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宿場街の異変

GM [2014/11/17 20:55]

エストン山脈の麓に位置する宿場街ノートン。
人口1000人程度の、こじんまりとした街ではあるが、
温泉が出るとあって、行商人以外にも、湯池に訪れる客が後を絶たない。

エーリアンとモーリスは、賢者の学院からの依頼を受けてノートンに来ていた。
内容は、ノートンに在住している導師への書簡の配達だ。

「いやあ、有難う有難う。ではこれをオランに届けてくれたまえ」

導師はモーリスに蜜蝋で封をされた羊皮紙の束を託した。

「下積みの内は小間使いで大変なこともあるだろうが、
 まあ地道にこなしていくことだよ。
 そうそう、せっかくノートンくんだりまで来たのだから、
 帰る前にのんびりと名物の温泉に浸かっていったらどうだい?」

導師は温泉好きが高じてノートンに住み着いたくちだ。
温泉特有の鉱物や動植物の生態を研究しているらしい。

「今晩の宿は決めたかね?何ならよい宿を紹介するよ」

こうして2人は、導師に紹介された宿に宿泊することになった。

***********************************

宿に着き、荷物を置いて一息つく。
宿はかなり賑わっている。秋の収穫物を運ぶ行商が行き交うお陰だ。
富裕層や下流貴族の逗留もかなり多い。結構上質な宿であった。
経費で泊まれるのは幸いだった。

露店に繰り出せば、腹を十分に満たすことが可能だろう。
温泉卵や蒸かし菓子、季節の味覚などが所狭しと売られている。

温泉は、街内に点在する公衆浴場を利用することになる。
温泉の種類も幾つかある。好きなものを選べるというのが嬉しい。

2人が温泉を物色し、さてここに入ろうと決めた矢先。

「きゃああああああああっっっ!!!」

近くの女性用の公衆浴場から、甲高い悲鳴が起こった!

===================================

【GMより】

お待たせしました。それでは『湯煙突破せよ』開始致します。
此方はAルート、モーリスとエーリアンのルートになります。

2人は温泉街ノートンの上宿に駐留しています。
イメージとしては地方の大型観光ホテルですね!ハ○ヤとか。

賢者の学院より、ノートンの導師に書簡を渡す依頼を受けました。
書簡は無事に渡すことが出来ました。あとはオランに帰還するだけの状態です。

さて、2人は温泉の入り口に居ます。
時間は大ざっぱに午後、としましょう。
なので視界ペナルティーは発生しておりません。
どんな温泉なのかはお好みにお任せします!(きりっ)

近くの女湯から、若い女性の悲鳴が起こりました。
さあ、皆さんはどうされますか?(笑)

[温泉街ノートンについての概要]

○エストン山脈の麓に位置する宿場街
○天然の温泉が湧き出るために、観光地や療養地としても有名
○公衆浴場が多数設置されている。基本的に男女別
○賢者の学院、盗賊ギルド、5大神の神殿が存在(マーファとチャ・ザが大きい)
○領主はノートン子爵コールテン。ご夫人も温泉好きで有名です
○2人が宿泊している宿は「亜麻色の髪の乙女亭」。宿としては中の上。
 料金は賢者の学院負担なので支払いは結構です

細かい判定や情報を希望する場合はセージ+知力Bで判定をどうぞ!

[依頼料の前払いについて]

書簡配達の前金として、PCには150ガメルが支給されています。
補充したいアイテムや武具がある方は次の投稿で申請しておいてくださいね。
ちなみに武具は鉄製通常品質のみ(=銀製&高品質は不可)、
魔法のアイテムは3点までの魔晶石を1d3個まで購入可能とします。

[次回進行に際してお願いしたい事]

○次の行動を決定してください!
 大まかに言えば、悲鳴の元へ向かうか否かです。
 その時点での装備も確定させてください。
○事前購入アイテムがあるかどうかを宣言してください。

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モーリス [2014/11/19 18:57]
「語る」という現象において、話し手は語るに先立って考えるのではない。話す間に考えるのですら無い。語るということが考えることなのであるという。
 だとすれば私の考える力ははなはだ程度が低いと言わざるを得ない。
 
「モーリス・アバックです。よろしくお願いします......」
 今回の依頼の同行者に自己紹介する時に、この程度の事しか言えなかったのだから。
 
 同行者エーリアンは歳が近そうであったが、快活そうな男だった。快活な男は嫌いではない。むしろこちらが無口なので相手が退屈しないか心配だった。いや、きっと退屈だろう。だからといってその問題に対する解決策は思いつかなかった。開き直るしかない。無口で退屈な男、これが私である。
 
 さておき、今回は仕事で温泉街ノートンに来ている。簡単な配達の依頼だ。
 何事もなく手紙を配達し終わり、返事を受け取った。あとはこれをオランに持ち帰り依頼人に渡せば仕事は完了である。
 
 その日はせっかくなので温泉に浸かることにした。まだ疲れが溜まるほど働いてはいないが温泉はよいものである。
 
「きゃああああああああっっっ!!!」
 ......その時だった。
 女性浴場のほうから絹を切り裂くような悲鳴が聞こえたのは。
 
 こういうことが気になる程度に神経質な私は、このままではゆっくり湯に浸かることもできない。
「どうしました! 何かありましたかッ!」
 ルールはとりあえず守る主義の私は女子更衣室の前から大声で呼びかけた。
 周りに女性がいれば、中に入って見てきてもらえれるよう依頼したいところだが。
 
_____________________________________________________
PL:
 騒ぎを大きくするよう仕向けて人を集めます。
 ここで女湯に入って袋叩きにされる展開を期待されてもどこ吹く風です、すいません。
 まだ着衣のままですよね。武具は持ち込んでないとは思いますが。
 
買い物:
水袋・マント・羊皮紙(10)・インク/羽ペンを買います。75ガメル消費。
エーリアン [2014/11/19 19:13]

「おお!見ろよモーリス、なかなかいい部屋だぜ。
 温泉も入れるんだろ?こんな宿にタダで泊まれるなんて俺たちついてるな!」

部屋についた直後荷物をおろし、今回の仕事の相棒であるモーリスを呼び寄せた。
「露天もあるし、どこか温泉で汗流したらなにか見に行こうぜ。面白いもんがあるかもな」

まるで旅行に来てるかのようにはしゃいでいるが、さっきも言ったように仕事であって旅行ではない。
もっとも、旅行並みに楽しむつもりでは有るが。

事の一端は、賢者の学院からの依頼から始まった。


遡ること数日前...

俺はとある依頼を受けた。
依頼内容は、温泉街ノートンに在住している導師に荷物を渡すこと。
そして今回の仕事には同行者が居る。

>「モーリス・アバックです。よろしくお願いします......」

「俺の名前はエーリアンだ、よろしく頼むぜ相棒!」

第一の印象としては...そうだな。
辛気臭い男...か?酷い言いようだが初対面じゃそんなもんだ。

最初の方は予想通り、会話が弾まず微妙に気まずくなったりしたが大した問題じゃあない。
そりゃあ短い間とはいえ苦楽を共にしたんだ、お互いの性格は何となくわかってる。
俺と比べてモーリスは慎重だ。ちょいと頭が硬いが、細かいとこまで気がつくから頼りになる。

そのせいもあってか、大した問題もなくノートンまでやってこれた。
後は帰るだけなのだが、導師の好意で立派な宿を手配してもらったのだ。

モーリスも温泉が楽しみということで、俺達は早速温泉へと向かった。
スタンダートな温泉・足湯・露天風呂...美人になる湯とか英雄になれる風呂に
果ては痺れる風呂とか真っ黒な風呂とか釜みたいな風呂まで有る。
痺れる風呂の仕組みが凄く気になるが、細かいことは考えないほうがいいのかもしれない。

「まぁ、最初はシンプルに普通の温泉だよな
 んじゃ早速...」

入浴しようと服に手をかけたその時。

>「きゃああああああああっっっ!!!」

「うおっ!?何だ何だ?
 女湯の方からか?」

思わずびくっとなり、悲鳴の聞こえた方を見る。
どうやら女湯から聞こえたようで間違いないらしい。

>「どうしました! 何かありましたかッ!」

モーリスが更衣室の外から大声で呼びかけている。
まぁ、このまま女湯に突撃するのもマズイしな...色々と。

「何かあったのかー!返事してくれー!」

一応呼びかけてみるが、返事がない場合は入ったほうがいいか...?
============
PL・とりあえず安全牌
しかし状況次第では飛び込む覚悟!

呼びかけても返事がない場合は
「10秒数えたら入るからな!」とか何とか言って入っていきます。
もし「人が死んでる!」とかだったら即座に入ります。

入ったけど何でもなかった場合は...まぁお約束でボコられつつモーリスに助けを求めましょう!

ちなみにエーリアンは武器鎧無しの完全私服モードです(浴衣があったら浴衣

温泉への知識 2d6+4 Dice:2D6[1,6]+4=11 

せっかくだし、魔晶石も買おう 1d3 Dice:1D3[2]=2

というわけで、2点分の魔晶石を一つ買います! 400ガメルでしょうか?
その他雑多な物として油を2瓶購入致します。

GM [2014/11/20 22:26]

「どうしました! 何かありましたかッ!」

モーリスは脱衣場の木戸の前から叫んで中と連絡を取ろうとする。
周りを見回すが、残念なことに視界内に女性は居ない。

「何かあったのかー!返事してくれー!」

エーリアンも続いて状況の確認を行おうとする。
すると、大きな声で何人かから返事があった。

「人が!人が倒れてるんです!」

「ピクピクして、白目を剥いています!」

無論、声の主も倒れたらしい人物も女性なのは分かる。
それだけでも大変な状況だ。声からも混乱した様子が伝わってくる。
だが、驚いたのはその先だった。

「それと...下着が無いんです!」

「私たちの下着が...盗られてるんです!」

「どうしましょう...!」

最初とは違った意味での衝撃が、2人にもたらされた。

===================================

【GMより】

状況を少し進めました。2人共無難で慎重だな!(笑)
此方はAルート、モーリスとエーリアンのルートになります。

どうやら脱衣場で女性が1人ぶっ倒れて痙攣を起こしているそうです。
加えて、脱衣場から利用客の下着が根こそぎ盗まれているようです。
さあ、皆さんどう行動されますか?

...石立鉄男くらいの勢いでやってくれちゃっていいのよ!のよ!(笑)

[各種判定結果]

○温泉の<知識>:エーリアン11

 フォーセリアにおける温泉の解釈は公式のものはありませんが、
 テッピンセッションでは原初の未分化の精霊力が宿ったお湯のお蔭で、
 美容やら健康によいという効果が得られるという風に解釈しております。
 体内の精霊力のバランスを温泉で治すイメージですね!

[現時点での服装・装備]

○エーリアン:武器無し私服(必要筋力3のクロース・アーマー扱い)のみ
○モーリス:武器無しソフトレザーのみ

とさせて頂きますね!

モーリスの古代語魔術については、完全版297Pの選択ルールを採用します。
もし古代語魔術を行使するなら出目3&4でも失敗扱い、
加えて達成値がマイナス2となりますのでご注意を!

[事前購入]

全て承りました!以下の欄にまとめて掲載しておきますね。

[購入・消費物管理]

○エーリアン
・魔晶石2点1個購入:400ガメル消費
・油2瓶購入:10ガメル消費
○モーリス
・水袋購入:20ガメル消費
・マント購入:40ガメル消費
・羊皮紙10枚購入:10ガメル消費
・インク&羽ペン購入:5ガメル消費

[次回進行に際してお願いしたい事]

○次の行動を決定してください!
 中で倒れているらしい女性をどうしますか?
2d6を1回振り、結果を添付してください!(GM指定ダイス)
○その他、やりたいことがあればどうぞ! 

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モーリス [2014/11/22 20:06]
 とりあえず、安堵する。
 急を要する事態ではないらしい。
 とはいえ、倒れているというのは人命に関わることであるかもしれない。
 
「落ち着いて下さい」
 続けて呼びかける。声こそ大きいが、特に感情は込めない。
「その人を外まで運ぶことは出来ますか?」
 そう言ってから傍らのエーリアンを見る。
 道中、会話は弾まなかったとはいえ互いの出来ることくらいは把握している。
 彼は奇跡を行使する神官である。
 気絶した人間を介抱するには、相応しいだろう。
 
 下着は今はどうしようもない。
PL:
 何人か、とあるので倒れている人を運ぶことはできるのでは。
 あくまでも中に入るつもりはない。深入りする気すらない。
 モーリスの内心はとっとと何とかして風呂に浸かりたいのよ!(あくまでPC心理です)
 
ダイス:
ブライト@モーリス?: 死のダイスを! 2D6 → 3 + 4 =?7?(11/22-20:12:05)
エーリアン [2014/11/22 21:48]

>「人が!人が倒れてるんです!」
>「ピクピクして、白目を剥いています!」

「おい!ホントなのか!?
 ...ああくそ、コイツぁマズイんじゃねーか?」

何かの本で読んだことだが、温泉ってモンには未分化の精霊力が宿っていると聞く。
大抵は未分化の精霊力に影響されても体のマナやらエーテルやらが良好になるだけらしいが
極稀に悪影響が出て体調を崩しちまうってのがあるそうだ。...正直うろ覚えだが。

だがそれにしたって、白目をむいて失神してるだと?
なんか嫌な予感がするぜ。

「分かった!今そっちに...」

>「それと...下着が無いんです!」
>「私たちの下着が...盗られてるんです!」

>「どうしましょう...!」

「はぁ!?下着!?」

なんか頭が痛くなってきた。
何でゆっくり温泉につかれると思ったら人が倒れてるんだ!
でもって、何で倒れてるのが女湯なんだ!しかも何で下着盗まれてんだ!

>「落ち着いて下さい」

「お前は冷静すぎんだよ!」

思わずマイペースなモーリスに突っ込みを入れちまった...が!
そんな呑気もしてられねぇ、割とマジで人命に関わってる状況だ。
転じれば俺の社会生命も危うい、救助してぇが色々とシャレにならねぇ。

「うぐぐ...ああ、くそっ!
 やってやらぁ!」

俺はもう腹をくくる!
たとえ、痴漢野郎呼ばわりされても時間がたちゃあ笑い話にできるが。
これで手遅れだったとか...もう少し早ければ...だなんて事になったら夢見が悪くなっちまう。

「おい!中にいるあんた!倒れてる人にタオルでもなんでもいいから布をかけてやってくれ!
 でもって、中にいる全員はとりあえず温泉に肩まで浸かってろ!絶対浸かってろよ!
 今からその倒れてる人を脱衣所まで運ぶ、様子を見て緊急性がないなら俺は出てくからアンタ達に任す!」

半ばヤケでは有る、だが判断は間違ってないと信じたい。

「モーリス!今から俺は中に行く、俺が運んでくる間に水とか用意しといてくれ!
 それと、痴漢野郎呼ばわりされたら弁護頼むぞ!頼むぞ!」

勢い良く言い切り、女湯の扉を睨む。

ああ、チャ・ザ神よ!これが原因で妙なことにならねぇよう俺に幸運を分けてくれ!切実に頼む!
神に祈りを捧げ、本当に覚悟は決まった。

「よし、入るぞ!」

勢いに任せ、俺は禁断の一歩を踏み出した。
...妙なものを見ないように、できるだけ下を見ながら。

=============
PL・人命救助のために地雷原(比喩)に飛び込む覚悟!
シリアスなようでギャグな展開...!これからどうなってしまうのか!

モーリスが静ならエーリアンは動!
じっとしてるのはガラじゃないのです!

ダイス・
これで社会的な防御はバッチリ...かも
チャ・ザのラック発動! 2d6+4 Dice:2D6[4,3]+4=11
さっぱりわからん!
温泉で発生する事故等の知識 2d6+4 Dice:2D6[1,1]+4=6
あびょーん
恐怖の指定ダイス 2d6 Dice:2D6[5,1]=6
ヒーラーでの倒れた人の体調判断&救命処置 2d6+6 Dice:2D6[4,1]+6=11

GM [2014/11/24 02:35]

「はぁ!?下着!?」

エーリアンは脱衣場からの予想外の返答に絶句する。

「落ち着いて下さい」

一方、モーリスは冷静だ。少なくとも、表面的には。

「お前は冷静すぎんだよ!」

そんな相棒に突っ込みを入れつつも、頭の中は目まぐるしく回転する。
善意のつもりで飛び出してみたら、痴漢扱いされて投獄などと言う、
三文芝居のような末路が脳裏を過ぎったりもしたが、

「うぐぐ...ああ、くそっ!
 やってやらぁ!」

意を決して行動に出る。

「おい!中にいるあんた!
 倒れてる人にタオルでもなんでもいいから布をかけてやってくれ!
 でもって、中にいる全員はとりあえず温泉に肩まで浸かってろ!
 絶対浸かってろよ!
 今からその倒れてる人を脱衣所まで運ぶ、
 様子を見て緊急性がないなら俺は出てくからアンタ達に任す!」

「え?え?」

「あ、あの...?」

「は...はい!」

「わ、分かりました!」

要救護人を救うために必死なのか、自らの社会的地位を守るためかは不明だが、
或る意味当事者よりも鬼気迫るエーリアンの声に、
混乱を完全には拭うことは出来なかったが、入浴者たちは彼の指示に従った。

「モーリス!今から俺は中に行く、
 俺が運んでくる間に水とか用意しといてくれ!
 それと、痴漢野郎呼ばわりされたら弁護頼むぞ!頼むぞ!」

傍らに控える相棒に念を押してから、

「よし、入るぞ!」

脱衣場へと踏み込んだ。

***********************************

脱衣場はそんなに広くはなかった。
天窓により日光が取り入れられており、十分明るい。

ここで着替えられるのは、一度にせいぜい10人程度だろう。
大雑把に仕切られた棚の中に、衣類や荷物を入れる籠が納められている。
其処が、明らかに荒らされていた。

奥には浴室が見える。
もうもうと沸き上げる蒸気で幸いなことに視界は不明瞭だ。
おぼろげに、白い背中が見えた。

さて、エーリアンの眼前には、1人の女性が倒れている。
年は20代前半といった所か。女性たちが手拭いを被せてくれているお陰で、
エーリアンの視界は背けなくても済む状態だ。

胸は規則正しく上下しており、生きていることは分かる。
血が辺りに広がっていることも無さそうだ。

だが、全身はぴくぴくと痙攣し、手足は強張っている。
口は半開きで涎が垂れ、目は虚ろな状態だ。

エーリアンは医学の知識から、心当りを探す。
最初は温泉に入った際に起きやすい事故について考えたが、
皆目見当がつかなかったので諦める。彼も混乱しているのだ。

必死に女性の様子を見て知識と現実を照合する。
病気や怪我の類では無さそうだ...とすると。

毒。

しそれも麻痺毒だろう。エーリアンはそう結論づける。
強くは無さそうだ。強いものなら、あっと言う間に心臓が止まってしまう。

だが、早急に手は打たねばなるまい。
毒にしろ病にしろ、自分にはまだ癒す手段が無いのだから。

***********************************

エーリアンが女性を担いで出てくるのと、
たまたま通りかかった衛視たちが彼を視認するのは、丁度同時だった。

「君...何があったのか、事情は説明してくれるね?」

どうやら、ノートンでの束の間の休息は幕を閉じたようだ。

===================================

【GMより】

右往左往させて申し訳ないです、でも楽しいなあ(笑)
此方はAルート、モーリスとエーリアンのルートになります。

という訳で情報開示です。
女性は麻痺毒でやられていたようです。
手っ取り早く治すなら何処かの神殿に連れていくのが早いでしょう。

ようやく通りすがりの衛視が登場です。
さて、彼らに誤解をさせることなく、事情と経緯を説明してください(笑)

[各種判定結果]

○≪ラック≫:エーリアン8

 発動。しかし今回は使用しませんでした。

○温泉で発生する事故の<知識>:エーリアン1ゾロ!(1回目)

 動揺したのか咄嗟に思い出せなかった!(笑)

○要救護者の診断:エーリアン11

 何らかの毒物にやられた可能性が高いように思えました。
 種類は特定出来ませんでしたが、麻痺毒の一種のようです。

○GM指定ダイス=???:エーリアン6、モーリス7

 特に別段変化無し。何だったんでしょうねえ、フフフ。

[1ゾロ管理]

エーリアン1回
○モーリス無し

[ステータス管理]

○エーリアン HP 20/ 20 MP 13/ 14 ラック
○モーリス  HP 13/ 13 MP 14/ 14 魔法発動ペナ有り

[購入・消費物管理]

○エーリアン
・魔晶石2点1個購入:400ガメル消費
・油2瓶購入:10ガメル消費
○モーリス
・水袋購入:20ガメル消費
・マント購入:40ガメル消費
・羊皮紙10枚購入:10ガメル消費
・インク&羽ペン購入:5ガメル消費

[次回進行に際してお願いしたい事]

○衛視に対してどのように行動するかを決めてください。
 経緯を説明する場合、かくかくしかじかは禁止します。
 きちんとRPしてください(笑)
○その他、やりたいことがあればどうぞ! 

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エーリアン [2014/11/25 00:00]

一歩踏み込んだ俺の視界には、荒らされたと思われる荷物が散乱していた。
どうやら見間違えでも、でまかせでもないらしい。
あんまり見るもんでもないし、とにかく急患のとこまで行かねぇと

更に踏み出す。
ああ、女湯だ。
まっとうに生きてたらまず入らねぇ場所に踏み込んだのは感慨深い。
だが余計なことを考える余裕はない。

中は湯気のせいであまり見えない、ひとまずほっと胸を撫で下ろす。
「...なるほど、コイツぁたしかにヤバそうだな」

すぐそばに女性が倒れている。
普通、男だったら女の子を見たら可愛いなとか好みだな。
とか思うだろうが、口から泡出して痙攣してる女の子相手にそれ考える奴は居ねぇ。

「...見た感じじゃ、出血もない
 ...この症状は、くそっ、違う肌の色も変化がない」

今まで何かのためになるかと読み漁った知識本。
その知識から必死に導き出される病名を考えた。
しかしどうもコイツだ!ってのがでねぇ...勉強不足を痛感する。

病気でも、怪我でもねぇ。
それじゃあよ...コイツは...

「毒か...!」

未熟な知識では有るがひとつの結論を導き出す。
毒。と一口に言ってもそれこそ山ほど有るが、そう凶悪なやつじゃあなさそうだ。
痙攣や眼振から見るに、抵抗活動の反動...つまりは抵抗できる程度の毒だって事になる。
今すぐ死んじまうことはない、だがやばいことに変わりはねぇ!

「思ってたよりやばそうだ!
 とにかく運びだすぜ、協力ありがとよ!」

温泉客に礼を言い、さっさと外に運び出す事にした

さて、運び方にちょいと難儀したがいわゆる『お姫様抱っこ』が一番都合がつきそうだ。
手ぬぐいが外れたらなぁ...アレだからな。俺もちょっと恥ずかしいが気合を入れて運ぶ。

「モーリス!居るか?
 この人は思ったよりヤバイぜ!この症状は毒だ!」

女性を担いで脱衣所を抜けてモーリスに呼びかける。
が...微妙なタイミングで遭遇しちまった。

>「君...何があったのか、事情は説明してくれるね?」

衛視か!しかしまた...グッドでもありバッドでもあるタイミングな登場してくれやがる!
しかし、マズイぞ...二重の意味でだ。

説明によっては、すんごくマズイことになる。
言葉を選んで事実だけを冷静に伝えねぇと!

「ああ!ちょいと緊急事態だから事実だけをかいつまんで話す!
 この女性の症状から見るに...
 恐らくだが毒が体を回ってやがる、急がないと手遅れになるかも知れねぇ
 俺は...ただの温泉客だ。だがちょいと医学の知識があるんでな、
 悲鳴を聞いてまさかと思って駆けつけたらこの有り様だ。」

「そこのモーリスも一緒に来てる仲間だ、細かいことはモーリスに聞いてくれ。」

若干押し付ける形になったが事態は急を要する。
上手いこと行ったら、モーリスに一食おごってやろう。

「確か...ノートンには神殿があるよな?
 今から患者を神殿まで運ぶ!神殿の場所が分からねぇから衛視さんも手伝ってくれ!
 場所は...俺はチャ・ザの神官だからチャ・ザの神殿のほうがスムーズに行くと思う」

厳密には神官じゃあないけどな...まぁ方便だ。

「言いたいことはよくわかるし、俺が怪しい立場なのは自覚してるが
 詳しい話は神殿に行ってからでも遅くはねぇ...頼めるか?」

嘘偽りのない、真剣な瞳をぶつける。
この女性を助けたいって気持ちに淀みはない。
もう、目の前で人が死ぬところを何も出来ずに見てるだけなんて...ゴメンだ。


====================
PL・助かれ女性!拭え疑惑!届けこの思い!

とりあえず、チャ・ザの神殿まで連れて行きましょう。
でも現在地点からめちゃくちゃ遠いとかだったらマーファの方にします。

神官なら自分で治せって言われたら「俺じゃ力不足なんだよ!」ってなります...

衛視が手伝ってくれる場合はモーリスに「また後でな」と言っておきます。
下着ドロのことも怪しいので余裕があったら調べてくれたら嬉しいです。

モーリス [2014/11/25 19:39]
「毒......」
 およそ私には縁のなかったものだ。だが冒険者であればそんなものと関わることもあるのだろう。
 関わったならばそれ相応の対応をせねばならない。
 突然の非日常に逢い、私の思考回路は変化を始めた。
 
 ......そう、衛視だ。
 彼には話さなくてはならないことがある。
 私は居住まいを正し、彼に向かい合った。
 
 まず何から話すべきか。
 ......そうだ。「私」とは、真実のところ、誰でもない、それは匿名者である。「私」が「オペレーター」であるためには、あるいはいかなる客観化も命名もそれにおいて生ずべき当の者であるためには、「私」は誰でもない、匿名者であって、いっさいの客観化、命名に先立たねばならない。ゆえに、まずは「私」が誰なのかを明かさねばならない。
 
 どうでもいいが、
「そこのモーリスも一緒に来てる仲間だ、細かいことはモーリスに聞いてくれ。」
 身勝手な男だ。  
 
 こういう時に舌が回らないなら普段からも口をつぐんでおくが良い。
 必要な事を必要なだけ話すとはこうするのだ。
 
「私はモーリス・アバックです。彼はエーリアン、二人ともオランから来た冒険者です。
 配達の依頼のためノートンに来ています」
 泊まっている宿も教えておく。
 これでやっと何があったのかを話すことができる。
「私達は今日仕事を終え、温泉に浸かろうと思ってここに来ましたところ、その入浴場から悲鳴が聞こえましたので、『どうしましたか』と聞いたのです。
 そうしたら『中で人が倒れている』『下着がなくなっている』と返答がありました。
 このエーリアンは倒れている人物を救助するために浴場に入ったのです。
 倒れた原因および下着が無くなった原因についてはわかりません。少なくとも我々は関与していません。
 浴場にいる人々にも聞いていただければ同じ事を言うと思います」
 これで求められた事には答えたはずだ。あとはこちらからの要望を伝える。
「ところでその気を失っている人物なのですが、いち早く神殿に連れて行くのがよいと思われます。良ければ神殿まで案内していただけないでしょうか?」
 少々長くなったが、すべて早口で伝えた。
 
 ......起きていることは、まず窃盗は間違いない。
 毒が自然界に存在するものでなければ傷害の可能性もある。毒物を所持していることも違法性が認められる場合がある。
 それにしても倒れていた人はいつからここにいたのだろうか。
 この場で盛られたのでなければこれは遅効性の毒だ。素人の私には毒のことなどわからないが。
 

PL:
端折れる事など無い。
これで事情聴取の手間も省けたはず。
 
下着泥棒については、むしろこの衛視の仕事なので、勝手に捜査はしない!
GM [2014/11/28 16:46]

エーリアンは衛視に必死に状況を伝える。

「ああ!ちょいと緊急事態だから事実だけをかいつまんで話す!
 この女性の症状から見るに...
 恐らくだが毒が体を回ってやがる、急がないと手遅れになるかも知れねぇ
 俺は...ただの温泉客だ。だがちょいと医学の知識があるんでな、
 悲鳴を聞いてまさかと思って駆けつけたらこの有り様だ。」

「毒!?一体何が起きたんだ?」

衛視はエーリアンの言いように驚く。

「だが、ちょっと待て!
 医学の心得があると言うことと、お前が女湯に入ると言うことは別だろうが!」

衛視の言うことは尤もである。
幾ら何でも彼の説明は大事な部分が抜け落ちまくっていた。

「そこのモーリスも一緒に来てる仲間だ、細かいことはモーリスに聞いてくれ。」

然るべき釈明を、エーリアンはモーリスに託した。と言うよりも、丸投げした。
モーリスは憮然としたであろうか、否か。

「私はモーリス・アバックです。彼はエーリアン、二人ともオランから来た冒険者です。
 配達の依頼のためノートンに来ています」

だが、表面的にはここが出番とばかりの勢いで説明を始める。

「私達は今日仕事を終え、温泉に浸かろうと思ってここに来ましたところ、
 その入浴場から悲鳴が聞こえましたので、『どうしましたか』と聞いたのです。
 そうしたら『中で人が倒れている』『下着がなくなっている』と返答がありました。
 このエーリアンは倒れている人物を救助するために浴場に入ったのです。

 倒れた原因および下着が無くなった原因についてはわかりません。
 少なくとも我々は関与していません。
 浴場にいる人々にも聞いていただければ同じ事を言うと思います」

それは実に的確で要点を掴んだ内容だった。
エーリアンの悦明に欠けているものを全て補完していた。
流石は昔取った杵柄、といったところか。

「なるほど、事情は分かった。モーリスといったか、感謝する。
 エーリアン、相棒に感謝するといい」

衛視は得心した様子だ。
内1人がすぐに脱衣場に大声で呼び掛け、話の裏を取る。
その直後、女性の手を借りに駆けていった。

「ところでその気を失っている人物なのですが、
 いち早く神殿に連れて行くのがよいと思われます。
 良ければ神殿まで案内していただけないでしょうか?」
 
モーリスの引き続きの提案はこれまた全うなものであった。

「確か...ノートンには神殿があるよな?
 今から患者を神殿まで運ぶ!神殿の場所が分からねぇから衛視さんも手伝ってくれ!
 場所は...俺はチャ・ザの神官だからチャ・ザの神殿のほうがスムーズに行くと思う」

エーリアンはチャ・ザ神殿を勧める。

「言いたいことはよくわかるし、俺が怪しい立場なのは自覚してるが
 詳しい話は神殿に行ってからでも遅くはねぇ...頼めるか?」

「分かった、君の言うことはよく分かった」

この場に残ったもう1人の衛視が苦笑する。

「チャ・ザ神殿に案内しよう。
 介抱せねばならないし、可能なら身元確認や経緯も本人から聞きたいしな」

調査は応援を頼みに行った相方に任せることにし、 
衛視は2人をチャ・ザ神殿に案内してくれると言う。

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【GMより】

2人の方向性のベクトルというか凸凹ぶりが楽しいですね!
此方はAルート、モーリスとエーリアンのルートになります。

本文の通りですが、エーリアンの説明は端折りすぎでした(笑)
モーリスの完璧なフォローが光りましたね!

衛視が二手に分かれます。
女性の応援を呼んで現状確認する側と、
エーリアン&モーリスをチャ・ザ神殿に連れて行ってくれる方です。

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