【B01-01】秘湯を目指して。

或る晴れた秋の日。
ジョージの店で各々の時間を過ごしていた3人は、
ジョージから下心丸見えの声を掛けられるのであった。
「何だ何だお前さんたち。暇そうにしてるじゃねえか!
そんなお前さんたちに素晴らしい依頼を持ってきたんだ。
何と!男子禁制、女性のみの依頼だ」
何を以て素晴らしいのかはよく分からないが。
「依頼人は身元がしっかりしている。お貴族様だ。
しかも払いがしっかりしているんだ」
悪い話じゃないだろう?と不似合いなウインクまでしてくれた。
要するに、拒否権はない訳だ。いつものように。
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ジョージからの案内状を携え、温泉街ノートンへと向かう。
秋の収獲を受けて、穀物や果実が馬車で賑やかに行き交う。
数年前は不作の影響で様々な被害や騒ぎが起きたが、今年は大丈夫そうだ。
道中、治安にまつわる不穏な話をちらほら聞いたりしたが、
どれも噂の域を出ない。
曰く、他人に変質的な嗜好を強制する教団の暗躍だの、
女性の下着ばかりを狙う自称怪盗の話だの。
ともあれ、女性3人とはいえ腕に覚えのある者たちだ。
多少の困難など物ともしないだろう。
今回は、幸い何事も無くノートンに到着することが出来た。
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領主の館は街を一望出来る高台の上に立っていた。
守衛に事情を伝え、案内状を差し出すと、やがて中へ通される。
来客室で茶と菓子を出され、待つことしばし。
扉が開き、侍従と騎士を従えた男女が入室する。
「遠方より遥々、ようこそお越しくださった。
私がコールテンだ。このノートンを預かっている」
子爵はほっそりとした優男、といった印象だ。
元々身体は強いほうではないらしい。
「そして此方が私の妻」
「マルグレーテですわ」
傍らに控えていた子爵夫人が、恭しく挨拶をする。
見目麗しい女性だ。豊かな睫毛と亜麻色の巻き毛が美しい。
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「さて、早速だが依頼内容について話をしたい」
子爵と夫人は席につき、3人も再度の着席を促される。
「依頼内容というのは...妻を秘湯まで連れて行って欲しいのだ」
曰く、このノートンの間近に控える山々には、たくさんの天然温泉がある。
それを調査し、安全が確認出来たものは夫人が定期的に入りに行くという。
「私の道楽にお付き合いくだされば、貴女方も更に美しくなれましてよ?」
扇子で口元を覆いながら、夫人は慎ましく笑う。
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【GMより】
お待たせしました。それでは『湯煙突破せよ』開始致します。
此方はBルート、アイナティート、リノとシャルロットのルートになります。
3人はジョージからの依頼を受け、温泉街ノートンに来ています。
依頼人はノートン子爵夫人マルグレーテ、内容は秘湯への護衛です。
護衛というのは、入浴時の同伴も含みます!(どぉーん!
要はご夫人のお忍び秘湯巡りをして欲しい、ということですね!
[温泉街ノートンについての概要]
○エストン山脈の麓に位置する宿場街
○天然の温泉が湧き出るために、観光地や療養地としても有名
○公衆浴場が多数設置されている。基本的に男女別
○賢者の学院、盗賊ギルド、5大神の神殿が存在(マーファとチャ・ザが大きい)
○領主はノートン子爵コールテン。ご夫人も温泉好きで有名です
細かい判定や情報を希望する場合はセージ+知力Bで判定をどうぞ!
[依頼料の前払いについて]
護衛の前金として、PCにはジョージから300ガメルが支給されています。
補充したいアイテムや武具がある方は次の投稿で申請しておいてくださいね。
ちなみに武具は鉄製通常品質のみ(=銀製&高品質は不可)、
魔法のアイテムは3点までの魔晶石を1d3個まで購入可能とします。
[依頼内容について]
○目的:マルグレーテ子爵夫人の護衛。無事に秘湯まで送り、連れて帰ること
○報酬:前金300ガメル、成功報酬帰還時に1000ガメル
○拘束期間:往復7日間を予定(入山日、入浴1日、下山2日、予備日2日)。延長時は別途追加報酬
○必要経費(食費)は先方負担
○危険手当:野生動物や怪物に襲われた場合は別途支給。応相談
[次回進行に際してお願いしたい事]
○依頼内容についての質問があればどうぞ!
○事前購入アイテムがあるかどうかを宣言してください。
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