【B01-03】それぞれの準備。

「では、明日から一緒に頑張りましょうか。」
そう言って子爵夫妻の元を辞す直前。
シャルロットは子爵にエイザス山の地図も模写を申し出る。
申し出は快諾され、無事に書き写すことが出来た。
出来は...あまりよくは無いが。
今後を想定してシャルロットは≪精霊制御≫を行使する。
選んだ精霊は、ノーム。
さて、選択が吉と出るか否か。
***********************************
リノは子爵に紹介された宿、亜麻色の髪の乙女亭に向かう。
「こんにちはー! ジョージさん、
装備、ほしいのですけど、ここに置いてませんか?」
「お嬢ちゃん。私はジョージではないし、此処では武器は売ってないよ」
勢いよく話しかけるが、店長に窘められてしまった。
此処はノートン、オランでは無いし、店長の名前はベンジャミンだった。
「冒険者の店と武器屋はあっちだね」
ベンジャミン氏はリノの溌剌さに好感を持ったのか、
怒ることも無く場所を教えてくれた。
***********************************
短槍と投げナイフを武器屋で購入した後、冒険者の店へ向かう。
ジョージの紹介状を見せれば、色々話を聞いて貰えるだろう。
「あの、ジョージさんに言われた依頼、受けて来ましたけど、
エイザス山付近、及びエイザス山まで行く途中で、
山賊が出るとか言う噂、聞いたことあります?あとはエイザス山付近とそこに行くまでの間に、
ゴブリンとかの妖魔が出没してるとかの噂ありませんか?」
「おおう、お嬢ちゃんがジョージの依頼で来た娘かい!
それはオランから遥々ご苦労様だねえ」
恰幅のよい中年女性が女将のようだ。しかもジョージとは知り合いらしい。
不足しがちな冒険者を、何かと斡旋して貰っているとのことだ。
「今回の依頼人、恨んでたり、危害加えようとしてる人がいる、って、
噂話とかも、聞いたことありませんか?」
ふむふむ、と女将は腕を組みながら頷いている。
「何か、気にかかることがあったら、教えていただけたら、嬉しいです!」
女将はリノを見つめた。
「お嬢ちゃん、リノっていったっけ。
アンタならギルドで聞いたほうが早い気もするけど、
私が知ってることなら教えるね」
リノが世慣れぬのを理解してか、口調は優しい。
「山賊の話は聞かないね。山の麓は平和なもんだよ。
だけど奥へ踏み込めば当然、野生動物や魔獣は出るもんさ。
妖魔の話もめっきり聞かなくなっちゃったけど、
これも山奥ならどうか分からないねえ...」
女将の返答は一般論と言っても差支えない内容のものだった。
言い方を変えれば、目新しさはまるで無い。
「マルグレーテ夫人は、アンタも見たと思うけど、あんな方だからさ。
さばさばして自分に自信がある反面、宮廷付き合いが苦手なんだよねえ。
いつぞやもオランの社交界で...」
などとちょっと取りとめない話題でひとしきり会話をしつつも、
「でも、わざわざ暗殺者を送り込まれるようなことはされてない筈、
なんだけどねえ」
たかが田舎貴族の妻。多少目障りでも殺す得は無い、ということだ。
「どうだい?参考になったかい?」
少なくとも、それはリノが見聞きしている情報と、大差のないものだった。
***********************************
一方、アイナティートは賢者の学院の支部を訪れる。
「こんにちは。どのような御用事でしょうか」
受付けの見習いに図書館へと案内される。
オランの規模とは比べるくも無い。
エリオールが如何に図書館に力を入れていたかも、よく分かる。
「すまないが、ここいらの地理や生物について詳しいものは居ないか?
いるのであれば、少し尋ねたいことがあるのだが、構わないだろうか。
私はこちらで依頼を受けた冒険者なのだが、
何をするにも魔物やらは用心に越したことが無いからな。
あるいは、図書室を使う許可が欲しいのだが、誰に頼めば良いか教えてくれ」
「分かりました。少々お待ちください」
応接室で待つことしばし。
「君かね。オランから来た同志は」
導師が姿を現した。
「いやあ、今日はオランからの来訪者が多い日でね」
先程会った若い剣士と新人もオランから来たそうだ。
「さて...エイザス山のことを調べたいのだったね」
私はこの辺りの生態を調べるのが専門でね、と付け加える。
「この本とこの本を読むといい」
どの本を読むといいか、教えてくれた。
「最近物騒になってきたからね。
魔術師たるもの、事前に備えをしておくことは大切だよ」
うんうん、と頷くのであった。
***********************************
エイザス山は、各所から温泉が噴き出る山だ。
原初の混沌の精霊力との関連が指摘されており、
深部では竜が眠っているのではないか、とも言われている。
古代魔法王国時代の遺跡も散見される。
溢れる精霊力の影響で自然は豊かだ。
一方、奥地では巨大化した動植物や幻獣、妖精や巨人の姿も見られる。
ただ、余程奥へ入り込まない限りは大丈夫だろう。
アイナは動物の狂暴化事件についても調べた。
これについては、図書館の蔵書では目ぼしい成果を出せなかった。
だが、オランを出発する直前。
ヴィステリア導師を中心として、内密の動きがあったこと。
前後してミルを中心とした何名かが学院に集められたことを思い出した。
===================================
【GMより】
では質疑応答致しましょう!さくりとレス...のつもりが長くなった。
此方はBルート、アイナティート、リノとシャルロットのルートになります。
たまのさん、まとめサンクスです!感謝!
[各種判定結果]
○<地図作成>:シャルロット8
達成値8で模写完了しました。羊皮紙1枚を消費しておいてください。
代わりに「エイザス山の地図」を入手します。
○≪コントロール・スピリット≫:シャルロット
ノームコンスピ了解、成功しました。
○エイザス山の治安に関する<知識>:リノ8
本文の通り、一般論以上のことは分かりませんでした。
○マルグレーテとコールテン子爵の人間関係についての<知識>:リノ8
本文の通り、一般論以上のことは分かりませんでした。
○図書館での<文献調査>:アイナティート12+2
本文の通りの知識を得ます。導師の助言分、ボーナスを加算しました。
○動物の狂暴化事件についての<知識>:アイナティート11
本文の通りの知識を得ます。
[事前購入について]
○リノ:諸々購入
了解しました!必要筋力4のダガーは1本60ガメルになりますので、
消費ガメルの計算をし直しておいてくださいね。
[1ゾロ管理]
○アイナティート無し
○リノ無し
○シャルロット無し
[ステータス管理]
○アイナティート HP 10/ 10 MP 19/ 19
○リノ HP 10/ 10 MP 15/ 15
○シャルロット HP 18/ 18 MP 19/ 19
◎マルグレーテ HP 18/ 18 MP 15/ 15
[購入・消費物管理]
○リノ
・魔晶石3点1個購入:900ガメル消費
・ショートスピア(必要筋力4)購入:50ガメル消費
・ダガー(必要筋力4)6個購入:360ガメル
○シャルロット
・羊皮紙1枚消費→「エイザス山の地図」入手(達成値8)
・小石(ノームをコンスピ)
[次回進行に際してお願いしたい事]
○やりたいことがあればどうぞ!
この記事への返信は「秘湯を目指して」にチェックを入れて投稿してください。
上位カテゴリ「B:護衛」へのチェックは不要です。