか。
思い至るのは、ブルー・ネイルくらいですね」
毒、それも麻痺毒を使う怪物についてエーリアンは知識を巡らすが、
思い当たったのは巨大ジガ蜂だ。街中、しかも浴場で遭遇するとは考えにくい。
エーリアンは提案する。
「そうか...ちょいと遅いが学院の先生のこと覚えてっか?
温泉特有の鉱物や動植物の生態を研究しているって言ってたよな、
もしかしたらなにか分かるかも知れねぇぜ」「導師......あの導師様ですか。
そう言えば、確かに......」「いいアイデアです、エーリアン。後で訪ねることにしましょう」
2人は現場検証の後、賢者の学院を再訪することにした。
***********************************
「どうする?モーリス『殿』」
エーリアンはモーリスに若干の酸味を込めた言葉を投げる。
「そういう言い方はやめて下さい。こちらは依頼を受けた冒険者です」
それでもモーリスの反応は冷静だ。
「エーリアン、コンスタンツさんが倒れていたのはどこですか。
ちょっとコンスタンツ役をやってみてください......」
モーリスはエーリアンを使って状況を再現しようとする。
エーリアンにコンスタンツ役をやらせ、自らは犯人役をやってみた。
棚は向こう側が見える簡素な作りのものだ。
中には脱いだ衣類や荷物を入れるための籠が入れられている。
完全にではないが、視界は遮られている状態だ。
エーリアンは気づく。
モーリス位の体格、即ち成人男性の風体が背後に立っていたならば、
通常は気づくだろう、ということに。
気づかなかった、ということは。
何らかの手段によって隠匿していたか、それとも視界外だったか、だ。
ふと、モーリスは天窓の存在に気付いた。
温泉からは、盛んに湯気が噴き出している。
故に、奥の浴場は視界が悪くなりがちだ。
それを防ぐために、天窓から湯気を逃がしている。
今でもそうだ。
モーリスは直感的に、天窓を覗き込んだ。
手入れがロクにされていないのが分かる。
枠の部分も窓の部分も、木はかびて老朽化甚だしい。
ちょっと力を入れれば折れてしまいそうだ。
枠の部分に、気になる跡があった。
窓の部分にも、何かがこすれたような痕跡がある。
どちらも新しいものだ。ごく最近、ついたように思われる。
この高さ、この大きさを潜れる者など、ごく限られている。
しかも、脱衣場で立っている人間に悟られない、となると...
この時、エーリアンの中で点と点が繋がった。
小柄な体躯で天窓から潜入し、背後から忍んで毒針を刺せる生物。
己の知識と直感に従い、答えが導き出される。
...妖魔インプだ!
***********************************
こうして2人の調査によって、コンスタンツを刺し、
首飾りを奪って逃げたのはインプだという線が濃厚になった。
だが、問題はまだ残る。
何故、インプが人里に出没しているのか?
何故、コンスタンツの首飾りを狙っているのか?
===================================
【GMより】
大変お待たせしました。年末怖いよ年末.........(鬱
此方はAルート、モーリスとエーリアンのルートになります。
お待たせした分、情報はしっかりお出ししますね。
予備ダイスが大活躍をしました!
長くなったのと時間の都合で分割しますね。
続きは賢者の学院からです。
[各種行動宣言]
○装備
・エーリアン:ヘビーメイス&スモールシールド
・モーリス :メイジスタッフ
以上、承りました!
○温かい飲み物の購入:エーリアン
承りました。10ガメル減らしておいてください。
○ボウ:エーリアン
承りました!本文内ではまだ反映される段階ではありませんが、
後々色々何かきっとおそらくあることでしょう(笑)
[各種判定結果]
○<怪物判定>麻痺毒の毒針を有する怪物=エーリアン11
麻痺毒を有する怪物としてジャイアント・ワスプを連想します。
○現場検証(冒険者Lv+知力B):モーリス13(予備ダイス1使用:10)
本文の通りの情報を得ます。
何かの生物がごく最近、天窓から出入りしたようです。
サイズは人間大では不可能、ごく小さいものに限られることまで分かります。
○<怪物判定>インプ:エーリアン13(予備ダイス1使用:9)
エーリアンは窓からインプが侵入したのでは、と思いました!
エーリアンの予備ダイス2、モーリスの予備ダイス2&3は保留させてください。
[1ゾロ管理]
○エーリアン1回
○モーリス無し
[ステータス管理]
○エーリアン HP 20/ 20 MP 13/ 14 ラック
○モーリス HP 13/ 13 MP 14/ 14
[購入・消費物管理]
○エーリアン
・魔晶石2点1個購入:400ガメル消費
・油2瓶購入:10ガメル消費
・飲み物代:10ガメル消費
○モーリス
・水袋購入:20ガメル消費
・マント購入:40ガメル消費
・羊皮紙10枚購入:10ガメル消費
・インク&羽ペン購入:5ガメル消費
・捜査協力の札を入手
この記事への返信は「首飾りの行方」にチェックを入れて投稿してください。
上位カテゴリ「A:事件」へのチェックは不要です。
脱衣場での現場検証を終えた足で、
2人は一路賢者の学院へと向かう。
此処の導師は、温泉地帯にまつわる
豊富な見識を有している。
只の温泉好きと言われればそれだけの話だが。
***********************************
ノートンの学院は、導師の個人宅に毛が生えたようなものだ。
学院のほうの明かりは、幸いなことにまだ明かりがついていた。
扉を叩くと、書生が出てくる。
「どうしましたか、こんな夜分に...ああ、貴方がたは昼間の」
どうやら、2人のことを覚えてくれていたようだ。
「事情は分かりました。導師様を呼んで参りますね」
そう言って、駆け足で奥へと消えていった。
***********************************
入れ替わりに現われた導師は、ほんのりと上気した顔であった。
「丁度よかった、風呂上りでな。
君たち、聞けば大変だったそうじゃないか」
狭い街だし、立場上、色々な話が集まりやすいのだ。
「成果は上がったかね?相談に乗れることなら乗ろう。
調べものがしたいなら、学院のものを使って結構だぞ」
事件をモーリスが解決すれば子爵の学院への心象もよくなる。
そういう意図もあろうが、導師はそれを除いても好意的なようだ。
===================================
【GMより】
では続けて一気に進めましょう!...といいつつ一晩(土下座
此方はAルート、モーリスとエーリアンのルートになります。
導師の元へと到着しました。質疑応答&調べものどうぞ!
お2人は前回保留した予備ダイスの出目を使ってもよいですし、
破棄して新たに振っても構いません。
但し、破棄するならば全て破棄して全て振り直しになります。
[1ゾロ管理]
○エーリアン1回
○モーリス無し
[ステータス管理]
○エーリアン HP 20/ 20 MP 13/ 14 ラック
○モーリス HP 13/ 13 MP 14/ 14
[購入・消費物管理]
○エーリアン
・魔晶石2点1個購入:400ガメル消費
・油2瓶購入:10ガメル消費
・飲み物代:10ガメル消費
○モーリス
・水袋購入:20ガメル消費
・マント購入:40ガメル消費
・羊皮紙10枚購入:10ガメル消費
・インク&羽ペン購入:5ガメル消費
・捜査協力の札を入手
[次回進行に際してお願いしたい事]
○導師への質問や<知識>判定をどうぞ。
○その他何でもいいです、行動してみてください!
この記事への返信は「首飾りの行方」にチェックを入れて投稿してください。
上位カテゴリ「A:事件」へのチェックは不要です。
コンスタンツを刺し、首飾りを奪って逃げたのはインプだという線が濃厚になった。
そして、コンスタンツはこうも言っていた。
「何年かに一度、時折神官と思しき方がお見えになっていました。
近くの神殿ではない、見かけない方です。
父が亡くなる直前にも、いらしていましたわ」
インプと素性の知れない神官......。
この二つを結びつけるものと言えば。
「まさか、闇司祭が?」
首飾りを奪っている以上、人間の手による犯行であるほうが自然だ。
推測の域は出ないが、もしそうだと仮定すれば、辻褄が合う......。
「インプが動いていて、その背後には何かを企んでいる闇司祭がいる......?」
そこまで考えられても、手掛かりはなにもない。
そして我々は導師をたずねた。
「夜分遅くに申し訳ありません」
「仰るとおり我々は今、首飾り盗難事件を依頼されています。
導師様の智恵を拝借したいと思い足を運んだ次第です」
「もうご存知かもしれませんが、依頼人――被害者のコンスタンツさんは、浴場で刺され、麻痺毒を注入されていました。
我々はインプの仕業ではないかと考えています。
もちろん、ジャイアント・ワスプ等、他の何かの生き物である可能性もありえます。
このあたりにそういった生き物は見られるのですか?」
「それと、コンスタンツさんはこう言っていました。
盗まれている首飾りの存在を知っている、神官らしき人物がいると。
......もしその神官が闇司祭であれば、インプを使役する事も可能であるはず。
確か暗黒魔法にそういった技があると聞きます。......
この街でそういった人が居そうなところに、心当たりはありませんか?」
___________________________________
PL:
決め付けはよくないけれど、コンスタンツの話に出てきた神官が怪しい。
コンスタンツに話を聞いたほうが早い気もしてきた......。
調べ物について。
ノートンの地図を写します(借りられれば借ります)。
過去の出来事をまとめたもの(新聞みたいな?)から、闇司祭についての記録を閲覧します。
終わったら、何もなければ宿に戻るかな。
ダイス:
ブライト@モーリス : 2D6 → 3 + 1 = 4 (12/29-21:31:01)
ブライト@モーリス : 2D6 → 5 + 3 = 8 (12/29-21:31:01)
ブライト@モーリス : 2D6 → 3 + 3 = 6 (12/29-21:31:02)
「夜分遅くに申し訳ありません」
モーリスは礼儀正しく、先ずは挨拶から入る。
ノートンの地図の模写については、快く承諾してくれた。
モーリスはかなり悪戦苦闘していたが、
エーリアンは結構上手に書き写していた。
「もうご存知かもしれませんが、依頼人――被害者のコンスタンツさんは、
浴場で刺され、麻痺毒を注入されていました。
我々はインプの仕業ではないかと考えています。
もちろん、ジャイアント・ワスプ等、
他の何かの生き物である可能性もありえます。このあたりにそういった生き物は見られるのですか?」
「ふむ、巨大ジガ蜂ねえ...」
導師は顎に手をやり、考え込む。
「巨大ジガ蜂は街中に住むとは考えにくい。
そもそも、あんなのが街中をうろついていたら、
真っ先に駆除してしまうだろうからな...」
あの巨体に見合うだけの獲物が存在する場所にしか、生息しない。
基本、森や山の奥地が生息地だ。
「インプなら、有り得る。妖魔の中でも、
あれは出自が紛糾しているからな」
容貌が一般的な妖魔とかけ離れており、生態も一定していない。
闇司祭の使い魔となる点や、自身も暗黒魔法も駆使する点から、
賢者によっては、インプを妖魔ではなく魔界の眷属と主張する者がおり、
それは一定の勢力を誇っていることを、モーリスは知っていた。
「野山に住み着いている可能性は否定出来んし、
よからぬ者が連れ込んでいてもおかしくはないな...」
導師は声を低め、眉を潜める。
「それと、コンスタンツさんはこう言っていました。
盗まれている首飾りの存在を知っている、神官らしき人物がいると。......もしその神官が闇司祭であれば、インプを使役する事も可能であるはず。
確か暗黒魔法にそういった技があると聞きます。......
この街でそういった人が居そうなところに、心当たりはありませんか?」
「この街で、ふむ...」
導師はモーリスを書庫へと手招きする。
***********************************
「此処に、ノートンで起きた事件がまとめられたものがある」
導師は、ノートンの宮廷魔術師を兼任している。
彼はノートンにまつわる事件の記録を、個人的に取っていた。
モーリスは記録を読み解く。
すると、程なく大きな事件に行き当たった。
【夜光蝶】事件。
見出しには大きくそう書かれていた。
***********************************
【夜光蝶】とは、一昔前のオランで悪名を轟かせた、盗賊ギルドの過激派だ。
暗殺請負、麻薬販売、人身売買と非道を極め、オラン官憲を巻き込んで、
オランの裏社会を震撼させた存在だ。
その【夜行蝶】の勢力が強大だった頃、
ノートンにもその一派が勢力の拡大を図ったことがあったそうだ。
目的は、どうやらエイザス山の中にあったようだが、真相は語られていない。
「この情報は、一部の者にしか伝えてはおらんがね」
資料を読むモーリスの横で、導師は語る。
「だが、この時期を除き、ノートンにインプなど現れんかった。
これは何かの前触れとしか思えん」
結局、オランから派遣された冒険者が討伐を果たしたことにより、
全ては結果的に闇の中に葬られた。そう思われている。
「インプを日中隠せそうな界隈と言ったら、限られているな。
色街くらいか...」
導師は首を捻る。
モーリスとエーリアンは直接接触することは難しいだろうが、
盗賊ギルドは色街の一角に居を構えているらしい。
「ギルドは子爵と友好的な関係を結んでおる。
末端構成員となら、話くらいは出来るのでは無かろうか」
***********************************
深夜の訪問に快く応対してくれた導師に礼を述べ、
2人は賢者の学院を辞する。
宿に戻るべきか、それとも更なる調査をするべきか。
これからの行動を考えている時、エーリアンの脳裏に突如として声が響いた。
―――望まれざる交流が成されようとしている。阻止せよ―――
エーリアンは、この声を1度だけ聴いたことがある。
この圧倒的な存在感と、有無を言わせぬ圧力。
...この声の主は、幸運神チャ・ザだ!
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【GMより】
年が変わる前にモーリスの記事にレスしておきますね!
此方はAルート、モーリスとエーリアンのルートになります。
インプを連れた闇司祭が潜めそうなのは色街くらいだろう、ということと、
一昔前にオランから流れてきた盗賊ギルド過激派が悪さをしていたこと、
その時に闇司祭がインプを連れていたことが分かります。
[各種判定結果]
○地図の模写(<地図製作>):エーリアン8(前回予備2)、モーリス4(予備1)
素人にしてはまずまずの仕上がりで書き写せました。
羊皮紙を各自1枚消費しておいてください。
○インプについての学説(<知識>):モーリス11(予備2:出目8)
本文の通りの知識を得ます。トリビアとも言える知識ですが!
○ノートンの事件についての<文献調査>:モーリス13(予備3:出目6)
本文の通りの知識を得ます。一昔前に、騒ぎがあったようですね!
導師が資料の辺りをつけてくれたので、達成値に+4のボーナスがあった、
とみなして裁定しております。
[1ゾロ管理]
○エーリアン1回
○モーリス無し
[ステータス管理]
○エーリアン HP 20/ 20 MP 13/ 14 ラック
○モーリス HP 13/ 13 MP 14/ 14
[購入・消費物管理]
○エーリアン
・魔晶石2点1個購入:400ガメル消費
・油2瓶購入:10ガメル消費
・飲み物代:10ガメル消費
・羊皮紙1枚消費→ノートンの地図入手(達成値8)
○モーリス
・水袋購入:20ガメル消費
・マント購入:40ガメル消費
・羊皮紙10枚購入:10ガメル消費
・羊皮紙:1枚消費→ノートンの地図入手(達成値4)
・インク&羽ペン購入:5ガメル消費
・捜査協力の札を入手
[次回進行に際してお願いしたい事]
○次の行き先を宣言してください!それにより最終局面へと進みます。
○その他何でもいいです、行動してみてください!
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上位カテゴリ「A:事件」へのチェックは不要です。
「エーリアン、コンスタンツさんが倒れていたのはどこですか。
ちょっとコンスタンツ役をやってみてください......」
脱衣所に赴いた際、さぁどこを調べようかという時。
モーリスがそんなことを言った。
「ん?ああ、了解だ。
さて...だいたいこの辺りかね」
記憶をたどりコンスタンツが倒れていた場所を想起する。
だいたいこの辺だろうか?目安を付けた場所で俺は横たわった。
「この辺りだったはずだ、何か分かるか?」
しかし、倒れていてもモーリスの姿がほとんど確認できていて、棚も大した遮蔽になっちゃいない。
コンスタンツは一体何を見たんだ...?
ふと、モーリスの方を見ると何かを食い入る様に天井を見つめている。
俺も気になってモーリスの視線を追う、するとずいぶん古めかしい天窓をモーリスは見ていることに気づいた。
「うーん?どしたモーリス。
?...最近、何かが擦れたような跡がある?」
ゆっくりと体を引き起こし、俺も天窓をじっくりと観察する。
「見た感じ、ずいぶんと狭いな
?俺みたいなガタイのいいナイスガイじゃ通るのは無理だぜ...?
?...いや待てよ、このサイズを通れるやつならここから出入りができる...」
頭のなかで情報を整理する。
まず、天窓を通ったと仮定すると...最低でも天窓を通れる大きさになる。
更に寝転がっていたとしても棚じゃ大した遮蔽にはならない。
ここから、人間大の大きさの生物は特例がない限り外せるか。
さて、天窓を通ってコンスタンツにも上手く見ることが出来ない生物が居たとして...
そいつは麻痺毒を何らかのやり方で使うことが出来て、更にペンダントを盗む程度の知能はあるわけだ。
ここからジガバチは除外できるか...あくまで毒とペンダントを持ち去ったのが「同じやつ」ならって仮定だがよ。
生物なんて山ほどいるが、条件を指定して絞り込んでいくと嫌でも該当する生き物は浮かび上がってくる。
「インプ...そうだインプ!
妖魔にそんな名前のがいたはずだ!
インプには毒針もあるし、そこの天窓もくぐれるんじゃないか?」
「よくは知らないが、あれも使い魔みたいなもんだろう?
誰かに命令されて、ペンダントを持ち去ったってのはありえるぜ」
仮定の条件で憶測の域を出ないが、この発想は真実味を帯びているような気がする。
しかし、未だわからないことのほうが多い...まだまだ調査する必要があるだろう。
「まさか、闇司祭が?」
モーリスがポツリと呟く。
「そこまではわかんねぇな...だが、ちょいと嫌な予感がするってのは確かだ」
闇司祭、いわゆる邪神と呼ばれる存在の行為代行者。
ちょうどいい休息になると思ってやってきた温泉から、いろんなことに繋がっていっている。
温泉の湯けむりのように状況は不明瞭だが、いつか湯けむりが晴れ渡ることはあるのだろうか?
どちらにせよ、まだまだゆっくりと風呂に浸かることは出来ないらしい。
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PL・遅れてるってレベルじゃないでござる丸
さぁ次も行ってみよう!
脱衣所での調査を終えた俺達は、夜に近づきつつある道を早足で進みとある場所を目指す。
「うっし、着いたな。
ちょいと遅い時間だが...とりあえずノックしてと」
コンコン。
小気味よい音を打ち鳴らし暫し待つ。
すると、そう待つこともなく書生らしき人物が現れた。
「どうしましたか、こんな夜分に...ああ、貴方がたは昼間の」
「どうも!昼間に来ておいてなんだがちょいとトラブルが起きてな。
?あんたらの先生に知恵を貸してもらおうかと思ったんだが...
?時間も時間だし差支えがなかったらでいいんで、ちょいとお願いできないか?」
断られたら後日尋ねればいいだけだし、やんわりとお願いをした。
すると書生は駆け足で快く先生を呼びに向かい、
入れ替わりにひとっ風呂浴びた後なのか上機嫌の先生が現れた。
「丁度よかった、風呂上りでな。
君たち、聞けば大変だったそうじゃないか」
「まぁ、これも人の縁っていうことで一つ...
?俺が安請け合いするのもまぁ悪いんですけどね」
苦笑しながら髪を掻き上げる。
モーリスには悪いが、どうも昔からおせっかいなところがある気はする。
面倒事に突っ込んで、痛い目を見ることも有るが...どうも治る気がしねぇな。
「成果は上がったかね?相談に乗れることなら乗ろう。
調べものがしたいなら、学院のものを使って結構だぞ」
なんというか思ったより協力的だ。
なにか考えがあるのかもしれないが、ここはありがたく享受しよう。
「じゃあ、少しばかり世話になります。
モーリスは...なるほど過去の事件をあらうのか。
俺はどうしようかね...とりあえず地図を軽く作ってみますかね」
大量の本棚に囲まれ、机に向かって地図などを注釈をつけて記入する。
少し雑な字だが完成した地図を手にふぅ、と一息をつく。
「...闇司祭ねぇ」
闇司祭。一般的に邪悪な思想をもち、平穏を生きる人々を苦しめる者達。
なぜ、他人を傷つけ奪い取ることしか出来ないのだろうか?
世界は、邪悪と呼ばれるようになった者達に優しくはなかったからかもしれない。
瞳を閉じて、思考の海に深く潜る。
一般的に言えば、俺もそう自慢できる出自じゃあない。
父親も母親も顔すら知らないし、愛を受けた覚えもない。
捨て子として孤児院で過ごした生活は、貧乏で満ち足りた生活だなんて口が裂けても言えない物だった。
孤児院に学び舎に行けるような資金は当然なかったし、俺の知識はすべて独学だ。
医学の知識も、必要なことだと思ったから頭下げて譲ってもらった本を教師に一人勉学に勤しんだ。
では、俺は不幸だろうか?
恵まれない生まれでは有るが、孤児院の人々は俺を愛してくれた。
世界は俺に優しくなかったが、手を差し伸べてくれる人が居た。
それだけで十分だ、俺は誰かに助けられた分誰かに手を差し伸べたい。
俺は不幸なんかじゃない。
自分の幸せは自分だけのものだ、誰かが誰かの幸せの意味を勝手に書き換えていいわけはない。
闇司祭だってそうだ、邪悪と呼ばれる者にも言い分はある。推奨はしないが勝手にすればいい。
俺は邪悪をすべて裁くと、声高に叫ぶほど出来た人間でもなければイカれた人間でもないのだから。
だが、自分が幸せになるために俺の周りで平穏に暮らす人々の幸せを奪うようであれば。
俺は一人の人間としてそれを阻止する必要があるだろう。
自問自答に区切りをつけて、静かに意識を覚醒させる。
調べ物はあまり進まなかったが、決意表明のようなものが出来た気がする。
ーーーーーーーーーーーーーー
「夜光蝶...聞いたことはないがあからさまにロクでもなさそうな奴らだ。
暗殺に麻薬はては人身売買ねぇ...蝶というよりは蛾だな、正に社会の毒虫か」
率直な意見を臆面もなく発する。
調査を終えた帰り際、モーリスからいくつか話を聞かせてもらいながら歩く。
夜光蝶か...不吉な感じがするな。
「まぁそれは別にいいか、それでインプが潜んでそうなエリアがわかったんだって?
?今の俺は正義感にちょっとばかし燃えてるからな!どんなとこにもいくぜ!」
だが、肝心の場所を聞いた瞬間、俺の意志は若干ぐらついた。
「...色街?あー...なんつうか...どうも俺は色がついた事柄が苦手でな...
ピュアボーイの俺としては、あんまり近づきたくねぇ...君子危うきに近寄らずってやつだ」
思わずバツの悪そうな表情を浮かべて苦笑いを浮かべてしまう。
話を適当にごまかしてしまおうか、そんなことを考えていると
突如、声が俺の脳裏に響く。
ああ、知っているぞ。この声を。
この圧倒的存在感は...チャ・ザ神!
―――望まれざる交流が成されようとしている。阻止せよ―――
「望まれざる...交流?」
立ちくらみのような強い感覚に襲われる。
片膝をつき、言葉を反復する。
望まれざる交流とは何だ?
阻止する...?一体誰を...?
コンスタンツ...!
不思議と彼女の顔が脳裏をよぎる。
「モーリス!俺は今...チャ・ザ神の『声』を聞いた!
コンスタンツの身に何かあったのかも知れねぇ!」
あくまで、これは俺の直感にすぎない。
だが胸騒ぎがする、急がなければならない!
===================
PL・キェェェェッァァァァァァシャベッタァァァァア
エーリアンはコンスタンツの身になにか起こったんじゃないかと思い
モーリスに旅館に戻ろうと促します。
ホントは別の場所かもしれないけど、ここで急ぐ理由になるのはやっぱりコンスタンツくらいかなぁ?
念の為に予備ダイスを一つ。
2d6 Dice:2D6[1,3]=4
凄くダメっぽい!
1.セッション開催期限の延長を望むか
2.ダイチャないしIRCでの戦闘一括処理は可能か。
可能な場合、アクセス可能な日時は何時か
1.延長を望みます、バッチリとエンディング見ないと気がすまない!
2.IRCも最近導入したので多分、起動できると思います。
直近一週間は問題なくアクセス可能です。
疑念はあった。
目的が宝石であればコンスタンツは安全と考えていたが、なんらかの理由でコンスタンツの命を奪おうと考えたとしておかしいとは言えない。
インプならば街中でも夜の闇に紛れてコンスタンツを襲おうとすれば――十分可能なのではないか。
そこにエーリアンの、チャ・ザの声を聞いたという知らせ。
依頼人の安全を確保するのは最優先事項だ。
「行きましょう」
私はうなづいて、導師に暇乞いをすると、彼に従った。
PL:
望まれぬ交流がコンスタンツと悪党なのか、それとも首飾りを持っている人が誰かに受け渡しをするのか、という二つの解釈の間で揺れましたが、優先するのは依頼人の命ということでこっちを。
コンスタンツのもとにインプが現れるのであれば、インプの捕獲を試みたいです。
色街へのアプローチは、その後にでも......?
その場合は乞食あたりに聞き込みをしようと思ってました。
・質問について
1.延長を望みます。
2.可です。アクセス可能な日時は次の日が休日なら何時でも。休日は日曜と、1/12、1/30です。
それ以外は、19:00?22:00です。
「望まれざる...交流?」
エーリアンはチャ・ザの声が響いた直後、
脳裏にコンスタンツの姿が浮かんだ。
「モーリス!俺は今...チャ・ザ神の『声』を聞いた!
コンスタンツの身に何かあったのかも知れねぇ!」
言うが早いが、駆けだす。
「行きましょう」
モーリスも言葉短かに、付き従う。
***********************************
あっと言う間に去っていく2人の背中を見送ると、
「やれやれ、忙しい連中だな。
真逆の癖に、息がよく合っている」
導師はこういうのを凸凹コンビと言うのだ、と1人ごちた。
===================================
【GMより】
色々とお待たせして毎度すみません!
此方はAルート、モーリスとエーリアンのルートになります。
では最終章に突入しましょう!カテゴリ移動です。
[各種判定結果]
今回は無し!
[1ゾロ管理]
○エーリアン1回
○モーリス無し
[ステータス管理]
○エーリアン HP 20/ 20 MP 13/ 14 ラック
○モーリス HP 13/ 13 MP 14/ 14
[購入・消費物管理]
○エーリアン
・魔晶石2点1個購入:400ガメル消費
・油2瓶購入:10ガメル消費
・飲み物代:10ガメル消費
・羊皮紙1枚消費→ノートンの地図入手(達成値8)
○モーリス
・水袋購入:20ガメル消費
・マント購入:40ガメル消費
・羊皮紙10枚購入:10ガメル消費
・羊皮紙:1枚消費→ノートンの地図入手(達成値4)
・インク&羽ペン購入:5ガメル消費
・捜査協力の札を入手
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「緊迫の断崖」に記事を投下するのでお待ちください。